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第1王子アッシュ
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「この娘はカリナと言って俺の護衛を勤めてくれているんだ」
私が答えるより先にアクセル様が答えてしまったので、
「カリナと申します。以後お見知り置きの程を」
私は挨拶するだけに留めておいた。
「「 護衛ですってぇ~? 」」
また息ピッタリだなお前ら。ホントは仲良しなんじゃね? まぁともあれ、そう言いたい気持ちも良く分かる。なにせ私今ドレス姿だからね。剣も持ってないし。
「「 あんなみたいな女に護衛なんか務まるのかしらぁ~? 」」
いやもう突っ込むのは止めよう...アクセル様が反論しようとした時だった。
「...騒がしいな。何事だ?」
「兄上...」
兄上? アクセル様が兄上って呼ぶってことは、この人が第1王子のアッシュ殿下か。金髪碧眼。そこだけ取って見ればアクセル様と同じだが、その他はまるで違う。顔は整っているんだけど、なんていうかアクセル様と比べて冷たい印象を受ける。
期せずして王族全員と会った訳だが、陛下と王妃、アクセル様だけだったら普通の親子に見えただろう。陛下の下半身が旺盛じゃなかったら、こんな似てない兄弟姉妹が誕生することはなかっただろうに...ホント男って生き物は...
「アクセルか。こんな所でなにをしてる? 父上のご機嫌取りか?」
「兄上こそ...」
「俺はただの見舞いだよ。そのついでに可愛い妹達の顔でも見ようと思ってな」
そう言って姫君達の方を見るが、姫君達はサッとアクセル様の背中に隠れてしまった。嫌われてるってのはホントみたいだね。
「ところでアクセル、このお嬢さんは? 新しい婚約者候補か?」
姫君達に避けられてると見るや、ターゲットを私に変更して来た。
「いえ、この娘はカリナ。私の護衛を勤めてくれています」
「護衛? 護衛か、これはいい。クックックッ、ベッドの中まで護衛してくれるのかな?」
そう言って私の頭の天辺から足の爪先まで、じっくりと舐め回すように視線を這わして来た。うっ! 気持ち悪い! なんだか爬虫類みたい目をしてるんだもん!
「兄上、彼女を侮辱するのは止めて頂きたい...」
「「 最低... 」」
アクセル様と姫君達も不快感を顕にする。姫君達はずっとシンクロしている。絶対仲良しだ。
「クックックッ、カリナとか言ったな? どうだ? アクセルの護衛なんか辞めて、俺の護衛にならないか? アクセルより良い思いをさせてやるぞ?」
今にも舌舐りしそうな感じでアッシュ殿下がそう言った。それに対してアクセル様の怒りが爆発しそうになった時だった。
「殿下、そろそろ参りませんとお時間が...」
いつの間にそこに居たのか、アッシュ殿下のすぐ側で黒髪黒目のヒョロっと背が高い男がそう言った。頬は痩せこけ目がギョロギョロしている。
私は直感した。
この男! ただ者ではない!
私が答えるより先にアクセル様が答えてしまったので、
「カリナと申します。以後お見知り置きの程を」
私は挨拶するだけに留めておいた。
「「 護衛ですってぇ~? 」」
また息ピッタリだなお前ら。ホントは仲良しなんじゃね? まぁともあれ、そう言いたい気持ちも良く分かる。なにせ私今ドレス姿だからね。剣も持ってないし。
「「 あんなみたいな女に護衛なんか務まるのかしらぁ~? 」」
いやもう突っ込むのは止めよう...アクセル様が反論しようとした時だった。
「...騒がしいな。何事だ?」
「兄上...」
兄上? アクセル様が兄上って呼ぶってことは、この人が第1王子のアッシュ殿下か。金髪碧眼。そこだけ取って見ればアクセル様と同じだが、その他はまるで違う。顔は整っているんだけど、なんていうかアクセル様と比べて冷たい印象を受ける。
期せずして王族全員と会った訳だが、陛下と王妃、アクセル様だけだったら普通の親子に見えただろう。陛下の下半身が旺盛じゃなかったら、こんな似てない兄弟姉妹が誕生することはなかっただろうに...ホント男って生き物は...
「アクセルか。こんな所でなにをしてる? 父上のご機嫌取りか?」
「兄上こそ...」
「俺はただの見舞いだよ。そのついでに可愛い妹達の顔でも見ようと思ってな」
そう言って姫君達の方を見るが、姫君達はサッとアクセル様の背中に隠れてしまった。嫌われてるってのはホントみたいだね。
「ところでアクセル、このお嬢さんは? 新しい婚約者候補か?」
姫君達に避けられてると見るや、ターゲットを私に変更して来た。
「いえ、この娘はカリナ。私の護衛を勤めてくれています」
「護衛? 護衛か、これはいい。クックックッ、ベッドの中まで護衛してくれるのかな?」
そう言って私の頭の天辺から足の爪先まで、じっくりと舐め回すように視線を這わして来た。うっ! 気持ち悪い! なんだか爬虫類みたい目をしてるんだもん!
「兄上、彼女を侮辱するのは止めて頂きたい...」
「「 最低... 」」
アクセル様と姫君達も不快感を顕にする。姫君達はずっとシンクロしている。絶対仲良しだ。
「クックックッ、カリナとか言ったな? どうだ? アクセルの護衛なんか辞めて、俺の護衛にならないか? アクセルより良い思いをさせてやるぞ?」
今にも舌舐りしそうな感じでアッシュ殿下がそう言った。それに対してアクセル様の怒りが爆発しそうになった時だった。
「殿下、そろそろ参りませんとお時間が...」
いつの間にそこに居たのか、アッシュ殿下のすぐ側で黒髪黒目のヒョロっと背が高い男がそう言った。頬は痩せこけ目がギョロギョロしている。
私は直感した。
この男! ただ者ではない!
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