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王都ベナン
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「せ、セリカさん! な、なに言っちゃってんですか! そ、そんな関係じゃないですってば!」
慌てたのでしどろもどろになっちゃったじゃん! ホントなに言ってくれちゃってんの!?
「あれぇ~? 違うんですかぁ~?」
「違います! 単なる仕事上の関係です!」
ホントは告白されたけどね! プロポーズもされたけどね! そんな事この場で言ったら、目を爛々と輝かせているお姉様方の格好の餌食になるじゃんか! 人のコイバナ大好物ですって顔に書いてあるよ!
「えぇ~? でもでも~ 未だにその人の事が心配でぇ~ ずっと魔法を掛け続けているんですよねぇ~?」
「いやそれはその...」
間違ってない! 間違ってないんだけどね! なんだろう!? 人に言われるとなんかこっ恥ずかしいんだけど!?
「なんだか面白そうなお話ですね?」
「私も詳しく聞きたいです」
ほらぁ~! お姉様方まで食い付いて来ちゃったじゃん!
結局その後、夜が更けるまで根掘り葉掘り突っ付かれて...いやぁ参った参った...恋愛脳女子を甘く見たらアカンね...
アクセル様との一件は詳細を話す訳にはいかないからね。守秘義務があるからさ。色々と話をボカすのが大変だったよ...
そんなこんなで王都までの旅は続くのだった。
◇◇◇
その後は何事もなく旅は進み、やがて王都を囲う外壁が見えて来た。先に隣国の王都を見ているせいか、デジャヴ感が半端無い。どこの国の王都も同じような造りになるもんなのかな?
王都をグルっと囲い外敵から守るように聳える外壁は、優に5mを越える高さを誇り、圧倒的な存在感を放っている。
ウインヘルム王国の王都ベナンは人口20万人を越える大都市で、都市部中央の小高い丘の上に聳える王宮を軸に、東西南北へと放射線状に街路が伸び、それに沿ってキレイに区画整理された街並みが広がっている。
王都には東西南北に4つの通用門が設置されている。私達は王都で一番利用者の多い東の通用門から入ることにした。一般向けの入門許可を求める長蛇の列に並ぶ。
「私、王都に来るの初めてなんです。どんな所なんですか?」
自分の生まれた国の王都より先に隣国の王都へ行っちゃったからね。
「とにかく人がめっちゃ多い所です。逸れないように注意して下さいね?」
セリカさんのなんともポヤッとした説明に取り敢えず頷いておいた。
「うわぁっ! ホントに人が沢山居るんですね~!」
私が街頭を行き交う人の群れに圧倒されているとセリカさんが、
「だから言ったでしょう? さぁ、まずは冒険者ギルドに行きますよ?」
そう言って慣れた感じでスタスタと歩いて行く。
私とナタリアさん、ヒルダさんは慌ててその背中を追い掛けたのだった。
慌てたのでしどろもどろになっちゃったじゃん! ホントなに言ってくれちゃってんの!?
「あれぇ~? 違うんですかぁ~?」
「違います! 単なる仕事上の関係です!」
ホントは告白されたけどね! プロポーズもされたけどね! そんな事この場で言ったら、目を爛々と輝かせているお姉様方の格好の餌食になるじゃんか! 人のコイバナ大好物ですって顔に書いてあるよ!
「えぇ~? でもでも~ 未だにその人の事が心配でぇ~ ずっと魔法を掛け続けているんですよねぇ~?」
「いやそれはその...」
間違ってない! 間違ってないんだけどね! なんだろう!? 人に言われるとなんかこっ恥ずかしいんだけど!?
「なんだか面白そうなお話ですね?」
「私も詳しく聞きたいです」
ほらぁ~! お姉様方まで食い付いて来ちゃったじゃん!
結局その後、夜が更けるまで根掘り葉掘り突っ付かれて...いやぁ参った参った...恋愛脳女子を甘く見たらアカンね...
アクセル様との一件は詳細を話す訳にはいかないからね。守秘義務があるからさ。色々と話をボカすのが大変だったよ...
そんなこんなで王都までの旅は続くのだった。
◇◇◇
その後は何事もなく旅は進み、やがて王都を囲う外壁が見えて来た。先に隣国の王都を見ているせいか、デジャヴ感が半端無い。どこの国の王都も同じような造りになるもんなのかな?
王都をグルっと囲い外敵から守るように聳える外壁は、優に5mを越える高さを誇り、圧倒的な存在感を放っている。
ウインヘルム王国の王都ベナンは人口20万人を越える大都市で、都市部中央の小高い丘の上に聳える王宮を軸に、東西南北へと放射線状に街路が伸び、それに沿ってキレイに区画整理された街並みが広がっている。
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「私、王都に来るの初めてなんです。どんな所なんですか?」
自分の生まれた国の王都より先に隣国の王都へ行っちゃったからね。
「とにかく人がめっちゃ多い所です。逸れないように注意して下さいね?」
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「うわぁっ! ホントに人が沢山居るんですね~!」
私が街頭を行き交う人の群れに圧倒されているとセリカさんが、
「だから言ったでしょう? さぁ、まずは冒険者ギルドに行きますよ?」
そう言って慣れた感じでスタスタと歩いて行く。
私とナタリアさん、ヒルダさんは慌ててその背中を追い掛けたのだった。
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