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最早お約束の

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 それからお三方でオークの解体を始めた。

 初めての共同作業というヤツだ。私? だから手伝わないってば!

「お疲れ様でした」

 共同作業を続けている最中に、お互いの能力等に関して紹介し合ったようだ。私も聞き耳を立てていたが、どうやらラウムさんはステラさんと同じ脳筋タイプのようで、魔法は使えないとのこと。ある意味予想通りだね。

 オークの解体が終わった辺りで完全に日が暮れたので、今日はここで野営することにした。

 私はまず馬車と馬を亜空間に放り込んでから、ステラさん、セリカさんの順で亜空間に放り込んだ。

「それじゃあラウムさん、初めての亜空間にようこそ」

 そう言って私はラウムさんの体に触れて、亜空間に引っ張り込んだ。

「ここが亜空間か...なんとも不思議な場所だな...」

 初めて来た人は大体同じ反応を見せる。ラウムさんは物珍しそうに周りを見渡していた。

「ラウムさん、改めまして我が『エリアーズ』にようこそ!」

「歓迎します!」

「よろしくお願いします!」

 夕食の席で改めて挨拶を交わす。ラウムさんはまだ戸惑いながらも、

「よろしくお願いする。しかしこれは凄いな...まさか野営しながらこんな美味いメシにありつけるとは思わなかった...」

 セリカさんの時間停止能力にビックリしているみたいだ。まぁ無理もない。某レストランの出来立てホカホカの料理がいきなり出てくるんだから。セリカさんのドヤ顔は鬱陶しいが...

「ちなみにラウムさんってお幾つなんですか?」

「私は19歳だ」

「そうなんですか。じゃあこの中じゃ一番お姉さんですね」

「そうなのか?」

「えぇ、私は10歳なので」

「私は15歳です」

「私は18歳です」

「なるほど...んん!? 今なんて!?」

 うわぉ、この反応は最早デフォルト。

「10歳なんです」

「...マジで!?」

「マジです...」

「マ・ジ・で!?」

「マ・ジ・で・す」

「...私が10歳の頃なんてまだ鼻垂らしてたぞ...」

「...ラウムさん、それには激しく同意します...」

「...私、お人形さんを抱かないと眠れませんでした...」

「...あぁ、分かる分かる...私も夜一人でトイレに行けなかった...」

「...私なんてたまにオネショして親に怒られていたり...」

「...懐かしいな...」

「...えぇ、ホントに...」

「...あの頃はピュアでしたね...」

 え~と...この空気、私は一体どうすれば良いんだろう...

 私はお三方が遠い目をしているのを、黙って見ているしか出来なかった。
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