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第1章*とんでもない専属メイド初日

19・夢か現か3*

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「媚薬のせいとはいえ……貴女に触れている男にそんなことを言って……。どうなるか分かっているのですか……?」

「ひゃ……っ!」

 マクシミリアンはルーナの両腿を掴むと、ぐっと脚を開かせた。
 ロングスカートをお腹の上までめくられて、興奮して赤く染ったルーナの花びらがマクシミリアンの目に晒される。

「やぁ……っ、見ないで……っ」

 熱にうかされていても、こんなところをじっと見られては恥ずかしくてたまらなくなる。
 視線さえも刺激に変えてしまい、ルーナの花びらからは際限なく蜜が零れていく。
 マクシミリアンは、つっと蜜を垂らす入口に指を這わせた。
 ぐちゅと、蜜壷へ指を差し込み、中で折り曲げる。

「ふ、ぁあ……っ!」

 たまらず、ルーナはマクシミリアンの指を食い締めてしまった。
 きゅう、と自身の指を締め付けるルーナに、マクシミリアンがはぁと熱い息を洩らす。
 見上げたマクシミリアンの黒い瞳が熱を宿して艶っぽく揺れていて、ルーナはぞくりと震えた。

「貴女は本当に……誘うのがお上手ですね」

「あ、やぁあ……ぁっ」

「貴女を助けるためのはずなのに、こんなに私を夢中にさせて……。どうするおつもりです」

 マクシミリアンが指を中へ差し入れたまま、花びらの奥に隠れた小さな芽を親指で軽く押しつぶす。
 マクシミリアンの指を敏感に感じ取ってしまって、ルーナの瞼の裏がちかちかと瞬いた。

「ぁあっ……や、ぁあああ……っ!」

 足元からせり上がってくる甘い波に飲み込まれて、くたりとルーナから力が抜ける。

(これじゃ……まだ足りない……)

 もっと欲しい。
 もっと。
 指じゃなくて、もっと……。
 
 まだ刺激が足りないと、媚薬に侵された体の奥底が訴えかける。

「……ぁっ、やあ……っもっと、ほしいの……マクシミリアン……っちょうだい……っ」

 とろんとした瞳でルーナが懇願すると、マクシミリアンは一拍の静止の後、着ていた上着を荒々しく脱ぎ捨てた。
 バサリと上着がベッドの隅に落ちる。
 
「……本当はもう少し解してからと思っていたのですが、私が限界です」

 ベルトを緩め、トラウザーズを寛げると、すべてを脱ぐ時間も惜しいとでもいうように、すぐさまルーナにのしかかった。

「ひ……あ……っ」

 足の間にマクシミリアンが割って入ってきて、濡れそぼったルーナの花びらに、熱く硬いものがあてがわれる。
 マクシミリアンがぱんぱんに張り詰めた己の欲望で、蜜をこぼすルーナの入口をなぞった。
 早くこの熱を収めて欲しい。
 初めての恐怖よりも、甘い期待にルーナの体の奥がぞくりと震える。
 
「今からここに、私のものを埋め込みます。いいですね?」

「ぁ……っマクシ、ミリアン……っ」

 良いも何もない。
 ルーナが答えを返す前に、マクシミリアンは腰を進めた。

「ゃあ、あぁ……ん!」

 十分に濡らされたおかげで、ルーナの花びらは難なくマクシミリアンの昂りを飲み込んでいく。

「っあ……あぁ!」

 十分に濡れていても、苦しいものは苦しい。
 その身に初めて男性を受け入れる、体を圧迫するような感覚に、ルーナはぎゅうと近くにあるマクシミリアンの背を握りしめた。
 こんなにも自分の体の中がいっぱいになるなんて初めてで、上手く息ができない。
 だが、それよりも熱を収めて欲しい欲求が勝る。
 
「く……っ、はぁ……っ貴女、まさか……なのですか……?」

 繋がったところから破瓜のしるしがつうと垂れて、マクシミリアンは目を見開いた。
 しかしマクシミリアンが躊躇ったのは一瞬で。

「……許してくれとはいいません。恨むなら、私だけでなくアステロッド様も恨んでください」

「ゃあ……っああっ」

 どうしてここでアステロッドが、と考える余裕がルーナにあるわけがない。
 ただ、自分の体を貫いていく熱の塊に意識を持っていかれる。
 存在を示すように軽く腰を揺すり、マクシミリアンが小さく囁いた。
 
「……大丈夫ですか? 動き、ますよ?」

「ふ、ぁ……マクシミリアン……っ」

 ルーナを気遣う様子を見せながら、マクシミリアンがゆっくりと動き始める。
 マクシミリアンの欲望がルーナの狭い中を擦り、蜜洞の最奥を突く。
 じゅぷりじゅぷりと中を掻き回されて、蜜が溢れていく。
 待ち望んでいたとはいえ、初めて与えられる強い快楽にルーナは目が眩みそうになった。
 
「や、ぁ……っあっ、あぁっ」

 熱い欲望を引き抜かれてはぐっとまた押し込められて、ルーナはその度に高い喘ぎ声を上げてしまう。
 もう、何も考えられなかった。
 淫らな水音と肌がぶつかる音が響いて、耳の中まで犯されていく。

「……はっ、く……っ私は、貴女に辛い思いをさせていませんか……っ?」

「ゃあ……っそんなこと……っ」

 こんな最中でさえ気遣ってくれているのを感じて、余計にルーナの胸に熱いものが込み上げる。 
 この人は、なんていい人なんだろう。
 ルーナの目じりに浮いた涙を、マクシミリアンの指が掬った。
 
「きもち、いいから、つらくないから、やめちゃ……いやぁ……っ」

 このまま途中で止められるかもしれないと言葉から感じて、ルーナはたまらず懇願する。

(もっと、欲しい……、もっともっと)

 際限のない淫らな欲望が、勝手に心を侵食する。
 体が熱くてたまらないのだ。

 ルーナのお願いに、中に入り込んでいるマクシミリアンのものが、より一層膨張した気がした。

「貴女は……!!」

「……っんあぁ……!」

 途端、マクシミリアンの動きが加速する。
 激しく抽挿を繰り返すマクシミリアンの背に、ルーナは強くしがみついた。
 振り落とされてしまったら、甘い海の中で迷子になってしまいそうだと思った。

「魔性か何かですか……! 媚薬のせいとはいえそんなことを言われたら、すべてを私のものにしたくてたまらなくなる……」

「ぁんっ……ぁあ、あ……っ……ンあぁっ」

 奥深くまで何度も突かれて、お腹の奥まで痺れてくる。

「……私のものを、受け止めてください……っ」

「や、あぁ――っ」

 マクシミリアンは切なげに囁くと同時、ルーナの膣道に膨れ上がった欲望を打ち付け、最奥に切っ先を擦り付けながら熱い白濁を放った。
 中でマクシミリアンの欲望がどくどくと脈打っているのが、ルーナにも伝わってくる。
 マクシミリアンのモノを浴びたことで、体に疼いていた熱が次第に引いていくのを感じながら、ルーナは意識を手放した。



「……貴女は、可哀想な方だ」

 だからルーナは、欲望を引き抜いたマクシミリアンが珍しくも泣きそうに目元を歪めたことを知らない。

 
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