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判別不能
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「クエッ! クエッ! クエッ! クエッ!」
私達がそんな不毛な会話を続けていると、上空のステラさんが急に四回鳴き出した。
「四回ってなんでしたっけ?」
「いや、一回だと悪人で二回だと魔物っていう取り決めしかしてないはずだぞ?」
「ですよね...」
私とラウムさんは二人揃って首を捻った。その答えはすぐに分かった。前方の茂みがガサゴソしたと思ったら、
『フシュウッ!』
キラーラビットが現れた。それも四匹も。
「え~と...ラウムさん、私達が追ってたのってどれだか分かります?」
「私に見分けがつく訳ないだろ...」
「ですよね...」
「それにそもそも、例え見分けがついたとしてもだ。私達が追っていた一匹が逃げ出したペットだったのかどうかっていう判別がつかないだろ?」
「ですよね...」
「見分けがつかん以上、四匹全てを捕まえるしかないだろな...他にこれ以上居ないことを祈るしかないが...」
「ですよね...」
そんなことしてたらキリないもんね...それこそ全てのキラーラビットを捕まえるしかなくなる訳だし...
あぁ、こんな依頼受けるんじゃなかった...
「フゥ...仕方ないな...カリナ、私がヤツらを追い込むからお前は片っ端から亜空間に放り込め」
ラウムさんはそう言いながら靴を脱いだ。既に手足は虎の姿に変化している。
「すいません...よろしくお願い致します...」
「フッ!」
ラウムさんは見事な加速でキラーラビットの群れの背後に回り込んだ。後ろから追われたキラーラビットの群れは、慌てて私の居る方へと向かって来る。
『フシュウッ!』
キラーラビットの群れは私を囲うように迫って来た。私はヤツらの牙が届きそうになるギリギリまで引き付けてから亜空間に潜った。
そして私の姿を見失い、右往左往しているキラーラビットに一匹ずつ触れて亜空間に放り込んだ。
「良し。やっと終わった...」
安堵した私は亜空間から出てお二人に合図を送った。
◇◇◇
「お二方、本当にお疲れ様でした」
「お疲れ」
「お疲れ様です」
私はラウムさんの姿をまじまじと眺めながら、
「あれ? ラウムさん、体が幼児化してないですね?」
「あぁ、部分獣化していた時間が短かったからな。あの程度なら代償もない」
「そうなんですね。それはなによりです」
獣人の方に対する知識がまた増えたね。
「時にカリナさん、私達が探していたペットは判別できたんですか?」
ステラさんがそう聞いて来た。
「いえ、無理です。みんな同じ姿で区別付きませんので。だからこのまま依頼主の所に持って行って判別して貰おうと思います」
「なるほど。了解です」
私達がそんな不毛な会話を続けていると、上空のステラさんが急に四回鳴き出した。
「四回ってなんでしたっけ?」
「いや、一回だと悪人で二回だと魔物っていう取り決めしかしてないはずだぞ?」
「ですよね...」
私とラウムさんは二人揃って首を捻った。その答えはすぐに分かった。前方の茂みがガサゴソしたと思ったら、
『フシュウッ!』
キラーラビットが現れた。それも四匹も。
「え~と...ラウムさん、私達が追ってたのってどれだか分かります?」
「私に見分けがつく訳ないだろ...」
「ですよね...」
「それにそもそも、例え見分けがついたとしてもだ。私達が追っていた一匹が逃げ出したペットだったのかどうかっていう判別がつかないだろ?」
「ですよね...」
「見分けがつかん以上、四匹全てを捕まえるしかないだろな...他にこれ以上居ないことを祈るしかないが...」
「ですよね...」
そんなことしてたらキリないもんね...それこそ全てのキラーラビットを捕まえるしかなくなる訳だし...
あぁ、こんな依頼受けるんじゃなかった...
「フゥ...仕方ないな...カリナ、私がヤツらを追い込むからお前は片っ端から亜空間に放り込め」
ラウムさんはそう言いながら靴を脱いだ。既に手足は虎の姿に変化している。
「すいません...よろしくお願い致します...」
「フッ!」
ラウムさんは見事な加速でキラーラビットの群れの背後に回り込んだ。後ろから追われたキラーラビットの群れは、慌てて私の居る方へと向かって来る。
『フシュウッ!』
キラーラビットの群れは私を囲うように迫って来た。私はヤツらの牙が届きそうになるギリギリまで引き付けてから亜空間に潜った。
そして私の姿を見失い、右往左往しているキラーラビットに一匹ずつ触れて亜空間に放り込んだ。
「良し。やっと終わった...」
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「お疲れ」
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「時にカリナさん、私達が探していたペットは判別できたんですか?」
ステラさんがそう聞いて来た。
「いえ、無理です。みんな同じ姿で区別付きませんので。だからこのまま依頼主の所に持って行って判別して貰おうと思います」
「なるほど。了解です」
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