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第1章*とんでもない専属メイド初日
5・寂しい王子様(セクハラ中)
しおりを挟む王子はルーナの胸の先端を口に含むと、舌先でちろちろと乳輪の周りをなぞった。
「あ、あぁ、やぁ……んっ」
同時に反対の膨らみをやわやわと揉んでくる。
乳首が痛いほど硬くなり始め、腰のあたりにぞくりとした震えが走った。
「思いのほか、お前、かわいいね……そう言えば、名前は?」
(今更ね!!)
こちらは自己紹介しなくとも王子の名を知っているが、王子は知らなくても当然だろう。
「っは……ぁんっルーナ・ディ、ローザ……と申し、ますわ。王子様……っ」
人が名乗っているときくらい、手と口の動きを止めてくれてもいいのに。
止めてくれないから、妙に途切れ途切れになってしまう。
(てか、この人、名前も知らない女を襲ってたのか)
端からみれば、王子が身分を盾に犯罪まがいのセクハラをしているようにしか見えないだろう。
それもあながち間違ってはいないが。
(だけど、私は知っている)
この王子様が、寂しい人だと言うことを。
その寂しさを埋めるために、女を抱いているのだということを。
その理由も何もかも。
ルーナは知っていた。
「ルーナ……可愛い名だ。たっぷり可愛がってあげるよ、ルーナ……」
「ひ……っ!」
散々弄られたせいでツンと色づき尖った両の乳頭を、王子がきゅっとつまむ。
くりくりとこねくり回され、ルーナはその気持ちよさにたまらず喘いだ。
「んあ……ぁ、お、ぅじ……っ、やぁぁ……っ」
「ふぅん? ここ、気持ちいいの? ルーナ」
「ぁっ、ゃん……っ」
王子がぐっと親指で乳首を押し込んでくる。
ルーナは身を捩り、涙声で懇願した。
「ゃめて……ぇっ、おかしくなる……っ」
「おかしくなって? 僕、そういう姿が見たいから」
そう言うと、王子はルーナのスカートの中に手を差し入れた。
太ももをゆっくりと撫で上げ、指が徐々に上へのぼってくる。
足の付け根までたどり着くと、王子はルーナを見てにこりと笑った。
「触って欲しい?」
「嫌です……っ」
何を尋ねてくるんだ、この男は。
条件反射のようにばっさり言ってしまってから、激しく後悔した。
(ま、まずかった!? 嫌って言っちゃまずかった!? これで王子の機嫌損ねてクビにされたらどうしよう!!)
焦るルーナとは反対に、王子は満足そうに笑みを深めた。
「うん。お前、面白いね。まぁ、ルーナが嫌だと言ったところでやめるわけじゃないんだけど」
(なんのために尋ねたの!?)
ツッコミたい。
ゲームをプレイした時から感じていたが、この王子様、わけが分からない言動が多い。
本来の主人公はよく相手をしていたなと、同じ立場になったからこそ強く思う。
そこまで考えたところで、ルーナの思考は止まった。
王子がルーナの下着を引き下ろしたのだ。
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