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燃えて、なくなれ【3】
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ひえええええええええええええええええ‼︎
ボスっと草の上に放り投げられたような衝撃が襲う。
どうやら、なんとか着地できたらしい。
ゴロンと寝転がったまま、上を見る。
木々の隙間から差し込んだ木漏れ日がのぞいていた。
帰ってきたの…?でも、ここは…あの森と似てるような似てないような…。
それに、さっきのは夢…?それとも、本当に…?
刹那、右手に違和感を感じ握っていたこぶしを開くと、中にはなにかの種と小瓶に入った水が。
「君、こんなところでどうしたの?」
反射的にこぶしを握る。
ハッと顔を見上げれば、男と目が合った。
「な、なにも…。それより、あなたは誰?ここはどこなの?」
ここは、私の家なの?それとも別の、違う場所?教えて!
「僕はカルロス。この森から少し離れた町から月に3度くらい森の様子を見に来てる」
「そう…」
あの森の近くには、村はあっても町はなかった。
ここはきっと、違う森。私の家ではない。
それならば、私は、私の家を探さなきゃ、帰るんだ。必ず。
「ねぇ、君の名前、聞いてもいい?」
「リィナよ」
「リィナ…。いい響きだね」
「ありがとう」
不思議だ。私が知らない人と話していることが。怪奇と恐れられて、誰も近づいてくることなんてなかったから。
今まで、人間の話し相手なんて必要ないと思っていたけれど、案外それが楽しいものだと知ることが出来たのは、目の前のカルロスのおかげだ。
それに、久しぶりに人間の言葉を話した気がする。カルロスが私の名を舌でころがしたとき、その響きに胸がきゅうっと締め付けられたような気がしたのはなぜなのだろう。
「リィナ、君はどうして森に?」
「私の家を探すためよ。ここに来る前、私は森で暮らしていたの」
「…そうだったのか。よかったら、君のお手伝いをさせて貰えないかな」
それは、願ってもみない提案でーー。
なぜか私は、この人の近くに居たかったからーー。
「いいの?」
そう、聞いてしまった。
ボスっと草の上に放り投げられたような衝撃が襲う。
どうやら、なんとか着地できたらしい。
ゴロンと寝転がったまま、上を見る。
木々の隙間から差し込んだ木漏れ日がのぞいていた。
帰ってきたの…?でも、ここは…あの森と似てるような似てないような…。
それに、さっきのは夢…?それとも、本当に…?
刹那、右手に違和感を感じ握っていたこぶしを開くと、中にはなにかの種と小瓶に入った水が。
「君、こんなところでどうしたの?」
反射的にこぶしを握る。
ハッと顔を見上げれば、男と目が合った。
「な、なにも…。それより、あなたは誰?ここはどこなの?」
ここは、私の家なの?それとも別の、違う場所?教えて!
「僕はカルロス。この森から少し離れた町から月に3度くらい森の様子を見に来てる」
「そう…」
あの森の近くには、村はあっても町はなかった。
ここはきっと、違う森。私の家ではない。
それならば、私は、私の家を探さなきゃ、帰るんだ。必ず。
「ねぇ、君の名前、聞いてもいい?」
「リィナよ」
「リィナ…。いい響きだね」
「ありがとう」
不思議だ。私が知らない人と話していることが。怪奇と恐れられて、誰も近づいてくることなんてなかったから。
今まで、人間の話し相手なんて必要ないと思っていたけれど、案外それが楽しいものだと知ることが出来たのは、目の前のカルロスのおかげだ。
それに、久しぶりに人間の言葉を話した気がする。カルロスが私の名を舌でころがしたとき、その響きに胸がきゅうっと締め付けられたような気がしたのはなぜなのだろう。
「リィナ、君はどうして森に?」
「私の家を探すためよ。ここに来る前、私は森で暮らしていたの」
「…そうだったのか。よかったら、君のお手伝いをさせて貰えないかな」
それは、願ってもみない提案でーー。
なぜか私は、この人の近くに居たかったからーー。
「いいの?」
そう、聞いてしまった。
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