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「今回は最初なんで私が王様ということにしてゲームを進めて行きますね?」
そう言ってソニアは全員を見渡した。
「それじゃあ...う~ん...どうしようかなぁ...良し! 決めた!」
『2番の人が4番の人の好きな所を3つ言う』
「こんな感じで行ってみましょうかね。2番と4番の人、手を上げて下さいな?」
「2番は僕だ」
まずはミハエルが手を挙げた。だがその他は誰も手を上げない。
「4番の人、誰ですか? 手を上げて下さいよ?」
ソニアが繰り返すと、
「...4番は私です...」
渋々と言った感じでライラが手を上げた。
「では殿下、ライラさんの好きな所を3つ言って下さい」
「ソニア嬢、3つじゃなきゃダメなのか?」
ミハエルはちょっと戸惑いながらそう尋ねた。
「3つ思い浮かばなければ、1つか2つでも構いませんよ?」
「いやその逆なんだが」
「逆と言いますと?」
「3つじゃ足りないんだが」
「それはそれは♪」
ソニアはとても良い笑顔を浮かべた。対照的にライラは顔を引き攣らせた。
「ではお好きなだけどうぞ♪」
「まず最初に、分厚いメガネを外した素顔がとても素敵だということだ。大きな瞳がキラキラしていて眩しいくらいなんだ」
すると全員の目がライラに集中した。恥ずかしくなったライラは顔を伏せた。
「次に頭脳が明晰な所だ。これは協力者だったソニア嬢は既に知っていることなんだが、改めて全員に周知しておこうと思う。実は今回の事件を解決に導いたのはライラ嬢なんだ。見事な推理力と洞察力だった。感嘆に値する」
そう、ミハエルは先日の事件の荒ましを説明する際、ライラの名前を敢えて伏せて説明していたのだ。
これはライラ本人の意向であった。ライラとしてはあまり目立ちたくなかったので、誰が主導して事件を解決したのかという部分を、ボカして説明するようミハエルにお願いしていたのだった。
だからドロシー、ミシェル、ファリスの三人は、初めて聞かされた真実に驚きを隠せない。
「そうだったんですのね...」
「さすがはライラさんです!」
「凄いですね~」
三者三様と言った感じで感想を述べ合いながら、マジマジとライラを見詰める三人。居た堪れなくなったライラは身を小さくさせながら、呆気なくバラしたミハエルを恨めし気に睨み付けた。
当のミハエルは涼しい顔で知らんぷりを決め込んだ。
「続けようか。次は責任感が強い所だ。なんだかんだ文句を言いながらも、王族のマナー講座をしっかりと熟してくれている。講師の先生方も物覚えが良いって誉めて下さっているよ。お次は...」
「も、もう堪忍してぇ~...」
ライラのライフは既に0よ!
そう言ってソニアは全員を見渡した。
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まずはミハエルが手を挙げた。だがその他は誰も手を上げない。
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「...4番は私です...」
渋々と言った感じでライラが手を上げた。
「では殿下、ライラさんの好きな所を3つ言って下さい」
「ソニア嬢、3つじゃなきゃダメなのか?」
ミハエルはちょっと戸惑いながらそう尋ねた。
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「それはそれは♪」
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「ではお好きなだけどうぞ♪」
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すると全員の目がライラに集中した。恥ずかしくなったライラは顔を伏せた。
「次に頭脳が明晰な所だ。これは協力者だったソニア嬢は既に知っていることなんだが、改めて全員に周知しておこうと思う。実は今回の事件を解決に導いたのはライラ嬢なんだ。見事な推理力と洞察力だった。感嘆に値する」
そう、ミハエルは先日の事件の荒ましを説明する際、ライラの名前を敢えて伏せて説明していたのだ。
これはライラ本人の意向であった。ライラとしてはあまり目立ちたくなかったので、誰が主導して事件を解決したのかという部分を、ボカして説明するようミハエルにお願いしていたのだった。
だからドロシー、ミシェル、ファリスの三人は、初めて聞かされた真実に驚きを隠せない。
「そうだったんですのね...」
「さすがはライラさんです!」
「凄いですね~」
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「続けようか。次は責任感が強い所だ。なんだかんだ文句を言いながらも、王族のマナー講座をしっかりと熟してくれている。講師の先生方も物覚えが良いって誉めて下さっているよ。お次は...」
「も、もう堪忍してぇ~...」
ライラのライフは既に0よ!
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