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初めての同僚
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「えっ!? 護衛!? カリナ殿がですか!?」
私達の話が聞こえたのか、護衛の方々の内のお一人が尋ねて来た。ちなみにこの方は、治癒魔法が使える方でカイル様というお名前だ。
「あれ? お前達に言ってなかったっけ? カリナは俺の護衛に就いて貰うことになったから」
「聞いてませんよ! そういう大事なことは、ちゃんと言って貰わないと困ります!」
突っ込みを入れて来たこの方は、風の攻撃魔法が使える方でアラン様というお名前だ。なんとお二人は実のご兄弟とのこと。カイル様がお兄さんでアラン様が弟さんだそう。
兄弟揃って王族の護衛を任されるなんて、よっぽど優秀な方々なんだろうなと改めて思った。しかもお二人ともまだ若い。20代前半くらいと思われる。
「では今後、カリナ殿は我々の同僚ということになりますな。よろしくお願い申し上げます」
「カリナ殿が居てくれたら心強いです。よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願い致します。至らぬ点多々あると思いますが、ご指導ご鞭撻の程何卒よろしくお願い申し上げます。どうか私のことはカリナとお呼び下さい」
先輩のお二人に丁寧なご挨拶を頂いて恐縮してしまった。上手くご挨拶できたかな? 失礼に中らないといいんだけど...
「これはこれは丁寧なご挨拶で...」
「育ちの良さが伺えますな...」
どうやら好評価だったようだ。ホッと胸を撫で下ろす。
「良し。紹介も済んだことだし、そろそろ出発しよう」
アクセル様の一言で私達は旅路に戻った。
◇◇◇
「それにしても見事だった。改めて礼を言う」
「恐れ入ります。ところでこの国では、あのような魔物がしょっちゅう街道に現れるものなんでしょうか?」
「いや、そんなことはない。主要な街道は定期的に騎士団が見回り、魔物を駆除してるはずなんだ。現に今までこのようなことはなかった」
それもそうか。街道が安全じゃなかったら、経済が回らないもんね。
「ではやはり、キナ臭くなって来た事と何かしら関係がありそうですね?」
「かも知れん。兄上を支持してるのは所謂強硬派と呼ばれる連中でな。自分達の主張を通すためなら破壊工作も辞さないという、過激な思想を持ったヤツらの集まりだ。魔物を嗾けるくらいお手の物だろう」
いやそれもう強硬派じゃなくてなくて過激派と呼ぶべきなんじゃ!?
「まだ何か仕掛けてきそうですね。私達だけで大丈夫でしょうか?」
「あの二人以外は信用ならない。ヘタに人数を増やすと寝首を掻かれる危険性がある」
そんなにヤバい状況なの!?
「アイツらは俺がまだ子供の時からずっと一緒だったからな。幼馴染みってヤツだ。だから絶対に俺を裏切らない。信頼してる仲間だ。そしてカリナ、君もその一員だ」
「ご、ご期待に沿えるよう精進します...」
私は一抹の不安を感じながらそう言った。
私達の話が聞こえたのか、護衛の方々の内のお一人が尋ねて来た。ちなみにこの方は、治癒魔法が使える方でカイル様というお名前だ。
「あれ? お前達に言ってなかったっけ? カリナは俺の護衛に就いて貰うことになったから」
「聞いてませんよ! そういう大事なことは、ちゃんと言って貰わないと困ります!」
突っ込みを入れて来たこの方は、風の攻撃魔法が使える方でアラン様というお名前だ。なんとお二人は実のご兄弟とのこと。カイル様がお兄さんでアラン様が弟さんだそう。
兄弟揃って王族の護衛を任されるなんて、よっぽど優秀な方々なんだろうなと改めて思った。しかもお二人ともまだ若い。20代前半くらいと思われる。
「では今後、カリナ殿は我々の同僚ということになりますな。よろしくお願い申し上げます」
「カリナ殿が居てくれたら心強いです。よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願い致します。至らぬ点多々あると思いますが、ご指導ご鞭撻の程何卒よろしくお願い申し上げます。どうか私のことはカリナとお呼び下さい」
先輩のお二人に丁寧なご挨拶を頂いて恐縮してしまった。上手くご挨拶できたかな? 失礼に中らないといいんだけど...
「これはこれは丁寧なご挨拶で...」
「育ちの良さが伺えますな...」
どうやら好評価だったようだ。ホッと胸を撫で下ろす。
「良し。紹介も済んだことだし、そろそろ出発しよう」
アクセル様の一言で私達は旅路に戻った。
◇◇◇
「それにしても見事だった。改めて礼を言う」
「恐れ入ります。ところでこの国では、あのような魔物がしょっちゅう街道に現れるものなんでしょうか?」
「いや、そんなことはない。主要な街道は定期的に騎士団が見回り、魔物を駆除してるはずなんだ。現に今までこのようなことはなかった」
それもそうか。街道が安全じゃなかったら、経済が回らないもんね。
「ではやはり、キナ臭くなって来た事と何かしら関係がありそうですね?」
「かも知れん。兄上を支持してるのは所謂強硬派と呼ばれる連中でな。自分達の主張を通すためなら破壊工作も辞さないという、過激な思想を持ったヤツらの集まりだ。魔物を嗾けるくらいお手の物だろう」
いやそれもう強硬派じゃなくてなくて過激派と呼ぶべきなんじゃ!?
「まだ何か仕掛けてきそうですね。私達だけで大丈夫でしょうか?」
「あの二人以外は信用ならない。ヘタに人数を増やすと寝首を掻かれる危険性がある」
そんなにヤバい状況なの!?
「アイツらは俺がまだ子供の時からずっと一緒だったからな。幼馴染みってヤツだ。だから絶対に俺を裏切らない。信頼してる仲間だ。そしてカリナ、君もその一員だ」
「ご、ご期待に沿えるよう精進します...」
私は一抹の不安を感じながらそう言った。
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