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新しい仲間3
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私達と念のためにラウムさんも一緒に検査を受け、幸いなことに全員が陰性だった。
「すいませんでした...せっかく助けて頂いたのにかえってご迷惑をお掛けしてしまって...」
私達の検査が終わった頃、アスカさんが申し訳無さそうにやって来た。
「気にしないで下さい。それよりルキノちゃんの具合は如何ですか?」
「お陰様で早目に病院に連れて来れたので、今は安定しています」
「それは良かったです」
「本当にお世話になりました」
「いえいえ、困った時はお互い様ですから」
「それよりもビックリしました。ラウムさんがパーティーに入ったなんて」
アスカさんがラウムさんに向かってそう言った。
「私もだ。もう誰とも連むつもりはなかったんだがな」
「どういった心境の変化で?」
するとラウムさんは私達に向き直って、
「彼女達が獣人に対する偏見が一切なかったからだ」
「そうだったんですね。良い出会いがあったようで良かったですね」
「あぁ、全くだ...そうだ! カリナ!」
「なんですか?」
「お前達、魔道士を募集していると言っていたよな? アスカをパーティーに誘ってみるのはどうだ?」
「それは助かりますが良いんですか? 聞いた所によるとアスカさんはルキノちゃんを一人にしておけないから、遠出するようなクエストには参加できないってことでしたけど?」
するとアスカさんが、
「あぁ、いえいえ。確かに今まではそうだったんですが、ルキノも5歳になりましたし、ベビーシッターを雇えば遠出しても大丈夫かなと思いまして。そろそろ王都に拠点を移そうかなと思って、引っ越しのために馬車を借りた所だったんですよ」
「あぁ、だから馬車の荷台がパンパンだったんですか」
「えぇ、そうなんです。王都に向かう途中でルキノの具合が悪くなっちゃったんです」
「そうだったんですね。それじゃあ是非ともウチのパーティーに入って貰えませんか?」
「はい! 喜んで! よろしくお願い致します!」
「「「「 こちらこそ! 」」」」
こうしてアスカさんが新しい仲間になった。
「あ、それじゃあギルドの張り紙を早目に剥がしておかないといけませんね」
「そうですね。我々はいったん帰りましょうか?」
「ではアスカさん、ルキノちゃんが退院したら私達のパーティーホームにいらっしゃってくださいね?」
「分かりました! 娘と一緒に必ず伺います!」
私達は病院を後にして、急ぎ冒険者ギルドに向かった。
幸いというかなんというか、まだ加入申込者は誰も居なかったので、すぐに張り紙を剥がした。
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「それは良かったです」
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「いえいえ、困った時はお互い様ですから」
「それよりもビックリしました。ラウムさんがパーティーに入ったなんて」
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するとラウムさんは私達に向き直って、
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「そうだったんですね。良い出会いがあったようで良かったですね」
「あぁ、全くだ...そうだ! カリナ!」
「なんですか?」
「お前達、魔道士を募集していると言っていたよな? アスカをパーティーに誘ってみるのはどうだ?」
「それは助かりますが良いんですか? 聞いた所によるとアスカさんはルキノちゃんを一人にしておけないから、遠出するようなクエストには参加できないってことでしたけど?」
するとアスカさんが、
「あぁ、いえいえ。確かに今まではそうだったんですが、ルキノも5歳になりましたし、ベビーシッターを雇えば遠出しても大丈夫かなと思いまして。そろそろ王都に拠点を移そうかなと思って、引っ越しのために馬車を借りた所だったんですよ」
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