勘違い妻とあまのじゃくな夫

閑話:私が思うに

　私わたくしが思うに、お嬢様は恋愛ごとに関して、無知なところがございます。それは追々知っていけば良いことなのですが、お嬢様はどこか、恋愛ごとに対し微妙な距離を取っている節があるかと思うのです。
　私のこの推測が誤りであれば良いのです。しかし、もしお嬢様が恋愛にトラウマを抱えていたならば、私は早急にお嬢様の中からそれを打破しなければなりません。
　そのために、まずは何がお嬢様のトラウマになっているのかを理解せねばなりません。お嬢様には大変心苦しいのですが、私は心を鬼にして、原因解明に尽くしたいと思っております。

　まずは、その一手として…。















　恋愛事情の闇をお嬢様にお伝えし、注意深く反応を見てみることから始めようかと…。これを、今からでも始められる恋愛の謳い文句、誘い文句を見分けるための訓練と思えば…きっとお嬢様のお役に立てるはず…。
　私ステラは、お嬢様をお守りする手段があるならば、どんなことでもやってみせましょう。

　メイド生命を賭けて。