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賄い
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その後はお腹が膨れた全員でまったりと過ごした。するといつの間にか全員揃ってうたた寝していたようだ。私が目を覚ました時には既に夕方になっていた。
「フワァ...良く寝た...あれ? フローラさん、起きてください。そろそろ出勤時間じゃないですか?」
「ムニャムニャ...フェッ!? あ、ホントだ! いけない! 遅刻しちゃう!」
私の指摘に飛び起きたフローラさんが慌てて外出の準備をする。そうこうしている内に全員が目を覚ました。
「私達も出掛ける準備しましょうか?」
私はパーティーメンバーに向かってそう言った。
『応!』
「あ、昨日言った通り、今日はアスカさんも亜空間組ですからね?」
またお酒飲まれちゃ困るからね。
「うぅ...申し訳ありません...ご指示に従います...」
「あの、カリナさん。今日は私を居酒屋組に回して貰えませんか?」
セリカさんがそんなお伺いを立てて来た。
「なんでまた? セリカさんは私と同じでまだお酒が飲める年齢じゃないじゃありませんか?」
「確かにそうなんですけど...美味しいと評判の、フローラさんのお店の料理を一度は食べてみたいと思いまして...この中で私だけまだ食べていませんし...」
あぁ、そうだったね。セリカさんはお預け食らってたんだっけ。
「セリカさん、遊びに行く訳じゃないんですよ? そこんとこちゃんと分かってます?」
「わ、分かってますよぉ~...料理に夢中になって仕事を放り出したりなんかしませんからぁ~...」
「ハァ...しょうがないですねぇ...ラウムさん、すいませんがしっかり見張ってて貰えますか?」
「おう! 任せとけ!」
「あ、ありがとうございますぅ~!」
こうして今日の役割分担が決まった。居酒屋組がラウムさんとセリカさん。亜空間組が私とステラさん、アスカさんだ。
「お待たせしました! 行きましょう!」
フローラさんの支度が完了したようなんで、私達は全員で居酒屋に向かった。
◇◇◇
「それじゃフローラさん、今日もお勤め頑張って下さいね。守りは完璧ですから安心して下さい」
「分かりました。ありがとうございます」
開店準備のため店の中に入って行ったフローラさんを見送った後、私はセリカさんに向かってこう言った。
「セリカさん、収納から料理を二人分出してくれません? ステラさんとアスカさんの分を」
「分かりました」
セリカさんが店に入る前に出しておいて貰わないとね。
「あれ? なんで三人分じゃないんですか?」
アスカさんの疑問はもっともだ。
「あぁ、私はフローラさんから賄いを貰いますんで大丈夫なんです。アスカさんとステラさんの分は冷めちゃいますけど我慢して下さいね?」
私の収納は時間停止しないからね。
「あ、そういうことですか。だったら私とステラさんも賄いにして欲しいです。ね?」
アスカさんがステラさんに同意を求める。
「えぇ、出来ればその方がいいですね」
ステラさんも同意した。
「構いませんが、お二方は有料になりますよ?」
「そのくらいなんでもありません。ね?」
「はい」
ならそういうことで。
「フワァ...良く寝た...あれ? フローラさん、起きてください。そろそろ出勤時間じゃないですか?」
「ムニャムニャ...フェッ!? あ、ホントだ! いけない! 遅刻しちゃう!」
私の指摘に飛び起きたフローラさんが慌てて外出の準備をする。そうこうしている内に全員が目を覚ました。
「私達も出掛ける準備しましょうか?」
私はパーティーメンバーに向かってそう言った。
『応!』
「あ、昨日言った通り、今日はアスカさんも亜空間組ですからね?」
またお酒飲まれちゃ困るからね。
「うぅ...申し訳ありません...ご指示に従います...」
「あの、カリナさん。今日は私を居酒屋組に回して貰えませんか?」
セリカさんがそんなお伺いを立てて来た。
「なんでまた? セリカさんは私と同じでまだお酒が飲める年齢じゃないじゃありませんか?」
「確かにそうなんですけど...美味しいと評判の、フローラさんのお店の料理を一度は食べてみたいと思いまして...この中で私だけまだ食べていませんし...」
あぁ、そうだったね。セリカさんはお預け食らってたんだっけ。
「セリカさん、遊びに行く訳じゃないんですよ? そこんとこちゃんと分かってます?」
「わ、分かってますよぉ~...料理に夢中になって仕事を放り出したりなんかしませんからぁ~...」
「ハァ...しょうがないですねぇ...ラウムさん、すいませんがしっかり見張ってて貰えますか?」
「おう! 任せとけ!」
「あ、ありがとうございますぅ~!」
こうして今日の役割分担が決まった。居酒屋組がラウムさんとセリカさん。亜空間組が私とステラさん、アスカさんだ。
「お待たせしました! 行きましょう!」
フローラさんの支度が完了したようなんで、私達は全員で居酒屋に向かった。
◇◇◇
「それじゃフローラさん、今日もお勤め頑張って下さいね。守りは完璧ですから安心して下さい」
「分かりました。ありがとうございます」
開店準備のため店の中に入って行ったフローラさんを見送った後、私はセリカさんに向かってこう言った。
「セリカさん、収納から料理を二人分出してくれません? ステラさんとアスカさんの分を」
「分かりました」
セリカさんが店に入る前に出しておいて貰わないとね。
「あれ? なんで三人分じゃないんですか?」
アスカさんの疑問はもっともだ。
「あぁ、私はフローラさんから賄いを貰いますんで大丈夫なんです。アスカさんとステラさんの分は冷めちゃいますけど我慢して下さいね?」
私の収納は時間停止しないからね。
「あ、そういうことですか。だったら私とステラさんも賄いにして欲しいです。ね?」
アスカさんがステラさんに同意を求める。
「えぇ、出来ればその方がいいですね」
ステラさんも同意した。
「構いませんが、お二方は有料になりますよ?」
「そのくらいなんでもありません。ね?」
「はい」
ならそういうことで。
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