247 / 462
想定外
しおりを挟む
その後は何事もなく無事に領都ベガルへ昼前に到着した。
早速、冒険者ギルドに向かって護衛任務達成の報告をする。受付で依頼者であるナタリアさん、ヒルダさんに任務完了のサインをして貰う。
「カリナさん、そして皆さん、本当にお世話になりました」
「皆さんに護衛を頼んでいなかったら、私達はここにこうして居られたかどうか分からなかったと思います。本当にありがとうございました」
「いえいえ、お役に立てて良かったです。それじゃあお元気で」
「カリナさん、後でウチの店に寄って下さいね! うんとサービスしますから!」
「ウチの店にも是非! お待ちしてますね!」
「ありがとうございます。伺わせて頂きます」
こうしてナタリアさん、ヒルダさんとはここでお別れした。私達はまだこれから盗賊共の引き渡しが残っている。ギルド側の受け入れ準備のために待たされていた。
「彼女達の店はなにを扱ってるんだ?」
ラウムさんがそう聞いて来た。
「え~と確か...ナタリアさんのお店が衣料品とアクセサリー類で、ヒルダさんのお店が食料品と雑貨だったかな?」
確認を求めるようにセリカさんの方を見ると、頷いてくれたんで間違ってなかったようだ。良かった。
「なるほど。報酬を受け取ったらみんなで行ってみるか?」
「いいんですか?」
「えぇ、そうしましょう」
「楽しみですね」
こうして満場一致で買い物ツアー? が決まった。するとその時、ギルド職員の男の人がやって来た。
「お待たせしました。盗賊の引き渡しとのことですが賊はどちらに?」
「私の空間魔法で収納しています」
「空間魔法!? あなたは空間魔法使いなんですか!?」
「はい、その通りです」
「いや驚いたな...僕は初めてお会いしますよ。空間魔法を使える方って少ないですよね?」
「確かにそうですね。もっとも、私のパーティーにはもう一人空間魔法使いが居ますけどね」
「それは凄いですね。ではこちらに。牢屋を用意してありますんで、そこに出して頂きます。ちなみに何人収納していらっしゃるでしょうか?」
「20人弱です」
「はい!?」
「ですから20人弱です」
「ほ、本当ですか!?」
「本当です」
「す、すいません! も、もうちょっとお待ち下さい!」
どうやら想定外の人数だったようだ。まぁ無理もない。恐らく二、三人を想定してたんだろうな。
結局そこから30分ほど待たされて、やっと盗賊共を引き渡すことが出来た。ギルドの牢屋はパンパンになってしまった。
盗賊共は飲まず食わずで程良く弱っていた。ちなみに賞金首は一人も居なかった。
早速、冒険者ギルドに向かって護衛任務達成の報告をする。受付で依頼者であるナタリアさん、ヒルダさんに任務完了のサインをして貰う。
「カリナさん、そして皆さん、本当にお世話になりました」
「皆さんに護衛を頼んでいなかったら、私達はここにこうして居られたかどうか分からなかったと思います。本当にありがとうございました」
「いえいえ、お役に立てて良かったです。それじゃあお元気で」
「カリナさん、後でウチの店に寄って下さいね! うんとサービスしますから!」
「ウチの店にも是非! お待ちしてますね!」
「ありがとうございます。伺わせて頂きます」
こうしてナタリアさん、ヒルダさんとはここでお別れした。私達はまだこれから盗賊共の引き渡しが残っている。ギルド側の受け入れ準備のために待たされていた。
「彼女達の店はなにを扱ってるんだ?」
ラウムさんがそう聞いて来た。
「え~と確か...ナタリアさんのお店が衣料品とアクセサリー類で、ヒルダさんのお店が食料品と雑貨だったかな?」
確認を求めるようにセリカさんの方を見ると、頷いてくれたんで間違ってなかったようだ。良かった。
「なるほど。報酬を受け取ったらみんなで行ってみるか?」
「いいんですか?」
「えぇ、そうしましょう」
「楽しみですね」
こうして満場一致で買い物ツアー? が決まった。するとその時、ギルド職員の男の人がやって来た。
「お待たせしました。盗賊の引き渡しとのことですが賊はどちらに?」
「私の空間魔法で収納しています」
「空間魔法!? あなたは空間魔法使いなんですか!?」
「はい、その通りです」
「いや驚いたな...僕は初めてお会いしますよ。空間魔法を使える方って少ないですよね?」
「確かにそうですね。もっとも、私のパーティーにはもう一人空間魔法使いが居ますけどね」
「それは凄いですね。ではこちらに。牢屋を用意してありますんで、そこに出して頂きます。ちなみに何人収納していらっしゃるでしょうか?」
「20人弱です」
「はい!?」
「ですから20人弱です」
「ほ、本当ですか!?」
「本当です」
「す、すいません! も、もうちょっとお待ち下さい!」
どうやら想定外の人数だったようだ。まぁ無理もない。恐らく二、三人を想定してたんだろうな。
結局そこから30分ほど待たされて、やっと盗賊共を引き渡すことが出来た。ギルドの牢屋はパンパンになってしまった。
盗賊共は飲まず食わずで程良く弱っていた。ちなみに賞金首は一人も居なかった。
応援ありがとうございます!
12
お気に入りに追加
3,920
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる