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第2章

17話☆

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「ぁ……あ、ん……は、ぁっ」
 
 リーナはもう、身も心もすべて悪魔に捧げてしまった。
 こんな自分が聖女だっただなんて、誰に言えるだろう。
 悪魔に触れられて、蕩けた顔を晒して。これではただの女に過ぎない。

 (ああ、私……。この悪魔に堕ちてしまった)

「や、やぅ……っは、あ、ぁん」
 
 悪魔が、くりくりとリーナの蕾を転がしてくる。
 じんわりと身体に刺激が広がり、滲んで溶けて、リーナはたまらず悪魔にしがみついた。
 
「……かわいい、な」

「ふ、ぇ……っ」

 悪魔がポツリと零した言葉に、リーナの胸がとくんと脈打つ。

「あまりかわいいことをされると、自制がきかなくなる」

「なに、を……っ、あ、あぁああんっ」

 言うやいなや、悪魔はリーナの腰を掴むと自身のモノを埋め込んだ。
 大きな悪魔のモノに、狭いリーナのナカを圧迫される。
 いきなり貫かれ、リーナは背をしならせ喘いだ。

「あ、ぁんっ、ダメぇ……っ」

 繋がっているナカをじゅぷじゅぷと掻き回され、目眩がする。
 悪魔が腰を動かし、リーナの奥深くを突く。
 それがたまらなく気持ちよくて、快楽の渦に飲み込まれてしまいそうだ。

「何が、ダメなんだ……っこんなに俺のモノを美味そうにくわえて」
 
 悪魔の熱い杭が抜かれるとき、ポッカリと寂しさを感じてしまうのだ。
 いかないで欲しい。
 もっと突いて欲しい。
 そんな淫らな言葉を口に出してはいないけれど。 
 感じ取られているのだろうか。
 リーナの望むところを何度も何度も、悪魔が突く。
  その度に足元から甘い波が押し寄せて、リーナはたまらなくなる。
 
「くっ……あまり締め付けるな……っ出るぞ」

 悪魔の動きが激しくなった。
 リーナのナカへ自身の存在を刻みつけるように擦り付ける。
 やがて、悪魔は熱い白濁を吐き出した。
 
「あ、あぁああーー……っ」

 二人同時に達し、悪魔はくったりとしたリーナの横にどさりと転がった。
 悪魔の腕が、リーナを抱き寄せる。

「……リーナ」

 達したばかりで上手く声が出ない。
 どうやっても甘ったるい声になりそうで、リーナは声の代わりに悪魔を見上げた。

「…………愛してる」

(……っ!)

 その一言に、どれだけの幸せが込み上げただろうか。
 心が満たされる。
 リーナは答える代わりに、悪魔の背に手を回した。

(私、も。多分好きよ)

 愛してるとは、まだ言えないけれど。

 リーナはたまに、悪魔は焦っているのではないかと感じることがあった。
 行為のとき。
 ひたすらに求められる。
 昼も夜も、片時も離れずにずっと傍にいる。

 何となく、切羽詰まっているような、そんな雰囲気を感じる。

(このまま、何もないといいけど)
 
 それが無理だろうということは、リーナはうっすらと予感していた。

 
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