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朗報
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「フゥ...全くもう...なんだかなぁ...」
ナディアはフランツが出て行ったドアを見詰めながら独り言ちていた。
「それにしてもあのカリナって娘、結構強かったのね? どう見てもそんな風には見えなかったけど。一体どこから来た娘なのかしらね?」
そこでナディアはふと思い出した。
「そうだ! あの尋ね人の広告!」
ナディアはごそごそと書類箱を漁った。
「あった! これだ! やっぱり! あの娘だ!」
広告を見付けたナディアは、すぐにギルド間の連絡網を開いた。
「どういった理由で尋ね人の対象になったか知らないけど、見付けたからには報せない訳にはいかないの。悪く思わないでね」
そう言ってナディアは連絡網へ発見の報の連絡を済ませた。特殊な魔石でネットワークを構築しているギルドの連絡網は、全てのギルド間に繋がっていて瞬時に情報を共有できる。広告を出した主にもすぐに連絡が行くことだろう。
◇◇◇
「えっ!? 見付かった!? 本当ですか!?」
セリカは興奮気味にギルドの受付嬢に詰め寄っていた。
「えぇ、鉱山都市ビエンのギルドから連絡がありました」
「鉱山都市ビエン...そんな所に...」
残されたセリカ達『エリアーズ』の面々は、あれからずっとカリナを探し続けていた。カリナの故郷である領都ベガルを始め、そこから王都に至る道をしらみ潰しに探していたのだが見付からない訳だ。全く違う方向なのだから。
「ありがとうございます!」
セリカは急いでパーティーホームに戻った。
「皆さん! カリナさんが見付かりましたぁ!」
「なにぃ!? 本当かぁ!?」
「どこです!? どこに居るんです!?」
「あぁ、良かった...本当に良かった...」
セリカの一報を聞いたラウム、ステラ、アスカの三人は、それぞれ違う反応を見せた。
「鉱山都市ビエンに居るそうです!」
「そんな所に居たのか...」
「皆さん、私は先発します。後から追い掛けて来て下さい」
そう言ってステラは既にリュックを背負い始めていた。
「あぁ、分かった!」
「ステラさん、お願いします!」
「お任せ下さい!」
ステラが飛び出して行った後、
「ルキノ、悪いんだけどお留守番しててくれる?」
「うん、分かった...必ずカリナお姉ちゃんを連れて帰って来てね...」
ルキノはカリナが出て行ってからすっかり元気を失くしてしまっていた。
「えぇ、必ず。良い子で待っていてね?」
アスカはそんな我が子を優しく抱き締めて耳元で囁いた。
「良し! 我々も続くぞ! まずは馬車をレンタルして来る!」
言うが早いか、ラウムはパーティーホームを飛び出して行った。
ナディアはフランツが出て行ったドアを見詰めながら独り言ちていた。
「それにしてもあのカリナって娘、結構強かったのね? どう見てもそんな風には見えなかったけど。一体どこから来た娘なのかしらね?」
そこでナディアはふと思い出した。
「そうだ! あの尋ね人の広告!」
ナディアはごそごそと書類箱を漁った。
「あった! これだ! やっぱり! あの娘だ!」
広告を見付けたナディアは、すぐにギルド間の連絡網を開いた。
「どういった理由で尋ね人の対象になったか知らないけど、見付けたからには報せない訳にはいかないの。悪く思わないでね」
そう言ってナディアは連絡網へ発見の報の連絡を済ませた。特殊な魔石でネットワークを構築しているギルドの連絡網は、全てのギルド間に繋がっていて瞬時に情報を共有できる。広告を出した主にもすぐに連絡が行くことだろう。
◇◇◇
「えっ!? 見付かった!? 本当ですか!?」
セリカは興奮気味にギルドの受付嬢に詰め寄っていた。
「えぇ、鉱山都市ビエンのギルドから連絡がありました」
「鉱山都市ビエン...そんな所に...」
残されたセリカ達『エリアーズ』の面々は、あれからずっとカリナを探し続けていた。カリナの故郷である領都ベガルを始め、そこから王都に至る道をしらみ潰しに探していたのだが見付からない訳だ。全く違う方向なのだから。
「ありがとうございます!」
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「皆さん! カリナさんが見付かりましたぁ!」
「なにぃ!? 本当かぁ!?」
「どこです!? どこに居るんです!?」
「あぁ、良かった...本当に良かった...」
セリカの一報を聞いたラウム、ステラ、アスカの三人は、それぞれ違う反応を見せた。
「鉱山都市ビエンに居るそうです!」
「そんな所に居たのか...」
「皆さん、私は先発します。後から追い掛けて来て下さい」
そう言ってステラは既にリュックを背負い始めていた。
「あぁ、分かった!」
「ステラさん、お願いします!」
「お任せ下さい!」
ステラが飛び出して行った後、
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「うん、分かった...必ずカリナお姉ちゃんを連れて帰って来てね...」
ルキノはカリナが出て行ってからすっかり元気を失くしてしまっていた。
「えぇ、必ず。良い子で待っていてね?」
アスカはそんな我が子を優しく抱き締めて耳元で囁いた。
「良し! 我々も続くぞ! まずは馬車をレンタルして来る!」
言うが早いか、ラウムはパーティーホームを飛び出して行った。
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