空間魔法って実は凄いんです

真理亜

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エリアーズ結成

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「セリカさん、次はセリカさんの空間魔法の特性を教えて貰っていいですか? ちなみに私の場合、物は触れなくても亜空間に引き込めるんですけど、人を引き込むためには触れないと無理なんです」

「わ、私の場合は触れないと無理です。そして生物を入れることは出来ません。無生物のみなんです...」

「そうなんですね。私のと何か違いがあるみたいですね?」

「た、多分ですが私の場合、時間停止するからだと思います...」

「えっ!? 時間停止!?」

「は、はい。入れた物の時間が止まるんです...」

「それ凄いじゃないですか! つまり熱い物を入れたら熱いままで、冷たい物を入れたら冷たいままってことですよね?」

 ホント凄いわぁ~! 電子レンジ付きの冷蔵庫みたいなもん? ちょっと意味が違うかな?

「え、えぇ、良く言われました...『お前の取り柄はこれだけだな』って...」

「とんでもないですよ! 私は凄い能力だと思います! そんなことを言うヤツらはアホですよ!」

 そんなヤツらとは別れて正解だね!

「あ、ありがとうございます...」

「他には? どんなことが可能なんですか?」

「え、えっと...瞬間移動が出来ます...」

「はいっ!?」

 今なんて!?

「で、ですから、瞬間移動」

「凄いじゃないですかぁ!」

「ひっ!?」

 いかんいかん、思わず食い気味に突っ込んでしまった。いやそんくらいビックリしたんだけど。

「是非とも見せて下さい! この目で見てみたいです!」

「え、えっと...そ、それじゃあ行きます...エイッ!」

 するとセリカさんの姿が消えた!

「ど、どうでしょうか...」

 その声に振り返ると、私の背後にセリカさんが居た!

「セリカさん、凄いですぅ~!」

「ひゃうっ!?」

 私はあんまり凄かったんで、感激して思わずセリカさんに抱き着いてしまっていた。

「セリカさん! これってどこまで移動できるんですか!?」

「え、えっと...わ、私は魔力が高くないので、目に映る範囲までです...」

「それでも十分凄いですよぉ~!」

「そ、そうなんでしょうか...良く言われたのは『こんなの逃げる時にしか使えない』でした...しかも私ともう一人しか移動できないので、そこでもまた役立たずだと...」

「もう一度言います! そんなヤツらはアホですよ! セリカさん、是非とも私とペアを組んで頂けませんか!?」

「えぇっ!? わ、私がカリナさんとですか!?」

「はいっ! 実はセリカさんと出会ってからパーティー名も考えていたんです!『エリアーズ』なんてどうでしょうか?」

「エリア...あっ...空間だから?」

「そうです! 如何でしょうか?」

「...わ、私なんかでよろしければ...その...お願いします...」

「こちらこそ!」

 こうして私に新しい仲間が出来た。

 ちなみにパーティーリーダーには私が成ることになった。
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