夢か現か…

冬生まれ

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時間は午後2:00。

お日様が丁度、頭の天辺に来る頃だった。

俺は親友に電話して待ち合わせをした。

「あ、もしもし!今、いつもの駄菓子屋にいるから。来られるなら来てくれ」
「はぁ?駄菓子屋?お前……」
「そんじゃ待ってる!」
「ちょっ」

電話を切って駄菓子屋に入る。

店主が見当たらないが、まぁお金さえ置いときゃ良いかと品を拝借。

棚に置かれている懐かしの駄菓子を数個と、暑さ対策に水に浸かったラムネの瓶を一本買って親友を待つ。

今日はやけに暑い。

駄菓子を食べながら、駄菓子に飾られていた青と白に氷と書かれたタペストリーを見て、やっぱりかき氷にすれば良かったと少し後悔した。

しかし、今日はお祭りに行くのだ。

そちらで買えば良いかと、代わりにラムネを開けて飲む。

カランと瓶の中のビー玉が鳴った。

時間は午後2:15。

親友はまだ来ない。
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