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事後報告
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その後は何事もなく、私達は無事にアレックスさん達と合流できた。白馬は大人しく言うことを聞いてくれて、ゆっくりと走ってくれた。
「うおっ!? な、なんだ!? なんだ!? おい、お前ら。なんか馬が変わってないか?」
開口一番、アレックスさんがビックリしながら問い掛けてきた。まぁ、無理もない。馬車から降りた私は、こうなった経緯を掻い摘まんで説明することにした。
「アレックスさん、ヒュドラに遭遇しました」
「なに!? ヒュドラにか!? どこだ!? どこに居る!?」
今にも飛び出そうとするアレックスさんを慌てて止める。
「落ち着いてください。私達が倒しました」
「お前らが!? マジか...凄ぇな...ありゃ俺達でさえ苦労する相手だぞ...」
「えぇ、私達も大変な目に遭いました。なんとか運良く倒せたんですが、ヒュドラとの戦いで仲間が毒や石化などの状態異常を食らいました。アレックスさん、状態異常を治せる治癒魔法の使い手の方はどなたかいらっしゃいませんか?」
「あ、それなら私が」
すると、ステラさんの元パーティーメンバーである『女神の風』のパーティーリーダー、ミランダさんが真っ先に手を上げてくれた。
「すいません、お願いします」
私は馬車のドアを開けてミランダさんを中に誘った。
「えっ!? ステラ!? アンタだったの!?」
「あ、ミランダ...」
「あぁ、喋らなくていいよ。毒にやられたみたいだね? 今すぐ治してやるから安心しな?」
「ミランダ、ありがとう...」
「なあに、こんなのアンタに対する償いにもなりゃしないよ。でもさ、これでようやく少しは借りを返せたかな?」
ミランダさんは笑顔を浮かべている。なんかこういうのっていいよね。
「ありがとうございます、ミランダさん。それで実はステラに続けてもう一人、ウチのメンバーであるセリカも石化を食らっているんです。ついでと言ってはなんですが、こちららの治療も併せてお願い出来ませんでしょうか?」
「あぁ、お安い御用さ」
「お手数をお掛けして申し訳ありません。セリカ、こっちに」
「はい、よろしくお願い致します」
セリカさんをミランダさんに預けた私は、白馬をマジマジと見詰めているアレックスさんの元に戻った。
「いやしかし、なんともまぁ神々しいくらいに美しい馬だよな...」
「えぇ、なにせ私達の命の恩人と言っても過言ではない馬ですからね」
この場合は命の恩馬って言うべきかな?
「そりゃどういう意味だ?」
「実はですね...」
私が事の顛末を説明すると、
「なるほどなぁ...伝説の存在、神の使い、聖獣ユニコーンねぇ...」
アレックスさんは感慨深げに頷いた。
「うおっ!? な、なんだ!? なんだ!? おい、お前ら。なんか馬が変わってないか?」
開口一番、アレックスさんがビックリしながら問い掛けてきた。まぁ、無理もない。馬車から降りた私は、こうなった経緯を掻い摘まんで説明することにした。
「アレックスさん、ヒュドラに遭遇しました」
「なに!? ヒュドラにか!? どこだ!? どこに居る!?」
今にも飛び出そうとするアレックスさんを慌てて止める。
「落ち着いてください。私達が倒しました」
「お前らが!? マジか...凄ぇな...ありゃ俺達でさえ苦労する相手だぞ...」
「えぇ、私達も大変な目に遭いました。なんとか運良く倒せたんですが、ヒュドラとの戦いで仲間が毒や石化などの状態異常を食らいました。アレックスさん、状態異常を治せる治癒魔法の使い手の方はどなたかいらっしゃいませんか?」
「あ、それなら私が」
すると、ステラさんの元パーティーメンバーである『女神の風』のパーティーリーダー、ミランダさんが真っ先に手を上げてくれた。
「すいません、お願いします」
私は馬車のドアを開けてミランダさんを中に誘った。
「えっ!? ステラ!? アンタだったの!?」
「あ、ミランダ...」
「あぁ、喋らなくていいよ。毒にやられたみたいだね? 今すぐ治してやるから安心しな?」
「ミランダ、ありがとう...」
「なあに、こんなのアンタに対する償いにもなりゃしないよ。でもさ、これでようやく少しは借りを返せたかな?」
ミランダさんは笑顔を浮かべている。なんかこういうのっていいよね。
「ありがとうございます、ミランダさん。それで実はステラに続けてもう一人、ウチのメンバーであるセリカも石化を食らっているんです。ついでと言ってはなんですが、こちららの治療も併せてお願い出来ませんでしょうか?」
「あぁ、お安い御用さ」
「お手数をお掛けして申し訳ありません。セリカ、こっちに」
「はい、よろしくお願い致します」
セリカさんをミランダさんに預けた私は、白馬をマジマジと見詰めているアレックスさんの元に戻った。
「いやしかし、なんともまぁ神々しいくらいに美しい馬だよな...」
「えぇ、なにせ私達の命の恩人と言っても過言ではない馬ですからね」
この場合は命の恩馬って言うべきかな?
「そりゃどういう意味だ?」
「実はですね...」
私が事の顛末を説明すると、
「なるほどなぁ...伝説の存在、神の使い、聖獣ユニコーンねぇ...」
アレックスさんは感慨深げに頷いた。
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