【番外編追加】冷酷な氷の皇帝は空っぽ令嬢を溺愛しています~記憶を失った令嬢が幸せになるまで~

柊木ほしな

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第2章

15・皇帝陛下のもの④☆

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「ん……、ふ……こんなに濡らして……そんなにイイのか?」

「ひぁ……っ、やめ……っオズウェル……っあぁっ」

 卑猥な水音を立てて、オズウェルがヴィエラの蜜を啜っている。
 そのあまりにも淫らな事実と、初めて与えられる刺激にヴィエラはもう目が眩みそうだった。
 オズウェルがヴィエラのものを舐めとるから、余計に蜜口から蜜が溢れていく。

「やめて欲しい? お前の体は、そうは言っていないようだが?」

「ひ……あぁっ!!」

 オズウェルは言うやいなや、蜜でとろとろに溶けたヴィエラの花びらを舌で舐め上げる。
 びりりと痺れに似た刺激が頭のてっぺんまで駆け抜けて、ヴィエラは刺激を逃そうと腰を浮き上がらせた。
 
「逃げるな」

「ひぅ……っ」

 ぐっ、とオズウェルに腰を引き寄せられてしまって、ヴィエラはますます身動きがとれなくなる。
 それでなくとも、もう散々オズウェルに愛撫されたおかげで体に力が入らないというのに。

「舐めとっても舐めとっても、蜜が溢れてくるな……そんなに欲しいか?」

「ほしい……って、なに……んあぁ……っ、も、ぃやぁ……っ」

 体の奥が甘く疼いて、花びらが物欲しそうにひくついていることはヴィエラにも分かっていた。
 だけど、自分がこんなにも淫らな女だったなんて思いたくない。
 ヴィエラはふるふると首を振りながら、どうにかオズウェルの与えてくる刺激に耐えようと目を瞑る。
 目じりに溜まっていた涙が、その拍子に頬を伝ってこぼれ落ちた。
 
「その誘いに乗りたいところだが……。慣らしてもいないのにお前を貫いて、辛い思いなどさせたくないからな」

   刺激を堪えることに一杯一杯で、ヴィエラにはオズウェルの言葉など耳に入ってこない。
 オズウェルがヴィエラの花びらをくすぐるような位置で喋る。
 ヴィエラはそれさえも敏感に感じとって刺激に変えてしまい、ぞわぞわとする。

「今日はこれで、私も我慢することにしよう」

 オズウェルはそう言うと、ヴィエラの蜜口の中へ自身の舌を挿入した。
 ぬぷりと、オズウェルの舌がヴィエラの柔らかな花唇を割り、中をなぞる。

「ぁ、んあぁ……っ、オズウェル……っダメぇ……っ」

 そんなところに舌を差し入れられるなんて思わなくて、ヴィエラは止めようとオズウェルの頭に手を伸ばした。
 だが、花びらの中をオズウェルの舌が動くから、ビクビクと体を跳ねさせてしまって思うように手を動かすことが出来ない。

「ふ……っ、はぁ……温かくて、お前の中は心地いいな……」

「オズウェ……っ、ひ、ぁん……っやぁ……っあ」

「ここに私のものを埋め込んだら……どんなに心地いいだろう」

 舌先を引き抜かれたと思ったら、また入れられて、ヴィエラは感じすぎて目の前がちかちかとしていた。
 もう限界だと、自分でも分かる。

(私……っ、また……っ)

「……や、ぁああ――……っ」

 白く染まる視界の中で、ヴィエラは意識を手放した。
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