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色世界
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?「雨上がりの森はいい匂いがするな。この匂いがずっとすればいくらか楽に暮らせるかもな。
楽なんて言葉は選択なんて言葉はないのかもしれない。どう思う?どうでもいいか。」
誰だ?見たことない。でもなにかあたたかい。このあたたかさは思わず泣きそうになる。
「…ん…くん」
上野「瀬戸くん!!」
バイトリーダーの上野さんに声をかけられ俺は目を覚ます。さっきのは夢だったらしい。
瀬戸「あ…何?」
上野「何?じゃないよ!いきなりぶっ倒れたんやから心配したんよ!ほんま!」
瀬戸「すみません。」
上野「瀬戸くんやっぱり休んだ方がいいんよ。毎日12時間バイトは詰めすぎ。」
上野「さっきみたいにぶっ倒れて世話焼くのはこっちなんやからね。」
瀬戸「すみません。」
上野「今日はもう帰ってええよ後はやっとくから。後、すぐに謝るのやめな!ストレスたまっちゃうよ!」
瀬戸「すいません。失礼します。」
そういい俺はバイト先の居酒屋を後にする。
瀬戸「…頭痛い。頭痛薬買おう…」
居酒屋からすぐにドラッグストアで頭痛薬を買うことにした。
自転車にのってドラッグストアに向かった。
ドラッグストアには10分と経たない内に着いた。
頭痛薬を手にしてささっとレジに向かった。
俺が入ったレジのところの店員は良くみたら学校の宮下という友達だった。
宮下「お、勇気じゃん。ハロ!」
瀬戸「うん。」
宮下「元気ないな。お前また痩せたんとちゃう?」
瀬戸「短期間でそんな変わらんよ…多分。」
宮下「お前一回鏡みた方がええぞ絶対痩せとる。」
宮下「さっさと家帰ってからだ休めた方がええ。」
宮ちゃんがこんなに心配することなんて珍しい。宮ちゃんは骨折したやつにもお構いなしだった。
瀬戸「そんな大層な…」俺はそういってレジを後にした。
俺はいわれた通り家へすぐさま向かった。
それはその時起こった。急に頭がボーッとして体が全く動かなくなった。もちろんぶっ倒れて意識が飛んだ。
?「お前は非常に珍しい。」
さっきと同じではっきりと声が聞こえる。夢っぽくはない。大きな声が出ない。
声を必死に振り絞って俺は「どういうことだ?」と聞いた。
?「お前そういや声でなかったな。ほら、出せるようにしたぞ。」
瀬戸「どういうことだ?」
?「今のお前は欲が限りなく少ない。普通の人間なら少しある食欲でさえな。」
?「欲が少ない人間は鮮やかな色が出るのさ。」
瀬戸「まだ何をいってるかわからないな。」
?「この世界の連中は人間から色を出して地位を決めてる。まぁ、お前らが言うに神みたいなもんだ。」
?「色が鮮やかなほど地位は高い。お前は狙われてるって訳だ。お前は鮮やかな色が出るからな。前例がないくらいな。」
瀬戸「じゃあ俺はどうなるんだ?」
恐る恐る俺は聞いた。
?「このままじゃあ何か適当な理由で死ぬな。栄養失調とか。お前最近調子がいきなり悪くなったろ。」
瀬戸「何で…俺なんだよ…」
?「その様子だとショックしているようだが安心しろ。私がお前をしなせやしない。」
瀬戸「お前も色が目的でか?」
?「違う。何で私がお前を生かしたいと思うかわかるか?」
瀬戸「…なぜだ?」
そいつは急に現れて中指を立てて舌を出しながら言った。
?「私はな…上の地位を握ろうとするやつを邪魔するのが大好きなんだよ!!!」
瀬戸「え"っ性格悪っ…」
?「…シンプルに傷つく」
少し頬を膨らませながらそいつは言った。
瀬戸「あっ…何かごめん。」
瀬戸「…でどうやって俺のことを死なせないんだ?」
?「このままじゃあ確実に死ぬ。だからお前を一旦違う世界に飛ばすぞ。文句ないな?」
瀬戸「…死なないなら。」
?「私の名とこの世界の名を教えておこう。この世界は色世界。(しきせかい)そして私の名前はルーペ。悪魔だ。」
瀬戸「悪魔にしては随分可愛い容姿をお持ちで。」
俺はあきれた顔で言った。
ルーペ「ふぇぁ!?かわ…」
瀬戸「やるんならさっさとやってくれ。」
ルーペ「言われなくてもおまえなんかさっさと飛ばすわ!」ルーペは頬を赤らめながら言う。
俺はその瞬間ブラックホールのようなものと一緒に消える。
続く。
超短コーナー
ルーペの部屋
