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第2章
21話☆
しおりを挟む「や……ぁ、だめぇ……っ」
ヴィンスが蜜壷のナカを掻き回すように指を動かす。
くちゅくちゅと粘着質な水音が絶え間なく響き、身体の水分が全て蜜になってしまったのではないかと思うほど、リーナの奥から溢れ出た。
「あ、あ、ぁああ……っ」
きゅうっ、と与えられた刺激が一箇所に集まって、もう耐えられない。
達してしまいそう、というその瞬間に、ヴィンスからの刺激がなくなる。
ずっ、とリーナの蜜をたっぷりと纏いながら、ヴィンスの指が引き抜かれた。
「……っ!?」
中途半端なところで止められてしまい、どうしようもないほど身体が疼く。
ポッカリと空いてしまった穴を埋めるものを探して、花びらがひくひくとうごめいた。
「挿れて欲しいか?」
意地悪な悪魔の囁きが聞こえる。
「意地悪しないで……っ」
「言わないなら、ずっとこのままだ」
何も見えない。
そんな中、秘所にぬめっとしたざらついたものが触れた。
「ひゃ……あ、ぁ、あぁっ」
舌だ。
ヴィンスの舌が、溢れ出るリーナの蜜を啜る。
「は……っ、ん……お前の蜜は、美味いな……」
「そんな、わけ……そん、なわけな、ぁ……んっ」
その触れ合いがあまりにも淫らで。
イケナイコトをしているようで。
その事が逆に、快楽の波を引き寄せる。
その時、聞きなれた声が遠くから聞こえてきた。
「……ナ。リーナ、どこにいるー! いるなら返事をしておくれー!」
(……っ!!)
神父だ。
もしかして、もしかしなくても、自分を探しているのだろうか。
「おい……呼ばれているぞ? 行かないのか?」
ヴィンスが無茶苦茶なことを言う。
目隠しをされて、腕を縛られて。
淫らに乱された状態で、どう神父の前に姿を現せばいいのか。
こんな状況を神父に見られるわけにはいかない。
「行けないわっ、こんな……っぁ、あ……っひぁっ」
ぬぷ、とひくつくリーナのナカにヴィンスの舌が挿入される。
まだ、足りない。
もっと、硬いもので埋めて欲しい。
手前ではなく、奥を刺激して欲しい。
……強く乱れるほど、突いて欲しい。
「や、ぁ……っん、んん」
もう、淫らな欲望を口に出してしまいそうだった。
だが近くに神父がいる。
まだリーナを呼ぶ声が聞こえる。
「リーナ……! みんな心配しているぞー!」
(お願い……。こっちへ来ないで!!)
声を出したら、バレてしまう。
こんな姿を見られたらと思うとゾッとした。
それでも、悪魔を求めてしまうのを止められない。
「お前が悪魔と体を繋げているって知れたら、教会の奴らはどう思うだろうなァ。呼んでやろうか?」
「……っ!! やめ……っ、お願い、それだけはやめてぇ!」
リーナの懇願に、ヴィンスは満足そうにくすりと笑った。
「挿れて欲しいか? お前が俺を求めるなら、呼ばないでやるよ」
「……っ!」
恥ずかしい。
自分からヴィンスを求めるなんて、そんなこと。
完全に認めてしまうみたいで、リーナは僅かに逡巡する。
だが、ヴィンスが絶え間なく刺激を与えてくるせいで、もう深く考えられなかった。
そのまま欲望に身を任す。
「……いれ、て……っ、もう、挿れて、ぇっ」
「何を?」
本当に意地悪だ。
分かっているくせに。
花びらをくちゅくちゅと弄られて、また甘やかな波が寄せてくる。
リーナは涙で声を濡らしながら、身体を翻弄する波に身をくねらせた。
「は、ぁん……っ、あなたの……っ、あなたの硬いモノを、挿れて欲しいの……っ」
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