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「お嬢様、まだ少し熱がありますね。今日もお休みした方が良いでしょう」
私付きの侍女メイがそう言って体温計を見せてくる。確かにまだ微熱があるし体もダルい。
「そうね...学園に連絡しておいてくれる? あと神殿の方にも」
「お任せ下さい。お嬢様はごゆっくりお休みになって下さいね」
聖女になって以来、風邪で倒れたのは初めてだ。しかも3日経っても治らないなんて。
「フフフッ、鬼の霍乱ですね。疲れも溜まっていたんでしょう」
そう言ってメイは笑うが、私にしてみればこんなに寝込むのなんて子供の頃以来だからちょっと戸惑っている。
確かにメイの言う通り、ここんとこ忙しかったから知らず知らず疲れが溜まっていたのかも知れないな。少し休むとするか。
◇◇◇
午後になって微睡みから目覚めた私にメイが告げた。
「お嬢様、カルロ様がお見舞いにいらっしゃってますけど、どうします? この部屋にお呼びします?」
「また来たの? 毎日来なくてもいいのに。そうね、メイ。ちょっとだけ髪を整えてくれる? それから呼んで頂戴」
「畏まりました」
カルロは私が休んでから毎日お見舞いに来てくれる。有り難いが昨日までは熱が高くて私が寝てたんでお見舞いの花を置いて帰って行った。
今日は大分熱も下がったので、こんな格好ではあるがちゃんと会ってお礼を言いたかった。
「リタ、具合はどうだい?」
「えぇ、大分良くなったわ。明日には登校できると思う」
「良かった。でもあまり無理しないようにね?」
「ありがとう。それと毎日来てくれたのに会えなくてゴメンね」
「気にしないで。僕が心配だったんでしたことだから」
「ホントにカルロ様はお優しいですね~♪ お嬢様、愛されてますね~♪」
「メイ、揶揄うんじゃないの!」
全くもう! せっかく下がった熱がまた上がったらどうする!
「うん、愛してるからね♪」
「カルロも調子に乗らない!」
そうやって三人して笑い合った。たまにはこんな穏やかな時間があってもいいよね。
そんなことを思っていたら、
「お姉様! お加減は如何ですの!?」
「お義姉様! 具合は如何ですか!?」
「リタ! お見舞いに来てあげたわよ!」
「聖女様! なんてお痛わしい! 私が代わって差し上げたいですわ!」
三人娘にララまで加わって一気に騒がしくなった。ただララだけはみんなとの温度差が凄いが...そこまで大袈裟にしなくていいから...ただの風邪だから...
私は苦笑しながらも、みんながこうして心配してくれたことが嬉しかった。
私付きの侍女メイがそう言って体温計を見せてくる。確かにまだ微熱があるし体もダルい。
「そうね...学園に連絡しておいてくれる? あと神殿の方にも」
「お任せ下さい。お嬢様はごゆっくりお休みになって下さいね」
聖女になって以来、風邪で倒れたのは初めてだ。しかも3日経っても治らないなんて。
「フフフッ、鬼の霍乱ですね。疲れも溜まっていたんでしょう」
そう言ってメイは笑うが、私にしてみればこんなに寝込むのなんて子供の頃以来だからちょっと戸惑っている。
確かにメイの言う通り、ここんとこ忙しかったから知らず知らず疲れが溜まっていたのかも知れないな。少し休むとするか。
◇◇◇
午後になって微睡みから目覚めた私にメイが告げた。
「お嬢様、カルロ様がお見舞いにいらっしゃってますけど、どうします? この部屋にお呼びします?」
「また来たの? 毎日来なくてもいいのに。そうね、メイ。ちょっとだけ髪を整えてくれる? それから呼んで頂戴」
「畏まりました」
カルロは私が休んでから毎日お見舞いに来てくれる。有り難いが昨日までは熱が高くて私が寝てたんでお見舞いの花を置いて帰って行った。
今日は大分熱も下がったので、こんな格好ではあるがちゃんと会ってお礼を言いたかった。
「リタ、具合はどうだい?」
「えぇ、大分良くなったわ。明日には登校できると思う」
「良かった。でもあまり無理しないようにね?」
「ありがとう。それと毎日来てくれたのに会えなくてゴメンね」
「気にしないで。僕が心配だったんでしたことだから」
「ホントにカルロ様はお優しいですね~♪ お嬢様、愛されてますね~♪」
「メイ、揶揄うんじゃないの!」
全くもう! せっかく下がった熱がまた上がったらどうする!
「うん、愛してるからね♪」
「カルロも調子に乗らない!」
そうやって三人して笑い合った。たまにはこんな穏やかな時間があってもいいよね。
そんなことを思っていたら、
「お姉様! お加減は如何ですの!?」
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「リタ! お見舞いに来てあげたわよ!」
「聖女様! なんてお痛わしい! 私が代わって差し上げたいですわ!」
三人娘にララまで加わって一気に騒がしくなった。ただララだけはみんなとの温度差が凄いが...そこまで大袈裟にしなくていいから...ただの風邪だから...
私は苦笑しながらも、みんながこうして心配してくれたことが嬉しかった。
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