24 / 75
第1章*とんでもない専属メイド初日
19・夢か現か3*
しおりを挟む「媚薬のせいとはいえ……貴女に触れている男にそんなことを言って……。どうなるか分かっているのですか……?」
「ひゃ……っ!」
マクシミリアンはルーナの両腿を掴むと、ぐっと脚を開かせた。
ロングスカートをお腹の上までめくられて、興奮して赤く染ったルーナの花びらがマクシミリアンの目に晒される。
「やぁ……っ、見ないで……っ」
熱にうかされていても、こんなところをじっと見られては恥ずかしくてたまらなくなる。
視線さえも刺激に変えてしまい、ルーナの花びらからは際限なく蜜が零れていく。
マクシミリアンは、つっと蜜を垂らす入口に指を這わせた。
ぐちゅと、蜜壷へ指を差し込み、中で折り曲げる。
「ふ、ぁあ……っ!」
たまらず、ルーナはマクシミリアンの指を食い締めてしまった。
きゅう、と自身の指を締め付けるルーナに、マクシミリアンがはぁと熱い息を洩らす。
見上げたマクシミリアンの黒い瞳が熱を宿して艶っぽく揺れていて、ルーナはぞくりと震えた。
「貴女は本当に……誘うのがお上手ですね」
「あ、やぁあ……ぁっ」
「貴女を助けるためのはずなのに、こんなに私を夢中にさせて……。どうするおつもりです」
マクシミリアンが指を中へ差し入れたまま、花びらの奥に隠れた小さな芽を親指で軽く押しつぶす。
マクシミリアンの指を敏感に感じ取ってしまって、ルーナの瞼の裏がちかちかと瞬いた。
「ぁあっ……や、ぁあああ……っ!」
足元からせり上がってくる甘い波に飲み込まれて、くたりとルーナから力が抜ける。
(これじゃ……まだ足りない……)
もっと欲しい。
もっと。
指じゃなくて、もっと……。
まだ刺激が足りないと、媚薬に侵された体の奥底が訴えかける。
「……ぁっ、やあ……っもっと、ほしいの……マクシミリアン……っちょうだい……っ」
とろんとした瞳でルーナが懇願すると、マクシミリアンは一拍の静止の後、着ていた上着を荒々しく脱ぎ捨てた。
バサリと上着がベッドの隅に落ちる。
「……本当はもう少し解してからと思っていたのですが、私が限界です」
ベルトを緩め、トラウザーズを寛げると、すべてを脱ぐ時間も惜しいとでもいうように、すぐさまルーナにのしかかった。
「ひ……あ……っ」
足の間にマクシミリアンが割って入ってきて、濡れそぼったルーナの花びらに、熱く硬いものがあてがわれる。
マクシミリアンがぱんぱんに張り詰めた己の欲望で、蜜をこぼすルーナの入口をなぞった。
早くこの熱を収めて欲しい。
初めての恐怖よりも、甘い期待にルーナの体の奥がぞくりと震える。
「今からここに、私のものを埋め込みます。いいですね?」
「ぁ……っマクシ、ミリアン……っ」
良いも何もない。
ルーナが答えを返す前に、マクシミリアンは腰を進めた。
「ゃあ、あぁ……ん!」
十分に濡らされたおかげで、ルーナの花びらは難なくマクシミリアンの昂りを飲み込んでいく。
「っあ……あぁ!」
十分に濡れていても、苦しいものは苦しい。
その身に初めて男性を受け入れる、体を圧迫するような感覚に、ルーナはぎゅうと近くにあるマクシミリアンの背を握りしめた。
こんなにも自分の体の中がいっぱいになるなんて初めてで、上手く息ができない。
だが、それよりも熱を収めて欲しい欲求が勝る。
「く……っ、はぁ……っ貴女、まさか……初めてなのですか……?」
繋がったところから破瓜のしるしがつうと垂れて、マクシミリアンは目を見開いた。
しかしマクシミリアンが躊躇ったのは一瞬で。
「……許してくれとはいいません。恨むなら、私だけでなくアステロッド様も恨んでください」
「ゃあ……っああっ」
どうしてここでアステロッドが、と考える余裕がルーナにあるわけがない。
