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第117話 ちみっこと土竜討伐 その4
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土竜が動き出した!
追い詰められた土竜は土に潜って逃げようとしている! しかも横に動くんじゃなく縦方向、つまり土を掘って更に深く潜ろうとしている! これはマズい! 土の中に深く潜られたら打つ手が無い! せっかく苦労して作ったアタシのブーメランまで持って行かれてしまう!
でもどうする? どうやって防ぐ? せっかくここまで追い詰めたのに、ここで逃がしたらきっと回復されてしまう! いや、ヘタすると、このまま王都まで地中深くを進んでしまうかも! そうなったら終わりだ! 止める手立てが無い! アタシが焦っていると、
「キュイ!」
ナギだ! ナギが土竜の尻尾にかぶり付き、土竜の進行を止めてくれた! 良し! 今の内だ!
「全員全力物理攻撃! 土竜を土に潜らせるな! その前に仕留めろ!」
「「「「「 応っ! 」」」」」
足止めしてくれているナギが苦しそうだ! 土竜が尻尾を振り回そうとするのを、前足でなんとか押さえ付けているような状態だ! 長くは持たないかも知れない! 早く決着を付けてあげないと!
全員が武器に魔力を伝わせ攻撃を仕掛ける! 炎に氷に風が舞う! そんな中、アタシはシルベスターに近付いた! 確認したいことがあったからだ!
「シルベスター! 土の属性を変化させるって出来ないかな? 例えば岩とかに」
「出来ると思う。でもなんで?」
「土竜の周りの土を岩に出来たら、これ以上掘れないと思わない?」
「なるほど! やってみよう!」
シルベスターが土に手を置いた! 物凄い魔力が溢れて来る!
『ロックフィールド!』
シルベスターが呪文を唱えた瞬間、土竜の周りどころか私達の足下まで土が岩に変わった!
「グオォォォォッーーーーー!!!!!」
土を掘れなくなった土竜が土中から首を上げる! それと同時にみんなの攻撃が効いたのか、土竜の足下がぐら付いた! 地面に腹這いになった! 良し! チャンス到来!
「アリシア~!」
アタシは土竜の首元に刺さったブーメランを指差しながら叫ぶ! アリシアが飛んだ!
「チェスト~!」
アリシアのドロップキックが炸裂する! そしてついにブーメランが土竜の首を切断した!
「グオォォォォッーーーーー!!!!!」
土竜は最後の咆哮と共に、光に包まれ消えて行った!
やったぁ! 勝ったぞぉ~!
アタシは疲れ果てて地面に横たわった。もうダメ...一歩も動けない...周りを見回すと、みんなも似たり寄ったりの状態みたいだ。やっと終わったんだ...良かった...ホッとしたよ...
アタシ達は心地よい疲れにしばし身を浸していた。
追い詰められた土竜は土に潜って逃げようとしている! しかも横に動くんじゃなく縦方向、つまり土を掘って更に深く潜ろうとしている! これはマズい! 土の中に深く潜られたら打つ手が無い! せっかく苦労して作ったアタシのブーメランまで持って行かれてしまう!
でもどうする? どうやって防ぐ? せっかくここまで追い詰めたのに、ここで逃がしたらきっと回復されてしまう! いや、ヘタすると、このまま王都まで地中深くを進んでしまうかも! そうなったら終わりだ! 止める手立てが無い! アタシが焦っていると、
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「全員全力物理攻撃! 土竜を土に潜らせるな! その前に仕留めろ!」
「「「「「 応っ! 」」」」」
足止めしてくれているナギが苦しそうだ! 土竜が尻尾を振り回そうとするのを、前足でなんとか押さえ付けているような状態だ! 長くは持たないかも知れない! 早く決着を付けてあげないと!
全員が武器に魔力を伝わせ攻撃を仕掛ける! 炎に氷に風が舞う! そんな中、アタシはシルベスターに近付いた! 確認したいことがあったからだ!
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「出来ると思う。でもなんで?」
「土竜の周りの土を岩に出来たら、これ以上掘れないと思わない?」
「なるほど! やってみよう!」
シルベスターが土に手を置いた! 物凄い魔力が溢れて来る!
『ロックフィールド!』
シルベスターが呪文を唱えた瞬間、土竜の周りどころか私達の足下まで土が岩に変わった!
「グオォォォォッーーーーー!!!!!」
土を掘れなくなった土竜が土中から首を上げる! それと同時にみんなの攻撃が効いたのか、土竜の足下がぐら付いた! 地面に腹這いになった! 良し! チャンス到来!
「アリシア~!」
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「グオォォォォッーーーーー!!!!!」
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やったぁ! 勝ったぞぉ~!
アタシは疲れ果てて地面に横たわった。もうダメ...一歩も動けない...周りを見回すと、みんなも似たり寄ったりの状態みたいだ。やっと終わったんだ...良かった...ホッとしたよ...
アタシ達は心地よい疲れにしばし身を浸していた。
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