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魔王は興奮しているのか、背中の翼をパタパタと忙しなく動かしながら、
「ミランダは確かにいい女だが、お前も相当にいい女だぞ! 気に入った! ミランダは中々俺様に靡こうとしないからな! ちょっと辟易していた所だ! お前でもいいや! 俺様の嫁になれ!」
そう叫んでふんぞり返った。
「...でもいいや?...」
そんなデリカシーに欠けた魔王の発言を聞いた瞬間に、リリアナの体に纏う雰囲気が一気に剣呑なものへと変化した。
「ふっざけんなぁ~! こんのエロボケ魔王がぁ~!」
そう叫びながらリリアナは、ファルファルの背から飛び降りて弾丸のように魔王へと向かって行った。
「死に晒せや~!」
リリアナの渾身の蹴りが魔王のドテッ腹に炸裂する。魔王は物凄い勢いで地の果てへと飛んで行った。
「そんな気の強い所も好きだ~!」
という捨てセリフを残しながら。
ちなみにリリアナは、地面に落ちる前にファルファルが回り込んでちゃんと空中で回収したから無事である。
「さすがは脳筋リリアナ」
「うっさい! 脳筋言うな!」
ミランダの冷静なツッコミにリリアナが切れた。
「いや、脳筋じゃん? 魔王に話聞くんじゃなかったの? いきなり吹っ飛ばしてどうすんのよ?」
「あっ! しまった! つい...」
気付いた時には後の祭りで、魔王の姿は最早視認できないほど遠くに吹っ飛んでいた。
「あ~あ、これは明日にならないと戻って来ないわねぇ」
「ゴメン...ミランダ、今日も泊めてくれない?」
リリアナはシュンとしながらそう言った。
「仕方ないわねぇ」
「クラウド様もゴメンなさい...」
「いやいや、今のはしょうがないよ」
「っていうか、あんなこと言われたら本来ならクラウド殿下が怒るべき所じゃありません?」
またもやミランダの冷静なツッコミが入った。
「まぁ確かにそうなんだけどね。リリアナに先を越されたっていうか、出番が回って来なかったというか...」
クラウドは苦笑しながらそう言った。
「重ね重ねゴメンなさい...」
リリアナは恐縮頻りだ。
「さて、お二人はどうします? このまま帰ります?」
「ミランダはどうするんだい?」
「私はいつものように魔族を蹴散らして行きます」
そう言ってミランダは下を指差した。魔王は吹っ飛んで行ったが、魔族軍はまだまだタップリと残っている。
「なら手伝うよ」
「あ、私も。せめてそれくらいは...」
「そうですか。じゃあお願いします」
この後、三人でめっちゃ無双した。
当然ながら魔族軍はあっという間に壊滅した。
「ミランダは確かにいい女だが、お前も相当にいい女だぞ! 気に入った! ミランダは中々俺様に靡こうとしないからな! ちょっと辟易していた所だ! お前でもいいや! 俺様の嫁になれ!」
そう叫んでふんぞり返った。
「...でもいいや?...」
そんなデリカシーに欠けた魔王の発言を聞いた瞬間に、リリアナの体に纏う雰囲気が一気に剣呑なものへと変化した。
「ふっざけんなぁ~! こんのエロボケ魔王がぁ~!」
そう叫びながらリリアナは、ファルファルの背から飛び降りて弾丸のように魔王へと向かって行った。
「死に晒せや~!」
リリアナの渾身の蹴りが魔王のドテッ腹に炸裂する。魔王は物凄い勢いで地の果てへと飛んで行った。
「そんな気の強い所も好きだ~!」
という捨てセリフを残しながら。
ちなみにリリアナは、地面に落ちる前にファルファルが回り込んでちゃんと空中で回収したから無事である。
「さすがは脳筋リリアナ」
「うっさい! 脳筋言うな!」
ミランダの冷静なツッコミにリリアナが切れた。
「いや、脳筋じゃん? 魔王に話聞くんじゃなかったの? いきなり吹っ飛ばしてどうすんのよ?」
「あっ! しまった! つい...」
気付いた時には後の祭りで、魔王の姿は最早視認できないほど遠くに吹っ飛んでいた。
「あ~あ、これは明日にならないと戻って来ないわねぇ」
「ゴメン...ミランダ、今日も泊めてくれない?」
リリアナはシュンとしながらそう言った。
「仕方ないわねぇ」
「クラウド様もゴメンなさい...」
「いやいや、今のはしょうがないよ」
「っていうか、あんなこと言われたら本来ならクラウド殿下が怒るべき所じゃありません?」
またもやミランダの冷静なツッコミが入った。
「まぁ確かにそうなんだけどね。リリアナに先を越されたっていうか、出番が回って来なかったというか...」
クラウドは苦笑しながらそう言った。
「重ね重ねゴメンなさい...」
リリアナは恐縮頻りだ。
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そう言ってミランダは下を指差した。魔王は吹っ飛んで行ったが、魔族軍はまだまだタップリと残っている。
「なら手伝うよ」
「あ、私も。せめてそれくらいは...」
「そうですか。じゃあお願いします」
この後、三人でめっちゃ無双した。
当然ながら魔族軍はあっという間に壊滅した。
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