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宿無し
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「い、いや...そんなこと考えてる余裕なかった...」
「え、えぇ...カリナさんを見付けることが最優先でしたから...」
「ど、どうしましょう...」
どうやらお三方は宿を取っていないようだ。
「それじゃ仕方ありませんね。朝までやってるバーやスナックで夜を過ごすか、どっかその辺りで野宿するか。どっちにするにしてもお気を付けて」
「えっと...カリナさんは?」
アスカさんが躊躇いがちに尋ねる。
「そりゃ当然フローラさんの家で過ごしますよ?」
「だったら私達も...」
「セリカさん、こんな大人数無理ですよ。フローラさんの家はアパートの一室なんですから」
「あ、そうなんですね...」
「それじゃそういうことで」
「ちょっと待った!」
歩き出そうとした私達をラウムさんが呼び止める。
「まだなにか?」
「ステラはどうなるんだ?」
「ステラさんは私の亜空間で寝てますからそのままにしておきます」
「だったら私達もカリナの亜空間に入れてくれ!」
「ハァ...構いませんがお風呂はないですよ?」
「一日くらい入らなくたって問題ない! そうだよな?」
「えぇ、もちろんです!」
「気にしません!」
「分かりましたよ」
女の子としてその発言はどうなんだ? と思わないでもなかったが、取り敢えず言われた通り私はお三方を亜空間に放り込んだ。
「フローラさん、お待たせしました。帰りましょうか」
「はい」
◇◇◇
その後、いつものように交代でお風呂に入った。
「あ、そうだ。カリナさん、他の皆さんにもウチのお風呂使わせても構いませんよ?」
「放っておいていいですよ。お湯の無駄遣いです」
「ハハハ...それはちょっと可哀想な...」
「いいんですよ。それよりもそろそろ寝ましょうか?」
「そうですね」
もちろん、賊が侵入したこの部屋で寝る訳がない。私はフローラさんを亜空間に引っ張り込んだ。
「あ、ベッドはステラさんが使ってますね」
ステラさんはキングサイズのベッドの真ん中を堂々と占拠している。
「まぁでもこのベッドでかいんで、なんとかフローラさんは寝れますよね?」
「えぇ、まぁ...でもカリナさんはどうするんですか?」
「私のことはお構い無く。ちょっと昔の仲間と話したいこともありますし」
「あ、そう言えば他の皆さんはどこにいらっしゃるんですか?」
「こことは違う空間に送ってあります」
「あぁ、ステラさんの時と同じですか?」
「えぇ、ですからフローラさんは気兼ねなくお過ごし下さい」
「分かりました。ありがとうございます」
「え、えぇ...カリナさんを見付けることが最優先でしたから...」
「ど、どうしましょう...」
どうやらお三方は宿を取っていないようだ。
「それじゃ仕方ありませんね。朝までやってるバーやスナックで夜を過ごすか、どっかその辺りで野宿するか。どっちにするにしてもお気を付けて」
「えっと...カリナさんは?」
アスカさんが躊躇いがちに尋ねる。
「そりゃ当然フローラさんの家で過ごしますよ?」
「だったら私達も...」
「セリカさん、こんな大人数無理ですよ。フローラさんの家はアパートの一室なんですから」
「あ、そうなんですね...」
「それじゃそういうことで」
「ちょっと待った!」
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「まだなにか?」
「ステラはどうなるんだ?」
「ステラさんは私の亜空間で寝てますからそのままにしておきます」
「だったら私達もカリナの亜空間に入れてくれ!」
「ハァ...構いませんがお風呂はないですよ?」
「一日くらい入らなくたって問題ない! そうだよな?」
「えぇ、もちろんです!」
「気にしません!」
「分かりましたよ」
女の子としてその発言はどうなんだ? と思わないでもなかったが、取り敢えず言われた通り私はお三方を亜空間に放り込んだ。
「フローラさん、お待たせしました。帰りましょうか」
「はい」
◇◇◇
その後、いつものように交代でお風呂に入った。
「あ、そうだ。カリナさん、他の皆さんにもウチのお風呂使わせても構いませんよ?」
「放っておいていいですよ。お湯の無駄遣いです」
「ハハハ...それはちょっと可哀想な...」
「いいんですよ。それよりもそろそろ寝ましょうか?」
「そうですね」
もちろん、賊が侵入したこの部屋で寝る訳がない。私はフローラさんを亜空間に引っ張り込んだ。
「あ、ベッドはステラさんが使ってますね」
ステラさんはキングサイズのベッドの真ん中を堂々と占拠している。
「まぁでもこのベッドでかいんで、なんとかフローラさんは寝れますよね?」
「えぇ、まぁ...でもカリナさんはどうするんですか?」
「私のことはお構い無く。ちょっと昔の仲間と話したいこともありますし」
「あ、そう言えば他の皆さんはどこにいらっしゃるんですか?」
「こことは違う空間に送ってあります」
「あぁ、ステラさんの時と同じですか?」
「えぇ、ですからフローラさんは気兼ねなくお過ごし下さい」
「分かりました。ありがとうございます」
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