催眠術

冬生まれ

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クラスメイトに引き離された夕凪くん。

まるで僕を邪魔者扱いする様に……。

あれは不愉快だった。

「アイツら、今朝はよくも夕凪くんと僕を引き離してくれたな……クソッ!」

思い出せば思い出すほど頭にくるクラスメイトだ。
僕は愚痴りながら、あることを思い付いた。

「そうだ…、あの催眠術を使おう!!」

今朝方目を通していた催眠術の方法を思い出し、早速実践することにした。

「夕凪くん。キミは僕が好きだよね?」
「はい……」

目の前で何も知らない夕凪くんに笑い掛けて、僕は明日に楽しみを膨らませた。
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