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尋ね人
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まだ居酒屋の開店時間までは少し間があるということなので、
「早速、冒険者ギルドに向かいましょうか」
「えっ!? 今からですか!?」
「善は急げって言うじゃありませんか」
「分かりました」
私達は店を出て冒険者ギルドに向かった。
「それにしてもなんで私なんかのストーカーになるんでしょうかね...」
「そりゃフローラさんが美人だからでしょ?」
「えっ!? そ、そんな...私なんか...」
この人はなにを言ってるんだろう? 謙遜もそこまで行くと嫌味になるよ? フローラさん、誰がどう見たって美人じゃん!
ピンクブロンドっていうのかな? フワフワッとした髪に真っ青な大きい瞳。鼻筋はピンッと通っていて、口はやや小さ目だけど真っ赤な唇は艶かしい。オマケにボンキュッボンのナイスバディと来た日にゃ、世の男共が放っておくはずないって。
「フローラさん、ちゃんと自覚しておいた方がいいです。私が男だったら速攻押し倒すレベルの美人さんだってことを」
「えぇっ!? そ、そこまで!? そ、そんな...私なんて...カリナさんに比べたら全然ですよ...」
いや、こんな往来のど真ん中で赤くなってモジモジすんの止めて貰っていいかな? 通りすがりの野郎共がガン見して来るからさ...しかも股間を抑えながら....これヘタすりゃ公然ワイセツとかになっちゃうんじゃね?
それに私と比べるのも止めて! 比べられたら惨めな気分になって来るから! 特にお胸の辺りが! いやいや! 私の成長期はまだまだこれからなんだけどね!
◇◇◇
冒険者ギルドはどこの町でも似たようなもんだったが、ここはちょっと雰囲気が違っていた。
とにかく閑散としている。冒険者らしき人がほとんど居ない。
「私、冒険者ギルドに来たの初めてなんですが、いつもこんな感じなんですか?」
フローラさんは物珍しそうに辺りを見回している。
「いえ、普通はもっと賑やかな感じなんですが...」
なんだろう? 冒険者業が人気無いのかな? この近くにダンジョンとか無いのかな?
「フローラさん、取り敢えず受付に行って護衛依頼を発注して来て下さい」
「あ、はい。分かりました」
受付に向かったフローラさんを見送りながら、時間を持て余した私は依頼ボードに向かった。
「うわぁ...依頼が全然無いじゃん...」
依頼ボードはスッカスカの状態だった。そりゃ人も居ないはずだわ...仕事無いんだもん...
「ん!? なんだこれ!? 尋ね人!?」
依頼ボードの隅っこの方に人相書きが貼ってあって、
『この人を探しています。見掛けた方はご一報を』
の文字。
興味を惹かれた私は人相書きを見てみた。そして絶句した。
銀色の長い髪に紫の瞳。背格好はほっそりとしていて手足が長い。年の頃は15歳前後。名前は...
「私じゃん!」
「早速、冒険者ギルドに向かいましょうか」
「えっ!? 今からですか!?」
「善は急げって言うじゃありませんか」
「分かりました」
私達は店を出て冒険者ギルドに向かった。
「それにしてもなんで私なんかのストーカーになるんでしょうかね...」
「そりゃフローラさんが美人だからでしょ?」
「えっ!? そ、そんな...私なんか...」
この人はなにを言ってるんだろう? 謙遜もそこまで行くと嫌味になるよ? フローラさん、誰がどう見たって美人じゃん!
ピンクブロンドっていうのかな? フワフワッとした髪に真っ青な大きい瞳。鼻筋はピンッと通っていて、口はやや小さ目だけど真っ赤な唇は艶かしい。オマケにボンキュッボンのナイスバディと来た日にゃ、世の男共が放っておくはずないって。
「フローラさん、ちゃんと自覚しておいた方がいいです。私が男だったら速攻押し倒すレベルの美人さんだってことを」
「えぇっ!? そ、そこまで!? そ、そんな...私なんて...カリナさんに比べたら全然ですよ...」
いや、こんな往来のど真ん中で赤くなってモジモジすんの止めて貰っていいかな? 通りすがりの野郎共がガン見して来るからさ...しかも股間を抑えながら....これヘタすりゃ公然ワイセツとかになっちゃうんじゃね?
それに私と比べるのも止めて! 比べられたら惨めな気分になって来るから! 特にお胸の辺りが! いやいや! 私の成長期はまだまだこれからなんだけどね!
◇◇◇
冒険者ギルドはどこの町でも似たようなもんだったが、ここはちょっと雰囲気が違っていた。
とにかく閑散としている。冒険者らしき人がほとんど居ない。
「私、冒険者ギルドに来たの初めてなんですが、いつもこんな感じなんですか?」
フローラさんは物珍しそうに辺りを見回している。
「いえ、普通はもっと賑やかな感じなんですが...」
なんだろう? 冒険者業が人気無いのかな? この近くにダンジョンとか無いのかな?
「フローラさん、取り敢えず受付に行って護衛依頼を発注して来て下さい」
「あ、はい。分かりました」
受付に向かったフローラさんを見送りながら、時間を持て余した私は依頼ボードに向かった。
「うわぁ...依頼が全然無いじゃん...」
依頼ボードはスッカスカの状態だった。そりゃ人も居ないはずだわ...仕事無いんだもん...
「ん!? なんだこれ!? 尋ね人!?」
依頼ボードの隅っこの方に人相書きが貼ってあって、
『この人を探しています。見掛けた方はご一報を』
の文字。
興味を惹かれた私は人相書きを見てみた。そして絶句した。
銀色の長い髪に紫の瞳。背格好はほっそりとしていて手足が長い。年の頃は15歳前後。名前は...
「私じゃん!」
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