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エリスは早速小屋の補修を始めた。
まず、家の内壁と外壁の穴が空いた部分を土の魔法で塗り潰して塞ぐ。次に風の魔法で積もった埃を吹き飛ばし、水の魔法で濡らした雑巾で丁寧に拭き掃除をした。
「フウッ、これでなんとか住めるようになったかな? さて後は台所を...ありゃ? 鍋もフライパンも包丁も無いのか。後で街に行って買って来なきゃだね。まぁ、当面の食事はストレージにあるから何とかなるとして、次は家の周りを快適化しようかな」
カルデラだけあって農耕向けの肥沃な大地が広がっている。エリスはまず、火の魔法で雑草を焼き払った。そして土の魔法でゴーレムを何体も作り出し、土地を耕すように指示を下す。
その間、山に入り必要なモノを探す。サツマイモ、ジャガイモ、サトイモ、ヤマイモなどの芋類だ。畑に植える為だ。最初に作るのは芋類と決めていた。炭水化物として主食になるし、貴重な甘味も取れる。更に非常食にもなる優れ物だ。エリスは見付け次第片っ端からストレージに放り込んだ。
時折、柿やリンゴ、梨などの果物が木に生っているのを見掛ける。それらも全て風の魔法で切り落とし、ストレージに入れた。
「結構貯まったなぁ。そろそろ戻るか」
戻ってみると程良く耕された畑が広がっていた。エリスは取って来た芋を、当面自分が食べるだけの分を残し、全て畑に植えるようゴーレムに指示を下す。そして水の魔法で畑に水を撒きながら、同時に風の魔法で成長促進剤を散布する。
これはエリスが自分の領地に居た頃に開発したもので、様々な肥料と土の魔法を組み合わせ、試行錯誤を繰り返しながら完成させたもので、植物の成長に劇的な変化を齎す。さっき植えた芋類なら一週間もあれば芽が出るだろう。早ければ一ヶ月で収穫可能となる。
「良し、次は温泉だぁ~♪」
エリスは大の温泉好きである。自分の領地には残念ながら温泉が湧かないので、わざわざ温泉に入りに隣の領地まで足を運んだくらいだ。ここに来て硫黄の匂いを嗅いだ時から温泉に入りたかった。
『サーチ』
温泉の水脈をスキャンする。するとすぐ近くに反応があった。
「見付けたっ!」
小屋から5分程離れた場所に温泉の反応は定まった。
『ボーリング』
すぐさま土を掘り返す。やがて水脈に届いたのか勢い良く温泉が吹き出した。
「やったぁ~♪」
エリスは急いで周りの土を固め、簡易な露天風呂を完成させた。
「早速入ろう~♪ おっとその前に」
服を脱ごうとして、周りから丸見えなのに気が付いた。慌てて周りを土の壁で覆う。誰も見てないのは分かっているが、そこは淑女の嗜みということで。だってエリスは女の子なんだもん♪
「はぁ~♪ 極楽極楽~♪」
温泉に浸かってのセリフがたとえオッサン臭いとしても。
まず、家の内壁と外壁の穴が空いた部分を土の魔法で塗り潰して塞ぐ。次に風の魔法で積もった埃を吹き飛ばし、水の魔法で濡らした雑巾で丁寧に拭き掃除をした。
「フウッ、これでなんとか住めるようになったかな? さて後は台所を...ありゃ? 鍋もフライパンも包丁も無いのか。後で街に行って買って来なきゃだね。まぁ、当面の食事はストレージにあるから何とかなるとして、次は家の周りを快適化しようかな」
カルデラだけあって農耕向けの肥沃な大地が広がっている。エリスはまず、火の魔法で雑草を焼き払った。そして土の魔法でゴーレムを何体も作り出し、土地を耕すように指示を下す。
その間、山に入り必要なモノを探す。サツマイモ、ジャガイモ、サトイモ、ヤマイモなどの芋類だ。畑に植える為だ。最初に作るのは芋類と決めていた。炭水化物として主食になるし、貴重な甘味も取れる。更に非常食にもなる優れ物だ。エリスは見付け次第片っ端からストレージに放り込んだ。
時折、柿やリンゴ、梨などの果物が木に生っているのを見掛ける。それらも全て風の魔法で切り落とし、ストレージに入れた。
「結構貯まったなぁ。そろそろ戻るか」
戻ってみると程良く耕された畑が広がっていた。エリスは取って来た芋を、当面自分が食べるだけの分を残し、全て畑に植えるようゴーレムに指示を下す。そして水の魔法で畑に水を撒きながら、同時に風の魔法で成長促進剤を散布する。
これはエリスが自分の領地に居た頃に開発したもので、様々な肥料と土の魔法を組み合わせ、試行錯誤を繰り返しながら完成させたもので、植物の成長に劇的な変化を齎す。さっき植えた芋類なら一週間もあれば芽が出るだろう。早ければ一ヶ月で収穫可能となる。
「良し、次は温泉だぁ~♪」
エリスは大の温泉好きである。自分の領地には残念ながら温泉が湧かないので、わざわざ温泉に入りに隣の領地まで足を運んだくらいだ。ここに来て硫黄の匂いを嗅いだ時から温泉に入りたかった。
『サーチ』
温泉の水脈をスキャンする。するとすぐ近くに反応があった。
「見付けたっ!」
小屋から5分程離れた場所に温泉の反応は定まった。
『ボーリング』
すぐさま土を掘り返す。やがて水脈に届いたのか勢い良く温泉が吹き出した。
「やったぁ~♪」
エリスは急いで周りの土を固め、簡易な露天風呂を完成させた。
「早速入ろう~♪ おっとその前に」
服を脱ごうとして、周りから丸見えなのに気が付いた。慌てて周りを土の壁で覆う。誰も見てないのは分かっているが、そこは淑女の嗜みということで。だってエリスは女の子なんだもん♪
「はぁ~♪ 極楽極楽~♪」
温泉に浸かってのセリフがたとえオッサン臭いとしても。
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