ルーペ「かわ…そうかなぁ?いや、あいつの間違いだ!かわ…フフン♪ じゃなくて。」
楽なんて言葉は選択なんて言葉はないのかもしれない。どう思う?どうでもいいか。」
誰だ?見たことない。でもなにかあたたかい。このあたたかさは思わず泣きそうになる。
「…ん…くん」
上野「瀬戸くん!!」
バイトリーダーの上野さんに声をかけられ俺は目を覚ます。さっきのは夢だったらしい。
瀬戸「あ…何?」
上野「何?じゃないよ!いきなりぶっ倒れたんやから心配したんよ!ほんま!」
瀬戸「すみません。」
上野「瀬戸くんやっぱり休んだ方がいいんよ。毎日12時間バイトは詰めすぎ。」
上野「さっきみたいにぶっ倒れて世話焼くのはこっちなんやからね。」
瀬戸「すみません。」
上野「今日はもう帰ってええよ後はやっとくから。後、すぐに謝るのやめな!ストレスたまっちゃうよ!」
瀬戸「すいません。失礼します。」
そういい俺はバイト先の居酒屋を後にする。
瀬戸「…頭痛い。頭痛薬買おう…」
居酒屋からすぐにドラッグストアで頭痛薬を買うことにした。
自転車にのってドラッグストアに向かった。
ドラッグストアには10分と経たない内に着いた。
頭痛薬を手にしてささっとレジに向かった。
俺が入ったレジのところの店員は良くみたら学校の宮下という友達だった。
宮下「お、勇気じゃん。ハロ!」
瀬戸「うん。」
宮下「元気ないな。お前また痩せたんとちゃう?」
瀬戸「短期間でそんな変わらんよ…多分。」
宮下「お前一回鏡みた方がええぞ絶対痩せとる。」
宮下「さっさと家帰ってからだ休めた方がええ。」
宮ちゃんがこんなに心配することなんて珍しい。宮ちゃんは骨折したやつにもお構いなしだった。
瀬戸「そんな大層な…」俺はそういってレジを後にした。
俺はいわれた通り家へすぐさま向かった。
それはその時起こった。急に頭がボーッとして体が全く動かなくなった。もちろんぶっ倒れて意識が飛んだ。
?「お前は非常に珍しい。」
さっきと同じではっきりと声が聞こえる。夢っぽくはない。大きな声が出ない。
声を必死に振り絞って俺は「どういうことだ?」と聞いた。
?「お前そういや声でなかったな。ほら、出せるようにしたぞ。」
瀬戸「どういうことだ?」
?「今のお前は欲が限りなく少ない。普通の人間なら少しある食欲でさえな。」
?「欲が少ない人間は鮮やかな色が出るのさ。」
瀬戸「まだ何をいってるかわからないな。」
?「この世界の連中は人間から色を出して地位を決めてる。まぁ、お前らが言うに神みたいなもんだ。」
?「色が鮮やかなほど地位は高い。お前は狙われてるって訳だ。お前は鮮やかな色が出るからな。前例がないくらいな。」
瀬戸「じゃあ俺はどうなるんだ?」
恐る恐る俺は聞いた。
?「このままじゃあ何か適当な理由で死ぬな。栄養失調とか。お前最近調子がいきなり悪くなったろ。」
瀬戸「何で…俺なんだよ…」
?「その様子だとショックしているようだが安心しろ。私がお前をしなせやしない。」
瀬戸「お前も色が目的でか?」
?「違う。何で私がお前を生かしたいと思うかわかるか?」
瀬戸「…なぜだ?」
そいつは急に現れて中指を立てて舌を出しながら言った。
?「私はな…上の地位を握ろうとするやつを邪魔するのが大好きなんだよ!!!」
瀬戸「え"っ性格悪っ…」
?「…シンプルに傷つく」
少し頬を膨らませながらそいつは言った。
瀬戸「あっ…何かごめん。」
瀬戸「…でどうやって俺のことを死なせないんだ?」
?「このままじゃあ確実に死ぬ。だからお前を一旦違う世界に飛ばすぞ。文句ないな?」
瀬戸「…死なないなら。」
?「私の名とこの世界の名を教えておこう。この世界は色世界。(しきせかい)そして私の名前はルーペ。悪魔だ。」
瀬戸「悪魔にしては随分可愛い容姿をお持ちで。」
俺はあきれた顔で言った。
ルーペ「ふぇぁ!?かわ…」
瀬戸「やるんならさっさとやってくれ。」
ルーペ「言われなくてもおまえなんかさっさと飛ばすわ!」ルーペは頬を赤らめながら言う。
俺はその瞬間ブラックホールのようなものと一緒に消える。
続く。
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ルーペの部屋
ルーペ「かわ…そうかなぁ?いや、あいつの間違いだ!かわ…フフン♪ じゃなくて。」
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