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牧場に戻って来たエリスは、早速ユリ達に魔獣動物園のことを伝えた。
「えぇっ!? 本当ですか!?」
「えぇ、町長さんの許可は取ったし、後は整地して設備を造るだけよ」
「オープンしたら絶対行きます!」
「楽しみ~♪」
はしゃぐユリ達を見回してからエリスは徐に告げる。
「お客じゃなくて飼育員として働く気はある?」
ユリ達はお互いの顔を見合わせ、
「よろしいのですか?」
「確かに魅力的ではありますが、農場の方はどうするんですか?」
「そりゃ当然、新しい人を雇うわよ?」
ユリ達はまたお互い顔を見合わせた。エリスは苦笑しながら、
「何も今すぐ決めろって言ってる訳じゃないわ。それにその気があるなら言って頂戴ってことだから、今のまま農場に居たいならそれはそれで全然構わないし。あんまり深刻に考えないで頂戴な?」
「あぁ、なるほど。そういうことですか」
「分かりました。考えておきますね」
「お願いね。それとカイ、明日から動物園予定地に行くつもりだから付き合って貰える?」
「了解」
◇◇◇
次の日、エリスはカイの背に乗りながら地図を見ていた。
「ん~...この辺りが良いかしらね...カイ、降りてくれる?」
「クエッ!」
カイはエリスを降ろした後、物陰で着替え来た。エリスは既に整地を始めている。
「この辺りに造るんだね。エリス、何か手伝うことある?」
「切り倒した木を製材所に運ぶから、その時に飛んでくれればいいわ。それ以外は特に無いわね」
「みたいだね」
カイは苦笑しながら、久し振りに見たエリスの風と土の魔法を眩しそうに見詰めた。
風の魔法で木々を次々と切り倒し、土の魔法で木々の根っこを引き抜き平らに整地して行く。
あっという間に広大な地が更地になった。相変わらずとんでもない魔力である。
「エリス、お疲れ様」
カイは水筒の水をエリスに手渡す。
「ありがと」
「動物園はどんな感じにするつもり?」
「草食の大型魔獣を何種類か公開する場所を造るのと、魔獣の子と触れ合える場所を造るのと、後はレストランも造ろうかなって思ってるの」
「え、エリス...ま、まさかそのレストランって魔獣の肉を使ったりはしないよね...」
カイの顔が引き攣った。エリスは苦笑しながら、
「カイ、いくらなんでも私だってそこまで酷いことしないわよ。せっかく見に来てくれた子供達にトラウマを与えることになるじゃないの。造るのは普通のレストランよ」
「安心したよ...」
さっきまで触れ合っていた魔獣達がお肉になったりしたら、間違いなく子供達は泣き喚くだろう。
そうならなくて良かったとカイは胸を撫で下ろした。
「えぇっ!? 本当ですか!?」
「えぇ、町長さんの許可は取ったし、後は整地して設備を造るだけよ」
「オープンしたら絶対行きます!」
「楽しみ~♪」
はしゃぐユリ達を見回してからエリスは徐に告げる。
「お客じゃなくて飼育員として働く気はある?」
ユリ達はお互いの顔を見合わせ、
「よろしいのですか?」
「確かに魅力的ではありますが、農場の方はどうするんですか?」
「そりゃ当然、新しい人を雇うわよ?」
ユリ達はまたお互い顔を見合わせた。エリスは苦笑しながら、
「何も今すぐ決めろって言ってる訳じゃないわ。それにその気があるなら言って頂戴ってことだから、今のまま農場に居たいならそれはそれで全然構わないし。あんまり深刻に考えないで頂戴な?」
「あぁ、なるほど。そういうことですか」
「分かりました。考えておきますね」
「お願いね。それとカイ、明日から動物園予定地に行くつもりだから付き合って貰える?」
「了解」
◇◇◇
次の日、エリスはカイの背に乗りながら地図を見ていた。
「ん~...この辺りが良いかしらね...カイ、降りてくれる?」
「クエッ!」
カイはエリスを降ろした後、物陰で着替え来た。エリスは既に整地を始めている。
「この辺りに造るんだね。エリス、何か手伝うことある?」
「切り倒した木を製材所に運ぶから、その時に飛んでくれればいいわ。それ以外は特に無いわね」
「みたいだね」
カイは苦笑しながら、久し振りに見たエリスの風と土の魔法を眩しそうに見詰めた。
風の魔法で木々を次々と切り倒し、土の魔法で木々の根っこを引き抜き平らに整地して行く。
あっという間に広大な地が更地になった。相変わらずとんでもない魔力である。
「エリス、お疲れ様」
カイは水筒の水をエリスに手渡す。
「ありがと」
「動物園はどんな感じにするつもり?」
「草食の大型魔獣を何種類か公開する場所を造るのと、魔獣の子と触れ合える場所を造るのと、後はレストランも造ろうかなって思ってるの」
「え、エリス...ま、まさかそのレストランって魔獣の肉を使ったりはしないよね...」
カイの顔が引き攣った。エリスは苦笑しながら、
「カイ、いくらなんでも私だってそこまで酷いことしないわよ。せっかく見に来てくれた子供達にトラウマを与えることになるじゃないの。造るのは普通のレストランよ」
「安心したよ...」
さっきまで触れ合っていた魔獣達がお肉になったりしたら、間違いなく子供達は泣き喚くだろう。
そうならなくて良かったとカイは胸を撫で下ろした。
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