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しおりを挟むタタン、タタン…タタン、タタン……
電車に揺られながら隣で寝ている腐れ縁を起こさないようにスマホをいじる“フリ”をする。
スマホはいつの間にか壊れており、さっぱり動かなくなっていた。
周りを見渡すと、暗い面持ちをした乗客が数名乗っている。
その顔は皆血の気がなく蒼白い……まるで死人のようだった。
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