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探し人《夢》【6】
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あれから…。そう、いろいろあって今、私はおばあさんと森の中を歩いている。
本当に色々あったんだ。おばあさんの後をついて行った後、私が目を覚ますと、そこは施設の布団の中じゃなくて、病院の硬いベットの上だった。さっきまで一緒にいたはずのおばあさんもいなくて。目覚めた私に気づいたお医者さんが教えてくれた、私はなんと10日程ずっと寝ていたという。聞いてびっくり、一夜の間違いじゃないのか?!って思って施設に帰ったら、私を慕ってくれている小さい子達が泣きながらダイブしてきて、あぁ、10日寝てたのは本当だったんだなって理解した。
それに、一つ気づいたことがある。
血が繋がってもいなくても、家族は作れるってこと。
私はもう、一人なんかじゃなかった。
私の帰りを心配して、待ってくれる家族が、ここにいた。
ーーそう、やっと気づけたのに、私の前に再びおばあさんが現れて、私を引き取ると言いだしたのはついさっきのこと。
……この展開に全くついていけないのは、私だけじゃないと思いたい。
引き取るって…。もうちょっと時間かけてすることじゃないの?それとも、あのおばあさん、私の見ていない間に院長先生に大量の寄付金払って、私を引き取ろうとしたとか…?
うーむ。でも、どうしてそこまでして私を引き取りたいと思ったのか、全く理解できん…。
私、自分で言うのもなんだけど、夢の中ではおばあさんに迷惑ばっかりかけてたはずだし、寧ろ引き取ってって言われたら、嫌だって言うはずなんだけどなぁ。
とまぁ、そんなこんなでいろいろありまして、今森の中を歩いていると。
「着いた」
おばあさんの一言で、さっきまでうんうん俯いて考えていた私は顔を上げた。
「ここがおばあさんの家ですか?」
「見ればわかるだろう。さ、こっちへおいで」
おばあさん言われるまま、ついていく。
「…そうだ。家に入る前に声を渡しておく。これをいつでも身につけていなさい。絶対に外しては駄目だからな」
そう行って渡されたのは、水晶でできた…首飾り?
不思議に思いつつも、首にかけた。
「?」
特に変化はない。
そんな私を見かねて、おばあさんは声をかける。
「何してるんだい。ぼさっと突っ立てないで、玄関はこっちだよ」
「は、はいっ」
家の中に入ると、思ったより広くてキョロキョロしてしまう。
「アイシアナ。こっちへおいで」
ここできて初めて名前を呼ばれて、嬉しくなる。
「はいっ」
「一応自己紹介しとくよ。あたしはベラドンナ。まぁ…見た目からわかるように、ただのばあさんだ。よろしく」
「はい。もう知ってると思いますが私はアイシアナ・シュラバス・スコッティング・アリセラ・モゼットと言います。これからよろしくお願いします!おばあさん」
こうして、不思議な出会い方をした一人の少女と一人のおばあさんの二人暮らしが始まった。
本当に色々あったんだ。おばあさんの後をついて行った後、私が目を覚ますと、そこは施設の布団の中じゃなくて、病院の硬いベットの上だった。さっきまで一緒にいたはずのおばあさんもいなくて。目覚めた私に気づいたお医者さんが教えてくれた、私はなんと10日程ずっと寝ていたという。聞いてびっくり、一夜の間違いじゃないのか?!って思って施設に帰ったら、私を慕ってくれている小さい子達が泣きながらダイブしてきて、あぁ、10日寝てたのは本当だったんだなって理解した。
それに、一つ気づいたことがある。
血が繋がってもいなくても、家族は作れるってこと。
私はもう、一人なんかじゃなかった。
私の帰りを心配して、待ってくれる家族が、ここにいた。
ーーそう、やっと気づけたのに、私の前に再びおばあさんが現れて、私を引き取ると言いだしたのはついさっきのこと。
……この展開に全くついていけないのは、私だけじゃないと思いたい。
引き取るって…。もうちょっと時間かけてすることじゃないの?それとも、あのおばあさん、私の見ていない間に院長先生に大量の寄付金払って、私を引き取ろうとしたとか…?
うーむ。でも、どうしてそこまでして私を引き取りたいと思ったのか、全く理解できん…。
私、自分で言うのもなんだけど、夢の中ではおばあさんに迷惑ばっかりかけてたはずだし、寧ろ引き取ってって言われたら、嫌だって言うはずなんだけどなぁ。
とまぁ、そんなこんなでいろいろありまして、今森の中を歩いていると。
「着いた」
おばあさんの一言で、さっきまでうんうん俯いて考えていた私は顔を上げた。
「ここがおばあさんの家ですか?」
「見ればわかるだろう。さ、こっちへおいで」
おばあさん言われるまま、ついていく。
「…そうだ。家に入る前に声を渡しておく。これをいつでも身につけていなさい。絶対に外しては駄目だからな」
そう行って渡されたのは、水晶でできた…首飾り?
不思議に思いつつも、首にかけた。
「?」
特に変化はない。
そんな私を見かねて、おばあさんは声をかける。
「何してるんだい。ぼさっと突っ立てないで、玄関はこっちだよ」
「は、はいっ」
家の中に入ると、思ったより広くてキョロキョロしてしまう。
「アイシアナ。こっちへおいで」
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「はいっ」
「一応自己紹介しとくよ。あたしはベラドンナ。まぁ…見た目からわかるように、ただのばあさんだ。よろしく」
「はい。もう知ってると思いますが私はアイシアナ・シュラバス・スコッティング・アリセラ・モゼットと言います。これからよろしくお願いします!おばあさん」
こうして、不思議な出会い方をした一人の少女と一人のおばあさんの二人暮らしが始まった。
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