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アレックスさんと別れ、馬車に戻るとミランダさんによる治療は終わっていた。ちなみに、幼児退行したラウムさんは亜空間に送ってある。
理由としては、あの姿を他のパーティーの人に見せる訳にはいかなかったというのと、私の魔力がそこそこ回復して来て、そのくらいなら可能だったという点が挙げられる。
「ミランダ、ありがとう。大分楽になったよ」
「私もすっかり右半身が動くようになりました。ミランダさん、本当にありがとうございます」
ステラさんとセリカさんが交互にお礼を言っていた。
「どういたしまして」
「しかし...ちょっとショックだったな...」
「ステラ? なにが?」
「だってさぁ...私、獣人だよ? 状態異常にはそこそこ耐性があるって自負してたんだけどなぁ...」
そう言えばラウムさんも同じようなことを言ってたね。
「あぁ、それは仕方ないさ。なんせアンタは同時に毒、石化、麻痺の3コンボを食らったんだから」
「えっ!? それマジ!? 食らったの毒だけじゃなかったん!?」
「マジマジ。いくら状態異常に耐性があるっつったって、そんなん食らったら一溜りもないさね。だからアンタはあんまり気に病まなくていいんだよ」
「そうだったんだね...」
私も知らなかった。そりゃステラさんも苦しむはずだわ。本当にお疲れ様。
「ステラ、状態異常は治したけど、アンタかなり体力を消耗してるからさ。無理しないでゆっくり休むんだよ?」
「うん、分かった...ミランダ、何から何まで本当にありがとね...」
「それじゃ私は行くよ。ステラ、元気でな?」
「うん、ミランダもね」
「ミランダさん、お世話になりました」
「ミランダさん、我がパーティーメンバーを救っていたたき感謝の念に堪えません。本当にありがとうございました」
私達は揃ってミランダさんに頭を下げた。
◇◇◇
「ステラさん、亜空間で少し横になっていてくださいな。ラウムさんが先に行って休んでますから」
「すいません、そうさせていただきます...」
ミランダさんを見送った後、すぐにステラさんを亜空間に送った。
「セリカさんは大丈夫ですか? 一緒に休みます?」
「いえ、私は大丈夫です。ご心配なく。あれ? そう言えばアスカさんは?」
「外でアレックスさんとなにやら話してますよ?」
私は馬車のドアを開けて外を指差した。やがて話が終わったのか、アスカさんがゆっくりとこっちに戻って来た。
「カリナさん、私達はお役御免ということで先に帰らせて貰えることになりました」
「あぁ、そのことをアレックスさんと話していたんですね?」
「えぇ、ステラさんがあの状態じゃ哨戒どころではないと判断しました」
「ありがとうございます。私が言うつもりでしたけどお蔭で手間が省けました。それじゃお言葉に甘えて帰りましょうか」
とはいえ、今日はもうそろそろ日が暮れる時間になるから、帰るのは明日の朝一にしよう。
理由としては、あの姿を他のパーティーの人に見せる訳にはいかなかったというのと、私の魔力がそこそこ回復して来て、そのくらいなら可能だったという点が挙げられる。
「ミランダ、ありがとう。大分楽になったよ」
「私もすっかり右半身が動くようになりました。ミランダさん、本当にありがとうございます」
ステラさんとセリカさんが交互にお礼を言っていた。
「どういたしまして」
「しかし...ちょっとショックだったな...」
「ステラ? なにが?」
「だってさぁ...私、獣人だよ? 状態異常にはそこそこ耐性があるって自負してたんだけどなぁ...」
そう言えばラウムさんも同じようなことを言ってたね。
「あぁ、それは仕方ないさ。なんせアンタは同時に毒、石化、麻痺の3コンボを食らったんだから」
「えっ!? それマジ!? 食らったの毒だけじゃなかったん!?」
「マジマジ。いくら状態異常に耐性があるっつったって、そんなん食らったら一溜りもないさね。だからアンタはあんまり気に病まなくていいんだよ」
「そうだったんだね...」
私も知らなかった。そりゃステラさんも苦しむはずだわ。本当にお疲れ様。
「ステラ、状態異常は治したけど、アンタかなり体力を消耗してるからさ。無理しないでゆっくり休むんだよ?」
「うん、分かった...ミランダ、何から何まで本当にありがとね...」
「それじゃ私は行くよ。ステラ、元気でな?」
「うん、ミランダもね」
「ミランダさん、お世話になりました」
「ミランダさん、我がパーティーメンバーを救っていたたき感謝の念に堪えません。本当にありがとうございました」
私達は揃ってミランダさんに頭を下げた。
◇◇◇
「ステラさん、亜空間で少し横になっていてくださいな。ラウムさんが先に行って休んでますから」
「すいません、そうさせていただきます...」
ミランダさんを見送った後、すぐにステラさんを亜空間に送った。
「セリカさんは大丈夫ですか? 一緒に休みます?」
「いえ、私は大丈夫です。ご心配なく。あれ? そう言えばアスカさんは?」
「外でアレックスさんとなにやら話してますよ?」
私は馬車のドアを開けて外を指差した。やがて話が終わったのか、アスカさんがゆっくりとこっちに戻って来た。
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「あぁ、そのことをアレックスさんと話していたんですね?」
「えぇ、ステラさんがあの状態じゃ哨戒どころではないと判断しました」
「ありがとうございます。私が言うつもりでしたけどお蔭で手間が省けました。それじゃお言葉に甘えて帰りましょうか」
とはいえ、今日はもうそろそろ日が暮れる時間になるから、帰るのは明日の朝一にしよう。
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