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温泉に行こう
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「こちらが買取金額になります。ヨイショ~!」
そう言って受付嬢さんが気合いを入れて金貨袋を持ち上げた。そうしないと持てないくらい、かなり大き目の金貨袋がパンパンに膨れ上がっていた。
「うわっ...」
「ひえっ...」
お二人が同時に息を呑む。
「この部屋で金額の確認をお願いします。終わったら声を掛けて下さい」
そう言って受付嬢さんは部屋を出て行った。
「取り敢えず三等分しながら金額を数えますか」
私は亜空間から金貨袋を二つ取り出した。これは前もって準備しておいた物だ。
「これ使って下さい」
まだ茫然自失と化しているお二人に手渡す。
「あ、あの...カリナさん、セリカさん、お二人の内どちらかにお願いしたいんですが...私の分を収納して貰っても良いでしょうか...昨日の分け前の分だけでも重くて大変なんです.. 」
そう言ってステラさんは背負っているリュックを指差す。あぁ、確かに金貨って重いよねぇ。
「構いませんよ。ただし金貨袋に名前を書いてしっかり縛っておいて下さいね?」
「ありがとうございます...助かります...」
「ステラさん、銀行口座持ってますよね? 三等分が終わったら銀行に寄りましょう」
「はい、お願いします」
「ちなみにカリナさんは銀行口座持ってるんですか?」
「そう言うセリカさんは?」
「持ってません。収納の方が確実ですので」
「私も同じです。他人に預けるのはなんか嫌ですよね」
「うぅ...そんなこと言わないで下さいよ~...」
ステラさんが涙目になってしまった。だけどこれが現実なんだからしょうがない。一応言っとくけど、私とセリカさんが他人を全く信用しないって意味じゃないよ? あくまでも金銭に関してのみってことよ?
そんなこんなで金額の確認と三等分が終わった。
「はわわ...これだけで物凄い金額に...」
「なんかもう...笑うしかないですね...」
お二人に渡した金額袋がパンパンになってしまった。
「じゃあステラさん、名前を書いてしっかり封をして下さいね?」
「分かりました。お願いします」
「ところでまた余りましたね」
セリカさんが余った分の金貨を指差す。三で割るとどうしても余りは出るよね。
「せっかくなんで骨休めも兼ねてここに行きませんか?」
私は亜空間からとあるパンフレットを取り出してお二人に見せる。
「「 温泉ですか!? 」」
「はい、ちょっと前に、王都の観光ガイドをやっているお店で宣伝していたのを取っておいたんですよ。王都から馬車で約1日掛かる所にある有名な温泉なんだそうですよ? ダンジョンでの疲れを癒すのにちょうど良いかと思いまして。如何ですか?」
「「 是非とも行きます! 」」
お二人とも即答だった。
そう言って受付嬢さんが気合いを入れて金貨袋を持ち上げた。そうしないと持てないくらい、かなり大き目の金貨袋がパンパンに膨れ上がっていた。
「うわっ...」
「ひえっ...」
お二人が同時に息を呑む。
「この部屋で金額の確認をお願いします。終わったら声を掛けて下さい」
そう言って受付嬢さんは部屋を出て行った。
「取り敢えず三等分しながら金額を数えますか」
私は亜空間から金貨袋を二つ取り出した。これは前もって準備しておいた物だ。
「これ使って下さい」
まだ茫然自失と化しているお二人に手渡す。
「あ、あの...カリナさん、セリカさん、お二人の内どちらかにお願いしたいんですが...私の分を収納して貰っても良いでしょうか...昨日の分け前の分だけでも重くて大変なんです.. 」
そう言ってステラさんは背負っているリュックを指差す。あぁ、確かに金貨って重いよねぇ。
「構いませんよ。ただし金貨袋に名前を書いてしっかり縛っておいて下さいね?」
「ありがとうございます...助かります...」
「ステラさん、銀行口座持ってますよね? 三等分が終わったら銀行に寄りましょう」
「はい、お願いします」
「ちなみにカリナさんは銀行口座持ってるんですか?」
「そう言うセリカさんは?」
「持ってません。収納の方が確実ですので」
「私も同じです。他人に預けるのはなんか嫌ですよね」
「うぅ...そんなこと言わないで下さいよ~...」
ステラさんが涙目になってしまった。だけどこれが現実なんだからしょうがない。一応言っとくけど、私とセリカさんが他人を全く信用しないって意味じゃないよ? あくまでも金銭に関してのみってことよ?
そんなこんなで金額の確認と三等分が終わった。
「はわわ...これだけで物凄い金額に...」
「なんかもう...笑うしかないですね...」
お二人に渡した金額袋がパンパンになってしまった。
「じゃあステラさん、名前を書いてしっかり封をして下さいね?」
「分かりました。お願いします」
「ところでまた余りましたね」
セリカさんが余った分の金貨を指差す。三で割るとどうしても余りは出るよね。
「せっかくなんで骨休めも兼ねてここに行きませんか?」
私は亜空間からとあるパンフレットを取り出してお二人に見せる。
「「 温泉ですか!? 」」
「はい、ちょっと前に、王都の観光ガイドをやっているお店で宣伝していたのを取っておいたんですよ。王都から馬車で約1日掛かる所にある有名な温泉なんだそうですよ? ダンジョンでの疲れを癒すのにちょうど良いかと思いまして。如何ですか?」
「「 是非とも行きます! 」」
お二人とも即答だった。
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