ただ、自分の体を貫いていく熱の塊に意識を持っていかれる。
存在を示すように軽く腰を揺すり、マクシミリアンが小さく囁いた。
「……大丈夫ですか? 動き、ますよ?」
「ふ、ぁ……マクシミリアン……っ」
ルーナを気遣う様子を見せながら、マクシミリアンがゆっくりと動き始める。
マクシミリアンの欲望がルーナの狭い中を擦り、蜜洞の最奥を突く。
じゅぷりじゅぷりと中を掻き回されて、蜜が溢れていく。
待ち望んでいたとはいえ、初めて与えられる強い快楽にルーナは目が眩みそうになった。
「や、ぁ……っあっ、あぁっ」
熱い欲望を引き抜かれてはぐっとまた押し込められて、ルーナはその度に高い喘ぎ声を上げてしまう。
もう、何も考えられなかった。
淫らな水音と肌がぶつかる音が響いて、耳の中まで犯されていく。
「……はっ、く……っ私は、貴女に辛い思いをさせていませんか……っ?」
「ゃあ……っそんなこと……っ」
こんな最中でさえ気遣ってくれているのを感じて、余計にルーナの胸に熱いものが込み上げる。
この人は、なんていい人なんだろう。
ルーナの目じりに浮いた涙を、マクシミリアンの指が掬った。
「きもち、いいから、つらくないから、やめちゃ……いやぁ……っ」
このまま途中で止められるかもしれないと言葉から感じて、ルーナはたまらず懇願する。
(もっと、欲しい……、もっともっと)
際限のない淫らな欲望が、勝手に心を侵食する。
体が熱くてたまらないのだ。
ルーナのお願いに、中に入り込んでいるマクシミリアンのものが、より一層膨張した気がした。
「貴女は……!!」
「……っんあぁ……!」
途端、マクシミリアンの動きが加速する。
激しく抽挿を繰り返すマクシミリアンの背に、ルーナは強くしがみついた。
振り落とされてしまったら、甘い海の中で迷子になってしまいそうだと思った。
「魔性か何かですか……! 媚薬のせいとはいえそんなことを言われたら、すべてを私のものにしたくてたまらなくなる……」
「ぁんっ……ぁあ、あ……っ……ンあぁっ」
奥深くまで何度も突かれて、お腹の奥まで痺れてくる。
「……私のものを、受け止めてください……っ」
「や、あぁ――っ」
マクシミリアンは切なげに囁くと同時、ルーナの膣道に膨れ上がった欲望を打ち付け、最奥に切っ先を擦り付けながら熱い白濁を放った。
中でマクシミリアンの欲望がどくどくと脈打っているのが、ルーナにも伝わってくる。
マクシミリアンのモノを浴びたことで、体に疼いていた熱が次第に引いていくのを感じながら、ルーナは意識を手放した。
「……貴女は、可哀想な方だ」
だからルーナは、欲望を引き抜いたマクシミリアンが珍しくも泣きそうに目元を歪めたことを知らない。
2
お気に入りに追加
178
あなたにおすすめの小説
異世界転生したら悪役令嬢じゃなくイケメン達に囲まれちゃいましたっ!!
杏仁豆腐
恋愛
17歳の女子高生が交通事故で即死。その後女神に天国か地獄か、それとも異世界に転生するかの選択肢を与えられたので、異世界を選択したら……イケメンだらけの世界に来ちゃいました。それも私って悪役令嬢!? いやそれはバッドエンドになるから勘弁してほしいわっ! 逆ハーレム生活をエンジョイしたいのっ!!
※不定期更新で申し訳ないです。順調に進めばアップしていく予定です。設定めちゃめちゃかもしれません……本当に御免なさい。とにかく考え付いたお話を書いていくつもりです。宜しくお願い致します。
※タイトル変更しました。3/31
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
執着系逆ハー乙女ゲームに転生したみたいだけど強ヒロインなら問題ない、よね?
