空間魔法って実は凄いんです

真理亜

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成果

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 奥に引っ込んだ受付嬢さんは、なんとギルドマスターを連れて戻って来た。

「フロアボスを単独のパーティーで倒したヤツらが居ると言うんで飛んで来てみれば...また君達だったか...」

 ギルドマスターはビックリしたような、呆れたような複雑な表情を浮かべながらそう言った。

「はい、また私達です。なにか問題でも?」

「いやいや、そういう意味じゃない。大したもんだと思っただけだよ。ちなみにどうやって倒したのか聞いてもいいかな? 今後の冒険者達の参考のためにも」

「それは構いませんが、残念ながら参考にはならないと思いますよ? ちなみに詳細は私達の能力に関することなんで、オフレコでお願い出来ますか?」

「あぁ、もちろんだとも。秘密は守るんで聞かせてくれないか?」

「分かりました」

 私は巨大モグラの倒し方を説明した。

「なるほど...確かにそれは君達じゃないと倒せないやり方だな...」

 だからそう言ったじゃん。

「では魔石を換金して貰えますか?」

「あぁ、そのことなんだが...あそこまで大きな魔石を換金するとなると、現金を用意するのに時間が掛かる。後日ということにして貰えないだろうか?」

「そうなんですね。ちなみにこの他にも魔石やドロップアイテムが沢山あるんですが、それらも後日ってことになりますか?」

「なに!? そんなにあるのか!?」

「えぇ、ほんの一部ですがこんな感じです」

 私は亜空間に収納してある魔石やドロップアイテムの一部を取り出してみせた。

「凄いなこれは...ほんの一部でこれか...そうだな、数は多そうだがこれらなら即日換金は可能だと思う。君、受付してやれ」

 ギルドマスターが受付嬢さんに指示する。

「わ、分かりました! こちらにどうぞ!」

「あ、すいません。ドロップアイテムの中に呪われてるかも知れない物が混じっているんですけど、そちらの鑑定もお願いしてもいいですかね?」

「あぁ、分かった。鑑定士を用意しよう」

「ありがとうございます」

 私達は別室に案内された。


◇◇◇


「それじゃあ魔石はこちらのテーブルの上に、ドロップアイテムはこちらのテーブルの上にお願いします」

 案内された部屋は、沢山のテーブルが並んでいる会議室のような場所だった。私とセリカさんは、言われた通りにそれぞれが収納している魔石やドロップアイテムを次々とテーブルに並べて行く。

「す、凄い量ですね...」

 たちまちテーブルの上に積み上がる魔石やドロップアイテムの山を見て、受付嬢さんが感嘆の声を上げた。

 自分で言うのもなんだが確かに結構な量あるよね。
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