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「────なに、お前怖いの…?」
小さい頃、暗闇が怖くて電気を消して眠ることが出来なかった。
そのことを話したら、彼は俺を小馬鹿にして笑った。
「情けねぇー!!」「悪いかよ…だって怖いじゃん!?」「光はホントお子ちゃまだなー!」「ふん。言ってろ!」
彼はよく俺を揶揄った。
自分はなんでも出来るからってそれを鼻に掛けるような態度が凄く気に入らなかった……。
それでよく喧嘩して、段々と仲が悪くなっていったのを今でも憶えてる。
「お前、学校のお泊まり会できんの?」「出来るよ!みんなと寝るから暗くても平気だし…たぶん」「しょんべん行けなくてオネショすんなよー?」「もう五年生だぞっ!だいたい、オネショなんてしたことないよ!!」
そう強がってみるものの、お泊まり会当日。
やはり皆が寝静まると暗闇が怖くてなかなか寝付けなかった。
彼はそんな俺の隣で小さな声で笑っていた。
「やっぱり怖いんじゃねーか、ダサ!」「こ、怖くない…けど?」「嘘つけよ」「嘘じゃない!!」「なら、しょんべん行きたくなっても一緒に行ってやらねぇーから!」「別に頼んでないだろっ!?」「ふん。漏らせバーカ!」
そうやって暫く言い争った後、彼は背中を向けて寝てしまった。
俺も背を向けて寝た振りをしてみせるが、やはり眠れなかった。
(今思い返すだけでも凄く腹立たしい……!)
小さい頃、暗闇が怖くて電気を消して眠ることが出来なかった。
そのことを話したら、彼は俺を小馬鹿にして笑った。
「情けねぇー!!」「悪いかよ…だって怖いじゃん!?」「光はホントお子ちゃまだなー!」「ふん。言ってろ!」
彼はよく俺を揶揄った。
自分はなんでも出来るからってそれを鼻に掛けるような態度が凄く気に入らなかった……。
それでよく喧嘩して、段々と仲が悪くなっていったのを今でも憶えてる。
「お前、学校のお泊まり会できんの?」「出来るよ!みんなと寝るから暗くても平気だし…たぶん」「しょんべん行けなくてオネショすんなよー?」「もう五年生だぞっ!だいたい、オネショなんてしたことないよ!!」
そう強がってみるものの、お泊まり会当日。
やはり皆が寝静まると暗闇が怖くてなかなか寝付けなかった。
彼はそんな俺の隣で小さな声で笑っていた。
「やっぱり怖いんじゃねーか、ダサ!」「こ、怖くない…けど?」「嘘つけよ」「嘘じゃない!!」「なら、しょんべん行きたくなっても一緒に行ってやらねぇーから!」「別に頼んでないだろっ!?」「ふん。漏らせバーカ!」
そうやって暫く言い争った後、彼は背中を向けて寝てしまった。
俺も背を向けて寝た振りをしてみせるが、やはり眠れなかった。
(今思い返すだけでも凄く腹立たしい……!)
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