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最終章
46・初めてをあなたに②☆
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「私のせいで、こうなったのか?」
「ぁん……っ!」
ツンと突き出したヴィエラの胸の先端を、オズウェルは親指でぐっと押し込んだ。
その感覚から、オズウェルの指に反発するほど硬く尖っているのだと思い知らされて、ヴィエラの羞恥がより煽られる。
「は……ぁ、ぁあ……っやぁ……オズウェ、ル……っ!」
こりこりと指の腹で胸の頂きを愛撫されて、そこからじんとした甘い疼きがヴィエラの体全身に広がっていった。
「お前はここがいいのだろう?」
「ふ、ぁ……っよくな……、よくない……っぁあ……っ!」
ヴィエラはふるふると首を横に振りながら、オズウェルの腕を強く握った。
オズウェルは否定しても無駄だとばかりに、さらにヴィエラの乳首を指で嬲る。
甘い刺激にわななくヴィエラの唇を、オズウェルは自身のそれで塞いだ。
「んぅ……っ!」
「ん……。嘘をつけ。こんなに硬くさせておいて」
「ンン……っん、ァン……!」
ぴん、と尖りきった胸の先端を弾かれて、ヴィエラはびくりと身をふるわせた。
唇が深く交わっているせいで、悲鳴さえ声にならない。
舌をねとりと絡ませながら、オズウェルはヴィエラの背にある下着の留め金を外した。
残っていた肩紐も外され、ヴィエラの胸をかろうじて覆っていたレースの布地がぱさりと床に落とされる。
「隙だらけの下着姿もそそられるが……。やはり、何もまとわない方がお前はより美しい」
「オズウェ……ぁっ、ふぁ……!」
オズウェルの熱い手のひらが、ヴィエラの豊かな膨らみを包んだ。
長い指に力を入れられる度にヴィエラの乳房へくい込んで、胸が淫らに形を変える。
ヴィエラはもう立っていられなくて、握っていたオズウェルの腕にさらにすがってしまった。
「ひ……っ、あん……あぁっ」
ほぐすように胸を揉まれ、時折オズウェルの指が勃ちきったヴィエラの頂きを掠めていく。指が掠める度に、ヴィエラはゾクゾクしてしまう。
(こんなの……こんなの……っ)
恥ずかしくて恥ずかしくてどうしようもない。
あまりの羞恥に、ヴィエラの目じりに涙が浮かんだ。
「もっと……乱れてくれ。私の手で」
オズウェルは片方の手で胸を愛撫しつつ、反対の手をヴィエラの太ももに添えた。そのままつつ、と柔らかな手つきで撫で上げる。
足がガクガクと震えて、もうヴィエラは膝から崩れ落ちてしまいそうだった。
(も……無理……っ)
力が抜けて崩れる直前、オズウェルはヴィエラを横抱きに抱えあげた。
とろんと溶けた表情をしてしまったヴィエラを、オズウェルがじっと間近で見下ろしてくる。
「……ベッドがいいか? それとも、このままここがいいか?」
「……っ!」
(ここかベッドって!)
この先の行為を匂わせるオズウェルの言葉に、ヴィエラの頬へかっと熱が上がる。
ここで行為をやめるという選択は、当然ながら出来ないらしい。
なんと返せばいいのか分からず口をパクパクさせるヴィエラを、オズウェルは愛おしそうな眼差しで見つめていた。
「お前が好きな方で愛してやろう」
オズウェルはヴィエラを抱えたまま、少し首を曲げてヴィエラの首筋に顔を埋めた。
そのままちゅう、と首筋を吸い上げてくる。
「……っあぁ! オズウェ……っ!」
オズウェルの口付けから逃れようとしても、体丸ごと宙に浮いていて逃げることが出来ない。
足をばたつかせても、オズウェルはまったく動じなかった。
見た目よりもがっしりと鍛えられているらしく、ヴィエラが少々暴れたところでオズウェルはビクともしない。
「早く決めろ」
「ん、ぁ……っ」
(早くって言われても!!)
ここ……つまりは床で愛されるか。それともベッドで愛されるか。
(どっちもされることは一緒じゃない……!!)
