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「ハリー、本当にごめんなさいね...ウチのおバカな妹のせいで...あなたには迷惑を掛けっ放しね...」
サブリナはハリーの子爵家を訪れ平謝りしていた。
「気にしないで。寧ろ僕はコリンナと結婚しなくて良かったと心から思ってるぐらいなんだから」
「ハリー...」
「それよりもサブリナ」
ハリーは徐にサブリナの手を握り締めて熱っぽい視線を送った。
「な、なに!?」
途端にサブリナの顔が真っ赤になる。
「僕の気持ちには気付いているだろう? 僕は君が好きだ。僕と結婚して欲しい」
「そ、そんなのダメよ! あなたは子爵家を継ぐ身じゃない! 私と結婚するということは、婿養子としてウチに来るということになるのよ! そんなの以の外だわ!」
「それは大丈夫。ウチには優秀な弟が居るからね。弟が継げば問題ないよ」
「そんな...ハリー、あなたは本当にそれでいいの?」
「もちろんだよ。後悔なんかしないさ。それでサブリナ、まだ返事を聞かせて貰って無いんだけど?」
「...喜んで...」
サブリナは蚊の鳴くような声でそう言って俯いてしまった。
「ありがとう! 嬉しいよ!」
ハリーは満面の笑みを浮かべてサブリナを抱き締めた。
◇◇◇
同じ頃、ミシェルもまたイアンの伯爵家に謝罪しに来ていた。
「イアン様、この度は我が愚姉が大変なご迷惑をお掛けしまして誠に申し訳ございませんでした...」
「あぁ、気にしないでくれ。ミシェルが謝ることじゃないよ。寧ろ俺はカミラのところに婿入りしなくて良かったと心からホッとしているところなんだから」
「そうおっしゃって頂けますと幸いです...」
「それよりもミシェル」
イアンはミシェルの手を握り締めて熱っぽい視線を送った。
「な、なんでしょうか...」
突然のことにミシェルが頬を染める。
「俺はミシェルのことが好きだ。俺と結婚して欲しい」
「えぇっ!? で、でも私は何れ嫁に出る身ですし、それはイアン様も同様なのでは!?」
「ウチの親は伯爵位の他に男爵位も持ってるからね。俺は男爵位を継がせて貰おうと思ってる。位が下がるけど、ミシェル。どうか俺のお嫁さんになって貰えないだろうか?」
「...喜んで...」
ミシェルは蚊の鳴くような声でそう言って俯いてしまった。
「ありがとう! 嬉しいよ!」
イアンは満面の笑みを浮かべてミシェルを抱き締めた。
「フフフ、それにしてもこれからあの二人は大変な目に遭うだろうな」
ミシェルを抱き締めながらイアンはそう言った。
「そ、そうなんですか?」
「あぁ、アレックスの家は伯爵家の中でも古くからある名家だ。厳格なことでも有名だから、そんな義理を欠いた行為なんぞ決して容認しないだろうよ」
サブリナはハリーの子爵家を訪れ平謝りしていた。
「気にしないで。寧ろ僕はコリンナと結婚しなくて良かったと心から思ってるぐらいなんだから」
「ハリー...」
「それよりもサブリナ」
ハリーは徐にサブリナの手を握り締めて熱っぽい視線を送った。
「な、なに!?」
途端にサブリナの顔が真っ赤になる。
「僕の気持ちには気付いているだろう? 僕は君が好きだ。僕と結婚して欲しい」
「そ、そんなのダメよ! あなたは子爵家を継ぐ身じゃない! 私と結婚するということは、婿養子としてウチに来るということになるのよ! そんなの以の外だわ!」
「それは大丈夫。ウチには優秀な弟が居るからね。弟が継げば問題ないよ」
「そんな...ハリー、あなたは本当にそれでいいの?」
「もちろんだよ。後悔なんかしないさ。それでサブリナ、まだ返事を聞かせて貰って無いんだけど?」
「...喜んで...」
サブリナは蚊の鳴くような声でそう言って俯いてしまった。
「ありがとう! 嬉しいよ!」
ハリーは満面の笑みを浮かべてサブリナを抱き締めた。
◇◇◇
同じ頃、ミシェルもまたイアンの伯爵家に謝罪しに来ていた。
「イアン様、この度は我が愚姉が大変なご迷惑をお掛けしまして誠に申し訳ございませんでした...」
「あぁ、気にしないでくれ。ミシェルが謝ることじゃないよ。寧ろ俺はカミラのところに婿入りしなくて良かったと心からホッとしているところなんだから」
「そうおっしゃって頂けますと幸いです...」
「それよりもミシェル」
イアンはミシェルの手を握り締めて熱っぽい視線を送った。
「な、なんでしょうか...」
突然のことにミシェルが頬を染める。
「俺はミシェルのことが好きだ。俺と結婚して欲しい」
「えぇっ!? で、でも私は何れ嫁に出る身ですし、それはイアン様も同様なのでは!?」
「ウチの親は伯爵位の他に男爵位も持ってるからね。俺は男爵位を継がせて貰おうと思ってる。位が下がるけど、ミシェル。どうか俺のお嫁さんになって貰えないだろうか?」
「...喜んで...」
ミシェルは蚊の鳴くような声でそう言って俯いてしまった。
「ありがとう! 嬉しいよ!」
イアンは満面の笑みを浮かべてミシェルを抱き締めた。
「フフフ、それにしてもこれからあの二人は大変な目に遭うだろうな」
ミシェルを抱き締めながらイアンはそう言った。
「そ、そうなんですか?」
「あぁ、アレックスの家は伯爵家の中でも古くからある名家だ。厳格なことでも有名だから、そんな義理を欠いた行為なんぞ決して容認しないだろうよ」
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