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日常の朝の一コマ
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翌朝、フランツ氏と破落戸の男をギルドに突き出すべく、私は二人を拘留している亜空間を覗いた。
見ると、どうやら二人とも眠りこけているようだ。これ幸いとばかりに猿ぐつわを咬ませる。騒ぐと五月蝿いからね。
ちなみに二人とも昨夜の内にバインドロープで拘束してある。猿ぐつわを咬ませると、起き出してなにやらグモグモ言ってるようだが丸っと無視する。
よし、後はギルドに突き出すだけだ。
「あ、フローラさん、おはようございます」
まずはフローラさんに挨拶する。
「カリナさん、おはようございます。あら? 他の方々は?」
「さっき覗いたらまだ全員寝てるみたいです。なので朝食は私の分だけ用意して貰えば構いません」
「いえいえ、そんな訳にはいかないですよ」
フローラさんは苦笑しながらそう言った。本当に優しい人だよね。あんな寝坊助ども放っておいたっていいのに。
「まずは亜空間から出ましょうか」
「はい」
◇◇◇
フローラさんが全員分の朝食の支度を開始してちょっと経った頃、チラッと亜空間を覗いてみたら、やっと全員起き出して来たようだ。顔を見合わせて所在無げにしている。仕方ない、出してやるか。
私は物も言わずに全員を亜空間から引っ張り出した。
「遅ようございます。皆さん」
「うおっ!?」「キャッ!?」「えぇっ!?」「ワキャッ!?」
四人四様のリアクションで応えてくれる。なんか面白い。まるでドッキリに掛かったお笑い芸人みたいだ。
『お、おはようございます...』
四人がシンクロして応えた所もまた笑える。
「依頼人が既に起き出しているというのに、護衛を担当している者がいつまでも寝こけているというのは如何なものでしょうかね?」
私は皮肉たっぷりにそう言った。
『も、申し訳ございません...』
「まだ仕事は終わってないんですよ? 犯人をギルドに突き出すまでがお仕事です。そこんとこ、ちゃんと分かってますか?」
『き、肝に銘じます...』
「ならよろしい」
台所の方からチーズの溶ける芳ばしい匂いと、コーヒーの香りが漂って来た辺りで、私のお説教はここまでにしてあげることにした。
お腹空いて来たしね。今朝はどうやらチーズトースト、コーンスープ、野菜サラダにコーヒーというメニューらしいな。
「さあ皆さん、どうぞ召し上がってください」
フローラさんが朝食を運び始めたので、全員手伝って配膳した。うん、今朝もとっても美味しそうだ!
『いただきまーす!』
なんかこういった朝の風景は久し振りだな。私はなんだかホッコリした気分になって朝食を堪能したのだった。
見ると、どうやら二人とも眠りこけているようだ。これ幸いとばかりに猿ぐつわを咬ませる。騒ぐと五月蝿いからね。
ちなみに二人とも昨夜の内にバインドロープで拘束してある。猿ぐつわを咬ませると、起き出してなにやらグモグモ言ってるようだが丸っと無視する。
よし、後はギルドに突き出すだけだ。
「あ、フローラさん、おはようございます」
まずはフローラさんに挨拶する。
「カリナさん、おはようございます。あら? 他の方々は?」
「さっき覗いたらまだ全員寝てるみたいです。なので朝食は私の分だけ用意して貰えば構いません」
「いえいえ、そんな訳にはいかないですよ」
フローラさんは苦笑しながらそう言った。本当に優しい人だよね。あんな寝坊助ども放っておいたっていいのに。
「まずは亜空間から出ましょうか」
「はい」
◇◇◇
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私は物も言わずに全員を亜空間から引っ張り出した。
「遅ようございます。皆さん」
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四人四様のリアクションで応えてくれる。なんか面白い。まるでドッキリに掛かったお笑い芸人みたいだ。
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