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その日はララに招待されて一緒にお茶していた。
さすがは侯爵家。あのお茶会の時も思ってはいたけど、使っている茶器が半端なく高そう。私は間違っても粗相して壊したりしないよう、神経を使っていた。
「実は私、この度婚約することになりましたの」
するとララが頬を染めながらそんなことを言って来た。
「それは...おめでとうございます。お相手の方は?」
「ありがとうございます。お相手は同じ侯爵家の方でして、とても良い方なんですの。それで婚約披露パーティーを開く予定ですので、是非とも聖女様にもご出席頂けないかと思いまして」
「もちろん、是非出席させて頂きます。あっ...でも...」
「どうかなさいまして?」
「あの...もしかしてミカ様も出席される予定でしょうか? 私、あの方とお顔を合わすのはちょっと...」
なにせ公爵家だからね。呼ばない訳にもいかないだろう。ちなみにララには、ミカとの因縁を多少ボカしながらではあるが伝えてある。
「ご心配には及びませんわ。ミカ様は婚約破棄されて廃嫡されたそうです。その後、修道院に送られたと聞きましたわ。フフフッ! 聖女様に害をなそうとしたんですもの。当然の報いですわよ」
「そうだったんですね...」
知らなかったよ。まぁ、あれだけ醜聞にまみれちゃさすがに公爵家でも庇い切れなかったってことか。完全なるミカの自業自得たから同情の余地は無いんだけどね。
「楽しみですわ~♪ 当日は王族の方々にも何名か、ご出席を賜ることになっておりますの~♪」
王族と聞いて私が固まってしまったのをララは見逃さなかった。
「聖女様、如何致しまして?」
「あの...王族の方々とはどなたが出席される予定なんでしょうか?」
「え~と...今の所は国王、王妃両陛下を除く全員の方から、ご出席のお返事を賜っておりますわね」
やっぱりそうか...まぁ、両陛下はこういった臣下のパーティーとかには基本、参加されないからね。参加しちゃうと、一部の臣下のみ依怙贔屓してるとか思われちゃってよろしくないから。平等にどこにも参加しないようにしてるんだよね。
ただし、他の王族にはそういった縛りは無い訳で、当然ルイス王子も出席する訳で...
「聖女様、王族の方々と何かございますの?」
沈黙してしまった私を心配そうにララが聞いて来る。迷った末、私はルイス王子との一件を、包み隠さずララに伝えた。
「なあるほどぉ。私の聖女様にそんなご無礼を! いくら王子とはいえ許せませんわ! 聖女様! 私に考えがありますの!」
ララの目が怪しく光った。
私はなんだか怖くなって心の声を聞けなかった...
さすがは侯爵家。あのお茶会の時も思ってはいたけど、使っている茶器が半端なく高そう。私は間違っても粗相して壊したりしないよう、神経を使っていた。
「実は私、この度婚約することになりましたの」
するとララが頬を染めながらそんなことを言って来た。
「それは...おめでとうございます。お相手の方は?」
「ありがとうございます。お相手は同じ侯爵家の方でして、とても良い方なんですの。それで婚約披露パーティーを開く予定ですので、是非とも聖女様にもご出席頂けないかと思いまして」
「もちろん、是非出席させて頂きます。あっ...でも...」
「どうかなさいまして?」
「あの...もしかしてミカ様も出席される予定でしょうか? 私、あの方とお顔を合わすのはちょっと...」
なにせ公爵家だからね。呼ばない訳にもいかないだろう。ちなみにララには、ミカとの因縁を多少ボカしながらではあるが伝えてある。
「ご心配には及びませんわ。ミカ様は婚約破棄されて廃嫡されたそうです。その後、修道院に送られたと聞きましたわ。フフフッ! 聖女様に害をなそうとしたんですもの。当然の報いですわよ」
「そうだったんですね...」
知らなかったよ。まぁ、あれだけ醜聞にまみれちゃさすがに公爵家でも庇い切れなかったってことか。完全なるミカの自業自得たから同情の余地は無いんだけどね。
「楽しみですわ~♪ 当日は王族の方々にも何名か、ご出席を賜ることになっておりますの~♪」
王族と聞いて私が固まってしまったのをララは見逃さなかった。
「聖女様、如何致しまして?」
「あの...王族の方々とはどなたが出席される予定なんでしょうか?」
「え~と...今の所は国王、王妃両陛下を除く全員の方から、ご出席のお返事を賜っておりますわね」
やっぱりそうか...まぁ、両陛下はこういった臣下のパーティーとかには基本、参加されないからね。参加しちゃうと、一部の臣下のみ依怙贔屓してるとか思われちゃってよろしくないから。平等にどこにも参加しないようにしてるんだよね。
ただし、他の王族にはそういった縛りは無い訳で、当然ルイス王子も出席する訳で...
「聖女様、王族の方々と何かございますの?」
沈黙してしまった私を心配そうにララが聞いて来る。迷った末、私はルイス王子との一件を、包み隠さずララに伝えた。
「なあるほどぉ。私の聖女様にそんなご無礼を! いくら王子とはいえ許せませんわ! 聖女様! 私に考えがありますの!」
ララの目が怪しく光った。
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「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
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