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後日談というか後始末
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「この大バカ者がぁ!」
「アゥッ!」
ここは国王の執務室。事の顛末を知らされた国王は、自分の息子を殴り飛ばしていた。
「この痴れ者がぁ!」
「イタッ!」
その隣では宰相が自分の息子を殴り飛ばしていた。
「このうつけ者がぁ!」
「ウグッ!」
更にその隣では騎士団長が自分の息子を殴り飛ばしていた。
「この愚か者がぁ!」
「エゥッ!」
更に更にその隣では魔法騎士団長が自分の息子を殴り飛ばしていた。
「あぁ、神よ! どうかお許し下さい!」
「オォッ!」
更に更に更にその隣では教会司祭が自分の息子を殴り飛ばしていた。
「全く...どうしてくれようか...このケダモノどもを...」
国王は顔を覆いながら嘆いた。
「まずは全員、子を成せない体にしましょう」
そう言ったのは宰相だ。
「賛成だ。あちこちに種をバラ蒔かれては堪らん。その上で開拓地に送って強制労働というのはどうだろう?」
そう言ったのは騎士団長だ。
「いいですね。体力が有り余っているようですので、たっぷり発散して貰いましょう。その上で一人一日一個、魔石に魔力を注がせるというのはどうでしょうか?」
そう言ったのは魔法騎士団長だ。
「良いと思います。その魔石を売って恵まれない子供達に寄付しましょう。その上で教会の奉仕活動にも協力させるというのはどうでしょうか?」
そう言ったのは教会司祭だ。
「ふむ、町の清掃や貧民街での炊き出しなどだな。よかろう。反省してますというアピールにもなる」
最後は国王が締めくくった。
「さてと、コイツらは廃嫡するとして、儂は第2王子のダインをアリン嬢の婚約者として推すつもりだ。既に王妃教育を終えている才女を手放すのはあまりにも惜しいからな。そなたらはどうする?」
と国王が、
「私は次男をイリン嬢に推したいと思っております。彼女へのお詫びも込めて」
と宰相が、
「ウチも同じく次男坊をウリン嬢に推したいと思ってます。彼女が許してくれればですが」
と騎士団長が、
「私の家も同じです。三男がエリン嬢と同い年なのでイケるんじゃないかと思ってたりします。もちろんその前に誠心誠意謝罪してからになりますが」
と魔法騎士団長が、
「我が家には愚息以外息子はおりませんので、兄の息子、つまり甥っ子をオリン嬢に紹介したいと思います。せめてものお詫びを込めて」
と教会司祭が、それぞれの思惑を語った。その時、
「失礼致します」
宮廷医師が入って来た。
「どうだった?」
国王が問い掛ける。
「妊娠五ヶ月でした」
「そうか...」
国王はしばらく顔を伏せた後、側に居た近衛騎士に命じた。
「後始末は任せる...」
「御意...」
その後、サーシャの姿を見た者は誰も居ない。
~ fin. ~
「アゥッ!」
ここは国王の執務室。事の顛末を知らされた国王は、自分の息子を殴り飛ばしていた。
「この痴れ者がぁ!」
「イタッ!」
その隣では宰相が自分の息子を殴り飛ばしていた。
「このうつけ者がぁ!」
「ウグッ!」
更にその隣では騎士団長が自分の息子を殴り飛ばしていた。
「この愚か者がぁ!」
「エゥッ!」
更に更にその隣では魔法騎士団長が自分の息子を殴り飛ばしていた。
「あぁ、神よ! どうかお許し下さい!」
「オォッ!」
更に更に更にその隣では教会司祭が自分の息子を殴り飛ばしていた。
「全く...どうしてくれようか...このケダモノどもを...」
国王は顔を覆いながら嘆いた。
「まずは全員、子を成せない体にしましょう」
そう言ったのは宰相だ。
「賛成だ。あちこちに種をバラ蒔かれては堪らん。その上で開拓地に送って強制労働というのはどうだろう?」
そう言ったのは騎士団長だ。
「いいですね。体力が有り余っているようですので、たっぷり発散して貰いましょう。その上で一人一日一個、魔石に魔力を注がせるというのはどうでしょうか?」
そう言ったのは魔法騎士団長だ。
「良いと思います。その魔石を売って恵まれない子供達に寄付しましょう。その上で教会の奉仕活動にも協力させるというのはどうでしょうか?」
そう言ったのは教会司祭だ。
「ふむ、町の清掃や貧民街での炊き出しなどだな。よかろう。反省してますというアピールにもなる」
最後は国王が締めくくった。
「さてと、コイツらは廃嫡するとして、儂は第2王子のダインをアリン嬢の婚約者として推すつもりだ。既に王妃教育を終えている才女を手放すのはあまりにも惜しいからな。そなたらはどうする?」
と国王が、
「私は次男をイリン嬢に推したいと思っております。彼女へのお詫びも込めて」
と宰相が、
「ウチも同じく次男坊をウリン嬢に推したいと思ってます。彼女が許してくれればですが」
と騎士団長が、
「私の家も同じです。三男がエリン嬢と同い年なのでイケるんじゃないかと思ってたりします。もちろんその前に誠心誠意謝罪してからになりますが」
と魔法騎士団長が、
「我が家には愚息以外息子はおりませんので、兄の息子、つまり甥っ子をオリン嬢に紹介したいと思います。せめてものお詫びを込めて」
と教会司祭が、それぞれの思惑を語った。その時、
「失礼致します」
宮廷医師が入って来た。
「どうだった?」
国王が問い掛ける。
「妊娠五ヶ月でした」
「そうか...」
国王はしばらく顔を伏せた後、側に居た近衛騎士に命じた。
「後始末は任せる...」
「御意...」
その後、サーシャの姿を見た者は誰も居ない。
~ fin. ~
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