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冒険者の本分
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『ロボ』の黒い巨体が崩れ落ちる様を亜空間で見ていたイアン様が、
「仕留めたのかい!?」
と、ビックリした様子で聞いて来るので、私は例の薬瓶を掲げ、
「はい、この毒が魔物にも有効で良かったです」
そう言ったらまたビックリしたイアン様が、次の瞬間には落ち込んでしまった。
「それは...その...済まない...」
あ、しまった...古傷を抉っちゃったかな...私は慌ててフォローする。
「あぁ、いえいえ! 気にしないで下さいな! これはほら、廃品を有効活用したってことですよ!」
微妙にフォローになってないかも...
「お~い! カリナ~!」
「どんな状況なんだ~!?」
ここで天の助けとばかりにケリー様とビリー様から声が掛かった。
「は~い!『ロボ』は無事倒しましたよ~! 今、亜空間を解除しますね~!」
私が亜空間を解除すると、目の前に『ロボ』の巨体が横たわっていた。
「どうやって倒したんだ? 見てたけど良く分からなかった」
ケリー様が首を捻った。
「この瓶に入っていた毒を飲ませました」
「毒!? あぁ、あれはそういうことだったのか」
「えぇ、私は力も無いし攻撃魔法も使えないので、相手の隙を突くという戦い方が基本になるんですよ」
レイピアでは傷一つ付けられなかったからね。
「なるほどな。それでも倒したんだから大したもんだよ」
ビリー様にそう言って貰えた。いやあ~♪ 照れちゃうな~♪
「ありがとうございます。では先を急ぎましょうか」
「はっ!? 何言ってんだ!?」
「へっ!?」
私、何か変なこと言った!?
「「 解体するに決まってるだろ! 」」」
お二方の声がキレイにハモッた。解体!?
◇◇◇
バキバキバキッ!
「ひょえ~...」
ゴリゴリゴリッ!
「おぅえ~...」
グチャグチャグチャッ!
「げぇえ~...」
「おい、カリナ。ちゃんと見とけよ?」
「無理無理無理~! ケリー様! 私、スプラッタなホラー苦手なんですよ~! 解体なんて無理~!」
私はイアン様の背中に隠れて見ないようにしていた。無理なもんは無理! 魔物を倒した場合は解体して魔石を取り出して、その魔石を売ってお金にするらしいんだけど、大体の魔物は心臓の近くに魔石があるんだってよ!? そんなん無理に決まってる~!
「そんなこと言ったって、カリナはこれから冒険者になるんだろ? だったら慣れておかないと」
「ビリー様...私、護衛専門でいいです...」
だってケリー様とビリー様の格好見てよ!? 返り血浴びて体中真っ赤なんだよ!? 私には絶対無理~!
「ほら、魔石が獲れたぞ?」
そう言ってケリー様が取り出したのは、血みどろになった魔石だった。
「ヨカッタデスネ...」
「後は牙と爪を採取しておくか」
ビリー様がなんか嬉しそうに言った。
「ソウデスカ...」
私はこの拷問のような時間が早く終わって欲しいと切に願っていた...
「仕留めたのかい!?」
と、ビックリした様子で聞いて来るので、私は例の薬瓶を掲げ、
「はい、この毒が魔物にも有効で良かったです」
そう言ったらまたビックリしたイアン様が、次の瞬間には落ち込んでしまった。
「それは...その...済まない...」
あ、しまった...古傷を抉っちゃったかな...私は慌ててフォローする。
「あぁ、いえいえ! 気にしないで下さいな! これはほら、廃品を有効活用したってことですよ!」
微妙にフォローになってないかも...
「お~い! カリナ~!」
「どんな状況なんだ~!?」
ここで天の助けとばかりにケリー様とビリー様から声が掛かった。
「は~い!『ロボ』は無事倒しましたよ~! 今、亜空間を解除しますね~!」
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「どうやって倒したんだ? 見てたけど良く分からなかった」
ケリー様が首を捻った。
「この瓶に入っていた毒を飲ませました」
「毒!? あぁ、あれはそういうことだったのか」
「えぇ、私は力も無いし攻撃魔法も使えないので、相手の隙を突くという戦い方が基本になるんですよ」
レイピアでは傷一つ付けられなかったからね。
「なるほどな。それでも倒したんだから大したもんだよ」
ビリー様にそう言って貰えた。いやあ~♪ 照れちゃうな~♪
「ありがとうございます。では先を急ぎましょうか」
「はっ!? 何言ってんだ!?」
「へっ!?」
私、何か変なこと言った!?
「「 解体するに決まってるだろ! 」」」
お二方の声がキレイにハモッた。解体!?
◇◇◇
バキバキバキッ!
「ひょえ~...」
ゴリゴリゴリッ!
「おぅえ~...」
グチャグチャグチャッ!
「げぇえ~...」
「おい、カリナ。ちゃんと見とけよ?」
「無理無理無理~! ケリー様! 私、スプラッタなホラー苦手なんですよ~! 解体なんて無理~!」
私はイアン様の背中に隠れて見ないようにしていた。無理なもんは無理! 魔物を倒した場合は解体して魔石を取り出して、その魔石を売ってお金にするらしいんだけど、大体の魔物は心臓の近くに魔石があるんだってよ!? そんなん無理に決まってる~!
「そんなこと言ったって、カリナはこれから冒険者になるんだろ? だったら慣れておかないと」
「ビリー様...私、護衛専門でいいです...」
だってケリー様とビリー様の格好見てよ!? 返り血浴びて体中真っ赤なんだよ!? 私には絶対無理~!
「ほら、魔石が獲れたぞ?」
そう言ってケリー様が取り出したのは、血みどろになった魔石だった。
「ヨカッタデスネ...」
「後は牙と爪を採取しておくか」
ビリー様がなんか嬉しそうに言った。
「ソウデスカ...」
私はこの拷問のような時間が早く終わって欲しいと切に願っていた...
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