それに、どの道逃げられない。
逃げようとも思えない。
なぜならヴィエラは、オズウェルの手の温度とその感触が心地いいと知ってしまっているからだ。
結婚するこのときまでに、散々体に覚えさせられてしまっていた。
最後までされたことはない。けれど今夜、今まで超えられなかった一線を超えてしまうことを理解している。
それでもオズウェルの手が離れていくことが嫌で、ヴィエラはもうヤケになって口を開いた。
「……っ、せめて、ベッド……でお願いします……っ」
「ぁん……っ!」
ツンと突き出したヴィエラの胸の先端を、オズウェルは親指でぐっと押し込んだ。
その感覚から、オズウェルの指に反発するほど硬く尖っているのだと思い知らされて、ヴィエラの羞恥がより煽られる。
「は……ぁ、ぁあ……っやぁ……オズウェ、ル……っ!」
こりこりと指の腹で胸の頂きを愛撫されて、そこからじんとした甘い疼きがヴィエラの体全身に広がっていった。
「お前はここがいいのだろう?」
「ふ、ぁ……っよくな……、よくない……っぁあ……っ!」
ヴィエラはふるふると首を横に振りながら、オズウェルの腕を強く握った。
オズウェルは否定しても無駄だとばかりに、さらにヴィエラの乳首を指で嬲る。
甘い刺激にわななくヴィエラの唇を、オズウェルは自身のそれで塞いだ。
「んぅ……っ!」
「ん……。嘘をつけ。こんなに硬くさせておいて」
「ンン……っん、ァン……!」
ぴん、と尖りきった胸の先端を弾かれて、ヴィエラはびくりと身をふるわせた。
唇が深く交わっているせいで、悲鳴さえ声にならない。
舌をねとりと絡ませながら、オズウェルはヴィエラの背にある下着の留め金を外した。
残っていた肩紐も外され、ヴィエラの胸をかろうじて覆っていたレースの布地がぱさりと床に落とされる。
「隙だらけの下着姿もそそられるが……。やはり、何もまとわない方がお前はより美しい」
「オズウェ……ぁっ、ふぁ……!」
オズウェルの熱い手のひらが、ヴィエラの豊かな膨らみを包んだ。
長い指に力を入れられる度にヴィエラの乳房へくい込んで、胸が淫らに形を変える。
ヴィエラはもう立っていられなくて、握っていたオズウェルの腕にさらにすがってしまった。
「ひ……っ、あん……あぁっ」
ほぐすように胸を揉まれ、時折オズウェルの指が勃ちきったヴィエラの頂きを掠めていく。指が掠める度に、ヴィエラはゾクゾクしてしまう。
(こんなの……こんなの……っ)
恥ずかしくて恥ずかしくてどうしようもない。
あまりの羞恥に、ヴィエラの目じりに涙が浮かんだ。
「もっと……乱れてくれ。私の手で」
オズウェルは片方の手で胸を愛撫しつつ、反対の手をヴィエラの太ももに添えた。そのままつつ、と柔らかな手つきで撫で上げる。
足がガクガクと震えて、もうヴィエラは膝から崩れ落ちてしまいそうだった。
(も……無理……っ)
力が抜けて崩れる直前、オズウェルはヴィエラを横抱きに抱えあげた。
とろんと溶けた表情をしてしまったヴィエラを、オズウェルがじっと間近で見下ろしてくる。
「……ベッドがいいか? それとも、このままここがいいか?」
「……っ!」
(ここかベッドって!)
この先の行為を匂わせるオズウェルの言葉に、ヴィエラの頬へかっと熱が上がる。
ここで行為をやめるという選択は、当然ながら出来ないらしい。
なんと返せばいいのか分からず口をパクパクさせるヴィエラを、オズウェルは愛おしそうな眼差しで見つめていた。
「お前が好きな方で愛してやろう」
オズウェルはヴィエラを抱えたまま、少し首を曲げてヴィエラの首筋に顔を埋めた。
そのままちゅう、と首筋を吸い上げてくる。
「……っあぁ! オズウェ……っ!」
オズウェルの口付けから逃れようとしても、体丸ごと宙に浮いていて逃げることが出来ない。
足をばたつかせても、オズウェルはまったく動じなかった。
見た目よりもがっしりと鍛えられているらしく、ヴィエラが少々暴れたところでオズウェルはビクともしない。
「早く決めろ」
「ん、ぁ……っ」
(早くって言われても!!)
ここ……つまりは床で愛されるか。それともベッドで愛されるか。
(どっちもされることは一緒じゃない……!!)
それに、どの道逃げられない。
逃げようとも思えない。
なぜならヴィエラは、オズウェルの手の温度とその感触が心地いいと知ってしまっているからだ。
結婚するこのときまでに、散々体に覚えさせられてしまっていた。
最後までされたことはない。けれど今夜、今まで超えられなかった一線を超えてしまうことを理解している。
それでもオズウェルの手が離れていくことが嫌で、ヴィエラはもうヤケになって口を開いた。
「……っ、せめて、ベッド……でお願いします……っ」
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