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ひとでなしと置屋到着

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「まあまあ、ようこそおいで下さいましたぁん♡」


置屋の責任者は甘く声を上げた。……男の声で。おかしい。体は長身の美女だ。あの喉仏はなんだろう。


「ああらシオン様あ?そちらが例の…?」

「うん、白金貨100枚の男だよ」

「ああん!やっぱりぃ?噂になってましてよお!とうとうシオン様がイケメン竿を買った…ってえ♡」


竿?


「竿っていうかまだ何にもしてないんだよねえ…」

「ええっ!?もったいないわあ!彼、女王様をなんども…………………あーん、なんでもないわあ!怖い顔しないでよおセルたん!」


………ふむ、難しい支配者階級の話か。


「ハルさん、この人はエリザベスって言って、西地区の管理責任者だよ」

「『ハル』だ。よろしく頼む」

「ああん!声もイイ!!今夜ハッスルしちゃいそうウウウウウ!!」

「ハッスルするならお客さんにね?」

「滾るわあああああ!」


ブンブン腰を前後に振るエリザベス。……おかしな薬でもやっているのだろうか。


「……と、冗談はここまでにしてえ」

「そうだね。ハルがドン引きだよこのオカマ」

「ひっどいわあ!セルたんだって男の娘じゃないのお!」

「ボクは似合ってるから良いんだよ」

「くっ…!ちょっと可愛いからってチョーシ乗ってんじゃねえぞこのビッチ!」

「ボクの可愛さに嫉妬してんじゃねえよこのオッサン!」

「あっは。仲良しだねえ。ね、ハルさん?」



どこが!!??




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