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「う、ウソでしょ!?」
アマンダとポチのお陰で人垣はすっかり取り払われた。完全に姿が露出してしまったカーミラは、焦って急上昇しようとしたが、
「ママ! ありがとう! カーミラ! もう逃がさないわよ!」
ミランダは上からのし掛かるようにして進路を塞ぎ、逃亡を許さなかった。
「キャアアアッ!」
上空でバランスを崩したカーミラは、大きな悲鳴を上げながら地面に落下した。勝利を確信したミランダは、上空からカーミラの側にそっと降り立った。
「年貢の納め時ね、カーミラ。覚悟しなさい」
「...ご...」
「ご?」
「ご、ゴメンなさ~い! も、もうしませんから! ど、どうか! どうか命だけは助けてつかあさ~い!」
カーミラは地面に土下座して命乞いをした。まさか最後まで戦おうとしないとは思わなかった。少々拍子抜けしてしまったミランダは、ゆっくりとカーミラに近付きながら、
「だったらまずは、魅了の力を今すぐ解きなさい。話はそれからよ」
「へ、へへぇ~! 仰せの通りにぃ~!」
カーミラは土下座の状態から恐る恐るといった感じで顔を上げ、ミランダを見上げるような格好になった。そして妖艶な笑みを浮かべた。
「なんてな♪」
次の瞬間、カーミラの全身が淡く金色に光った。至近距離で魅了の力を最大限に発揮したのだ。これならいくら魅了に耐性があろうとも、一溜りもなく落ちるはず。逆転勝利を確信したカーミラだったが、
「そんなことだろうと思ったわよ」
なんと、これあることを予想していたミランダは、予め両目を閉じていたのだった。
「燃え尽きろ!」
すかさずミランダは、火の魔法を最大火力で放った。
「ギィヤアアアッ!」
カーミラは断末魔の叫びと共に跡形も残らず、消し炭となって滅されたのだった。
「うわぉ...」
少し離れた位置で見守っていたアマンダの所まで熱の余波が及ぶ程に、ミランダの放った魔法の威力は凄まじかった。
なにせ、アマンダの服の一部や髪の一部が焦げる程だったのだから。
「あの娘、よっぽどストレスが溜まっていたのかしらね...」
化物じみた破壊力を目の当たりにしたアマンダは、頭を振りながら苦笑するしかなかった。我が娘が怪物過ぎる件について...
「ママ、助かったわ。でもどうしてこんな所に?」
ミランダは何事もなかったかのように聞いて来た。
「あぁ、それはね...」
アマンダが事の経緯を説明すると、
「そうだったのね...知らなかったわ...ママ、私も治療に協力する」
「いいえ、あなたはまず王宮に戻って報告して来なさいな。カーミラを倒したからもう大丈夫だって」
「あ、そうね。分かったわ」
アマンダとポチのお陰で人垣はすっかり取り払われた。完全に姿が露出してしまったカーミラは、焦って急上昇しようとしたが、
「ママ! ありがとう! カーミラ! もう逃がさないわよ!」
ミランダは上からのし掛かるようにして進路を塞ぎ、逃亡を許さなかった。
「キャアアアッ!」
上空でバランスを崩したカーミラは、大きな悲鳴を上げながら地面に落下した。勝利を確信したミランダは、上空からカーミラの側にそっと降り立った。
「年貢の納め時ね、カーミラ。覚悟しなさい」
「...ご...」
「ご?」
「ご、ゴメンなさ~い! も、もうしませんから! ど、どうか! どうか命だけは助けてつかあさ~い!」
カーミラは地面に土下座して命乞いをした。まさか最後まで戦おうとしないとは思わなかった。少々拍子抜けしてしまったミランダは、ゆっくりとカーミラに近付きながら、
「だったらまずは、魅了の力を今すぐ解きなさい。話はそれからよ」
「へ、へへぇ~! 仰せの通りにぃ~!」
カーミラは土下座の状態から恐る恐るといった感じで顔を上げ、ミランダを見上げるような格好になった。そして妖艶な笑みを浮かべた。
「なんてな♪」
次の瞬間、カーミラの全身が淡く金色に光った。至近距離で魅了の力を最大限に発揮したのだ。これならいくら魅了に耐性があろうとも、一溜りもなく落ちるはず。逆転勝利を確信したカーミラだったが、
「そんなことだろうと思ったわよ」
なんと、これあることを予想していたミランダは、予め両目を閉じていたのだった。
「燃え尽きろ!」
すかさずミランダは、火の魔法を最大火力で放った。
「ギィヤアアアッ!」
カーミラは断末魔の叫びと共に跡形も残らず、消し炭となって滅されたのだった。
「うわぉ...」
少し離れた位置で見守っていたアマンダの所まで熱の余波が及ぶ程に、ミランダの放った魔法の威力は凄まじかった。
なにせ、アマンダの服の一部や髪の一部が焦げる程だったのだから。
「あの娘、よっぽどストレスが溜まっていたのかしらね...」
化物じみた破壊力を目の当たりにしたアマンダは、頭を振りながら苦笑するしかなかった。我が娘が怪物過ぎる件について...
「ママ、助かったわ。でもどうしてこんな所に?」
ミランダは何事もなかったかのように聞いて来た。
「あぁ、それはね...」
アマンダが事の経緯を説明すると、
「そうだったのね...知らなかったわ...ママ、私も治療に協力する」
「いいえ、あなたはまず王宮に戻って報告して来なさいな。カーミラを倒したからもう大丈夫だって」
「あ、そうね。分かったわ」
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