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しおりを挟む「一時はどうなるかと思ったよ……」
病室のベッドで横になる幼馴染みに告げると、幼馴染みは呆れた顔で私を見つめた。
「全くだ。ヒトが逃げろって言ってんのに、呑気に座ってやがるんだもんなー?」「しょうが無いでしょ?怖かったんだから……」
俯く私に幼馴染みは溜め息を吐いて起き上がる。
「痛っっ…」「ちょっと、軽症だからって刺されたんだから無理に起きないの!」
直ぐに制止させようと、手を伸ばした私を抱きしめる幼馴染みは静かに告げる。
「ちゃんと守ってやれなくてゴメンな……?」
弱々しいその声に私は泣きそうになった。
「ううん……そんな事ない。守ってくれたじゃない、体を張って」
私も思わず幼馴染みの体を抱きしめた。
彼は更に力を込めて私の体を抱きしめると、決意の如く呟いた。
「これからはちゃんと、お前を守れる男になってやる!何があっても絶対にっ!!」「…うん」
そんな彼に抱きしめられながら、私は小さく頷いた。
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