【番外編追加】冷酷な氷の皇帝は空っぽ令嬢を溺愛しています~記憶を失った令嬢が幸せになるまで~

柊木ほしな

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最終章

48・初めてをあなたに④☆

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 オズウェルはヴィエラの太ももに置いた手を、徐々に上へ上へと這わしてくる。
 やがて足の付け根までたどり着くと、オズウェルは唯一残っていた下着の中へ指を差し入れてきた。
 
「ひ……ッ!!」

 そのままじか秘所に触れられ、ヴィエラは短い悲鳴をあげる。
 ヴィエラの花びらは、絶え間なく溢れる蜜でしとどに濡れていた。オズウェルの指が、蜜をまとってするりと滑っていく。

「や、ぁあああ……っ!」

 たったそれだけで電流のような痺れが全身に走って、ヴィエラはびくびくと体を震わせた。

「こんなに濡らして……お前は本当に感じやすいな……」

 オズウェルの手によって、唯一残っていた下着までが脱がされていく。
 オズウェルは口で再びヴィエラの乳首を愛撫しながら、ひくひくといやらしくうごめく花びらへ片手を当てた。
 とろとろと蜜を溢れさせる入口をオズウェルの指が往復して、その度に花びらの奥がきゅうとたまらなく切なくなる。
 ヴィエラはたまらず、ぎゅうとシーツを握りしめた。

「ひ、ゃ、ああぁ……っ、オズウェ……っオズウェル……ぅ……っ」

「ん……どうした……。気持ちいいのか……?」

 オズウェルが甘く掠れた声で聞いてきて、ヴィエラはぞくりと下腹部までが震えるのを止められなかった。
 くちゅくちゅと、ヴィエラの蜜に濡れた花唇を指で挟んで揉んでくるから尚更。

「ふ、ぁ……っや、ぁあ……っ」

 もう十分こぼしてしまっているというのに、更に蜜が溢れ出す。
 ちかちかと頭のてっぺんまで光が駆け抜けて、どんどんヴィエラの体から力が抜けていった。
 オズウェルがヴィエラの胸の先端を舐めしゃぶりながら聞いてくるから、ヴィエラはもうわけが分からなくなる。
 下腹が甘く疼いて、熱がじわりじわりとヴィエラの体を侵食していく。

「オズウェ……っ、私……ふ、ぁっ、もう……っ」

 腰が勝手に浮き上がるのを自覚して、ヴィエラはこんな状況だというのに羞恥を感じていた。
 まるでオズウェルを誘っているかのような動きで、止めたいと思うのに自分でも腰の動きを止めることが出来ない。
 ピンとつま先に力がはいって、どうにか襲いくる刺激の波を耐えようとヴィエラは握りしめたシーツにさらに力を入れた。
 オズウェルの動きひとつひとつが刺激に変わってしまい、ヴィエラの熱がますます高まっていく。

「や、ぁあ、ああぁ――……っ!」

 やがて視界が真白く染まり、ヴィエラはもう何も見えなくなった。
 高い嬌声を上げて、ヴィエラの体からくたりと力が抜けていく。弛緩した四肢をベッドに投げ出した。

「……達したのか。次は私も一緒にイかせてくれ、ヴィエラ……」

 オズウェルは、達したばかりでまだビクビクと痙攣しているヴィエラを熱っぽい瞳で見つめた。
 それは欲情している瞳で。
 
「オズウェル……」

 ヴィエラは思わずオズウェルの名前を呼んだ
 だが、呂律が上手く回らなくて、妙に甘ったるい声音になってしまう。
 
 オズウェルは自身の股間に手をやった。
 そこはもう、ズボンの布越しでも分かるほど硬く張りつめて布を不自然に押し上げていた。
 
「早く私のモノをれたいところだが……。それよりも先に、お前の体を慣らさないとな」

 オズウェルはそう言うと、ヴィエラの蜜口へ指を差し入れた。
 ぐちゅりとみだらな水音を立てて、オズウェルの指がヴィエラの中へ侵入してくる。
 十分に蜜で濡れたそこは、抵抗することも無くあっさりとオズウェルの指を飲み込んでいった。

「ふ、ぁ、あぁ……っ」

 オズウェルは狭いヴィエラの中を広げるように、長い指を動かしてくる。
 膣壁をオズウェルの指が擦って、そこから感じたことがないほどの快感がヴィエラの体の内に膨らんでいく。
 それは、今までされてきたものよりも強い快感だった。

「……こんなにぐちょぐちょにして……。分かるか、ヴィエラ。この音はお前の音だ」

「あ……っぁあ……っや、ぁ……っ!」

 オズウェルがわざと音を立てるようにして指を抜き差ししてくる。
 密やかな部屋の中にみだらな水音と二人分の吐息だけが響いて、それが更にヴィエラの羞恥を煽る。

「……んあぁ……っオズウェル……も……やめ……っ」

(これ以上されたら私……!)
 
 自分が自分でなくなってしまう。
 どうにも出来ないほど甘くて強い波が先ほどからヴィエラの中へ押し寄せていて、もう流されてしまいそうだった。

「もう……? まだほぐし足りないだろう。私のモノをいきなり入れて、お前に辛い思いなどさせたくないからな」
  
 言うなり、オズウェルはヴィエラの中へもう一本指を入れた。
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