陽海
恋愛
乙女ゲームのヒロインに転生したと気が付いたローズ・アメリア。
この乙女ゲームは攻略対象たちの執着がすごい逆ハーレムものの乙女ゲームだったはず。だけど肝心の執着の度合いが分からない。
執着逆ハーから身を守るために剣術や魔法を学ぶことにしたローズだったが、乙女ゲーム開始前からどんどん攻略対象たちに会ってしまう。最初こそ普通だけど少しずつ執着の兆しが見え始め......
剣術や魔法も最強、筋トレもする、そんな強ヒロインなら逆ハーにはならないと思っているローズは自分の行動がシナリオを変えてますます執着の度合いを釣り上げていることに気がつかない。
本編完結。マルチエンディング、おまけ話更新中です。
小説家になろう様でも掲載中です。
義弟の為に悪役令嬢になったけど何故か義弟がヒロインに会う前にヤンデレ化している件。
あの
恋愛
交通事故で死んだら、大好きな乙女ゲームの世界に転生してしまった。けど、、ヒロインじゃなくて攻略対象の義姉の悪役令嬢!?
ゲームで推しキャラだったヤンデレ義弟に嫌われるのは胸が痛いけど幸せになってもらうために悪役になろう!と思ったのだけれど
ヒロインに会う前にヤンデレ化してしまったのです。
※初めて書くので設定などごちゃごちゃかもしれませんが暖かく見守ってください。
悪役令嬢に成り代わったのに、すでに詰みってどういうことですか!?
ぽんぽこ狸
恋愛
仕事帰りのある日、居眠り運転をしていたトラックにはねられて死んでしまった主人公。次に目を覚ますとなにやら暗くジメジメした場所で、自分に仕えているというヴィンスという男の子と二人きり。
彼から話を聞いているうちに、なぜかその話に既視感を覚えて、確認すると昔読んだことのある児童向けの小説『ララの魔法書!』の世界だった。
その中でも悪役令嬢である、クラリスにどうやら成り代わってしまったらしい。
混乱しつつも話をきていくとすでに原作はクラリスが幽閉されることによって終結しているようで愕然としているさなか、クラリスを見限り原作の主人公であるララとくっついた王子ローレンスが、訪ねてきて━━━━?!
原作のさらに奥深くで動いていた思惑、魔法玉(まほうぎょく)の謎、そして原作の男主人公だった完璧な王子様の本性。そのどれもに翻弄されながら、なんとか生きる一手を見出す、学園ファンタジー!
ローレンスの性格が割とやばめですが、それ以外にもダークな要素強めな主人公と恋愛?をする、キャラが二人ほど、登場します。世界観が殺伐としているので重い描写も多いです。読者さまが色々な意味でドキドキしてくれるような作品を目指して頑張りますので、よろしくお願いいたします。
完結しました!最後の一章分は遂行していた分がたまっていたのと、話が込み合っているので一気に二十万文字ぐらい上げました。きちんと納得できる結末にできたと思います。ありがとうございました。
明智さんちの旦那さんたちR
明智 颯茄
恋愛
あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。
奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。
ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。
*BL描写あり
毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
破滅ルートを全力で回避したら、攻略対象に溺愛されました
平山和人
恋愛
転生したと気付いた時から、乙女ゲームの世界で破滅ルートを回避するために、攻略対象者との接点を全力で避けていた。
王太子の求婚を全力で辞退し、宰相の息子の売り込みを全力で拒否し、騎士団長の威圧を全力で受け流し、攻略対象に顔さえ見せず、隣国に留学した。
ヒロインと王太子が婚約したと聞いた私はすぐさま帰国し、隠居生活を送ろうと心に決めていた。
しかし、そんな私に転生者だったヒロインが接触してくる。逆ハールートを送るためには私が悪役令嬢である必要があるらしい。
ヒロインはあの手この手で私を陥れようとしてくるが、私はそのたびに回避し続ける。私は無事平穏な生活を送れるのだろうか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる