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学生編
勇者との決闘
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呆れた…呆れていた。この世界の男共はなにかあるたびに決闘を申し込んでくる。なんなら今回は勇者だ。世界を救う役目を持った勇者が、俺の妹を手に入れるために決闘を申し込んできた。もはややってるのは、悪党の所業だろうに。
「貴様、名前はなんと申す?」
「…はぁ、シン・ヴィーナス」
「そうか、ならシン・ヴィーナス。勿論我が決闘の申し出を断らないよな」
「どうせ断ってもやるんだろ」
当然だと言わんばかりの顔をみせてくる。顔はいいのだろうが、性格がウザすぎで俺の攻撃対象にしかならなかった。
「さっさと、先生に報告してこいよ。受けてやるから」
「それは問題ない。上級生の決闘は同じ上級生が監督になれば、報告など不要だ」
聞いた限り、この学校には、上級生・中級生・初級生の三つがあるみたいで、成績次第で、ランクが上がるらしい。こんな性格でも上級になれるのがムカつくポイントである。
「そうかい、そんじゃ中庭でやるか」
:
「では…しょうがない我が妻よ」
「おめぇのじゃねえよ」
「…では、聖女よ。監督を頼めるか?。なに心配するな、大きな問題はない」
…さっきこいつ、同じ上級生が監督になればって言ったばかりだろうに、もうアウトな事してるよこのアホ勇者。
「まだ我は伝説の勇者のみに与えられる剣を持っていないが、この家宝の剣で貴様を屈服させてやる」
この世界の権利を持ってるやつはみんなこうなのだろうか。正直面倒だ、
妹に聖女とゆうスキル兼称号が現れた途端にこれだ。だが、ちょうどいい…ここで、ウェポンシリーズを増やしとくか。
「さぁ、貴様も武器を抜け」
「…第一詠唱!」
『我が心は鋼 ならば、主人の体も心も鋼 今英雄となれ』
前回の仕様の時よりも強く体が光った。
やはり、この時点では一瞬光るだけで終わるみたいだ。
「第二詠唱」
「え!?お兄様!。前に一度使われたものを使えば」
「今のうちに、数を増やしたいんだ」
『血に飢えた刀よ 今我が敵を斬り刻み その血でその鋼を潤せ』
【妖刀村正】
まさか魔法陣から日本で有名な村正を呼べるとは思ってもみなかったが、それより気になるのは、その禍々しさだ。刃紋は呪いの印象を与えるものになっており、刃全体から負のオーラとでも言うべきものが漂っていた。
「なんとも禍々しい。貴様にお似合いな汚れた剣だな」
少しキレそうだった。俺への侮辱よりも、この刀に向けたものだ…昔から自分より、自分の物を馬鹿にされる方が嫌いだった。
「…第三詠唱」
「貴様…まだやるのか!?」
『光輝く聖なる刃 今ここに降臨し 悪しき呪いを断ち切れ!』
【草薙の剣】
日本古来から伝わる剣。昔の日本刀のようだが、剣とゆう認識だった。だが、今手に持っているのは間違いなく日本刀だ。村正とは真逆に神々しいオーラを放った刀だった。
これで、夢までにみた、神剣と妖刀の二刀流だ。
「いくぞ、バカ勇者」
「貴様…我を愚弄したな」
お互い様だろうに。
「えっと…はじめ!」
開始の合図とともに、自称勇者は突き技を放ってくる。威張るほどの実力はあるみたいでかなり強かった。草薙は操作が良く効くのは握った瞬間から分かったが、村正は握った時から危険な事は分かっていた。そう容易く振っていい刀ではないと
「どうした!その汚れた剣は使わないのか!?」
「お前、せっかく気遣ってやったのに!よ!」
村正を力一杯振りかざし、自称に向かって振り落としたが、勇者はそれを避けた。だが、村正のあまりの切れ味に決闘の話を聞いて集まってきた奴らは驚愕していた。
「嘘だろ…だってこの学校は強化魔法で覆われてるんだぞ」
「なのに、なにこの割れ目」
そう、村正を振りかざした場所から一直線に大きな割れ目ができていた。
「な!バカな。そのような剣にそこまでの切れ味が!?」
どうやら妖刀とゆうのも納得出来る。まさに人の領域から外れた刀。まさしく化け物級だ。
「危ないな」
ニ本の刀を離して粒子に変換。ウェポンセレクトに登録された。
「第四詠唱」
「お兄様!これ以上はMPが」
(あ、MPレベル10でした。)
『そのアーサー王にも認められし騎士よ その無駄なき弓を我が力として与えたまえ』
【フェイルノート】
魔法陣から現れたのは、アーサー伝説に登場する弓だ。話によると円卓の騎士の1人・トリスタンの弓。「無駄なしの弓」「必中の弓」などと呼ばれ、矢が必ず敵に命中する…みたいだ。
「いくぞ」
俺は弦を思いっきり引いた
「ふ、ふははは!なにをしてきる!矢はどうした!」
自称は笑い転げていた。それはほかの奴らもだ。ゆういつ笑ってないとした、アリスぐらいだ。
「もういい、さっさと負けるがよい」
そう言い放った自称は距離を離して、突進技の為に力を貯める
「…はぁ、第五詠唱」
『その輝けし星に匹敵する大いなる矢 今必殺の一撃で 敵を打て!』
【アストラ】
弦だけを引いていたはずだが、そこに光輝く矢が現れた。
「むっ、だがもう遅い!くらえ!」
自称はこの戦いの中で一番といっていい程強く突進してくる。その速度は常人なら目で捉えることもできないほどだ。
『今ありし場所から願いし場所まで移動せよ』【テレポート】
「おい、今勇者と戦ってる奴、上級魔法を!」
姿が消えた俺を突進技を力技で止めた自称は俺を探す、だがどこにいるかも検討がつかない顔をしていた。
「まさか、あいつ逃げたんじゃね?」
「あの子も可哀想ね」
そんな哀れみなどの声が飛び交うなか、アリスは今までになく声を荒げる
「お兄様はそんな人じゃありません!きっと、どこかに」
この中庭は雨の日は天井がガラスで塞がれるが、晴れてる日は空いてるのだ。そこから太陽の光が入ってきて、魔法のエネルギーにも変換され、校内の明かりにも使われている。
それゆえ、曇りではない限り強い光が入ってくる。この世界の太陽なら尚更だ。
ここで、全員気づいたのだ。中庭の中心になにもない筈の位置に影があるのだから。
【フライ】
上級魔法フライ、一部の物が使える魔法で空を飛ぶので魔力の消費もかなり持っていかれるが俺には関係なかった。
「く、眩しくてちゃんとした位置が見えん」
「…いけ!アストラ!」
矢をはるか上空から自称に向かって放った。
さすが伝説の弓と矢だ。こんなに高いところから放っても、ちっともブレない。真っ直ぐ
自称に向かって…飛んでいった?落ちていった?
「く、だが。高すぎたようだな、この程度簡単によけ…」
矢が落ちてくると予想される…いや、確実にくる位置から離れ自称は勝ち誇ったが次の瞬間、ぶつかる瞬間に矢は軌道を変えた。
「「!?」」
「なに!?」
全員が驚く、矢が曲がったのだから当然驚く。俺が使っているフェイルノートは絶対に当たる弓…狙った物に当たるか弾かれるまで矢を追跡し続ける。
「むっ、無理だ。防げな!」
そして、矢は自称の家宝とか言ってた剣を貫いた。
「…テレポート」
俺は地上に戻り、腰を抜かした自称勇者のケイビリン・シルヴァンを見下ろした。
「これでお前は戦えないな…アリス!」
「え!あっ、お兄様の勝ち!」
気づいたらかなりの観客が増えていた。唖然とする者や、感心する者…なにより俺が注目したのは評価をする者だ。この学院で決闘は珍しくはないらしい。それゆえ、決闘の結果も成績に反映されるらしい。
「お兄様ー!」
アリスは走って飛びついてきた。
「甘えん坊だな、アリスは」
イチャイチャしてる光景がきっと兄妹には見えなかったのだろうか、イラついてるお方もちらほらと。髪の色がまず違うから、勘違いすることも多いのだろう。
「みっ、認めない…認めないぞー!」
「おい自称!落ち着けって」
「我は自称じゃなっ」
直後、急に現れたレベッカさんによって自称は気絶させられた。見事な当身だった。
「シン・ヴィーナス、お疲れ様でした。今回のこともあり、貴方の評価はかなり上がりました」
「こいつと戦っただけでですか?」
「ケイビリン・シルヴァンは、性格があれですが、れっきとした勇者であり、成績上位なので」
「なるほど」
「ここからが、本題です。放課後、理事長室に来てください。理事長からお話があります」
「…とりあえず、お昼食べていいですか?」
「貴様、名前はなんと申す?」
「…はぁ、シン・ヴィーナス」
「そうか、ならシン・ヴィーナス。勿論我が決闘の申し出を断らないよな」
「どうせ断ってもやるんだろ」
当然だと言わんばかりの顔をみせてくる。顔はいいのだろうが、性格がウザすぎで俺の攻撃対象にしかならなかった。
「さっさと、先生に報告してこいよ。受けてやるから」
「それは問題ない。上級生の決闘は同じ上級生が監督になれば、報告など不要だ」
聞いた限り、この学校には、上級生・中級生・初級生の三つがあるみたいで、成績次第で、ランクが上がるらしい。こんな性格でも上級になれるのがムカつくポイントである。
「そうかい、そんじゃ中庭でやるか」
:
「では…しょうがない我が妻よ」
「おめぇのじゃねえよ」
「…では、聖女よ。監督を頼めるか?。なに心配するな、大きな問題はない」
…さっきこいつ、同じ上級生が監督になればって言ったばかりだろうに、もうアウトな事してるよこのアホ勇者。
「まだ我は伝説の勇者のみに与えられる剣を持っていないが、この家宝の剣で貴様を屈服させてやる」
この世界の権利を持ってるやつはみんなこうなのだろうか。正直面倒だ、
妹に聖女とゆうスキル兼称号が現れた途端にこれだ。だが、ちょうどいい…ここで、ウェポンシリーズを増やしとくか。
「さぁ、貴様も武器を抜け」
「…第一詠唱!」
『我が心は鋼 ならば、主人の体も心も鋼 今英雄となれ』
前回の仕様の時よりも強く体が光った。
やはり、この時点では一瞬光るだけで終わるみたいだ。
「第二詠唱」
「え!?お兄様!。前に一度使われたものを使えば」
「今のうちに、数を増やしたいんだ」
『血に飢えた刀よ 今我が敵を斬り刻み その血でその鋼を潤せ』
【妖刀村正】
まさか魔法陣から日本で有名な村正を呼べるとは思ってもみなかったが、それより気になるのは、その禍々しさだ。刃紋は呪いの印象を与えるものになっており、刃全体から負のオーラとでも言うべきものが漂っていた。
「なんとも禍々しい。貴様にお似合いな汚れた剣だな」
少しキレそうだった。俺への侮辱よりも、この刀に向けたものだ…昔から自分より、自分の物を馬鹿にされる方が嫌いだった。
「…第三詠唱」
「貴様…まだやるのか!?」
『光輝く聖なる刃 今ここに降臨し 悪しき呪いを断ち切れ!』
【草薙の剣】
日本古来から伝わる剣。昔の日本刀のようだが、剣とゆう認識だった。だが、今手に持っているのは間違いなく日本刀だ。村正とは真逆に神々しいオーラを放った刀だった。
これで、夢までにみた、神剣と妖刀の二刀流だ。
「いくぞ、バカ勇者」
「貴様…我を愚弄したな」
お互い様だろうに。
「えっと…はじめ!」
開始の合図とともに、自称勇者は突き技を放ってくる。威張るほどの実力はあるみたいでかなり強かった。草薙は操作が良く効くのは握った瞬間から分かったが、村正は握った時から危険な事は分かっていた。そう容易く振っていい刀ではないと
「どうした!その汚れた剣は使わないのか!?」
「お前、せっかく気遣ってやったのに!よ!」
村正を力一杯振りかざし、自称に向かって振り落としたが、勇者はそれを避けた。だが、村正のあまりの切れ味に決闘の話を聞いて集まってきた奴らは驚愕していた。
「嘘だろ…だってこの学校は強化魔法で覆われてるんだぞ」
「なのに、なにこの割れ目」
そう、村正を振りかざした場所から一直線に大きな割れ目ができていた。
「な!バカな。そのような剣にそこまでの切れ味が!?」
どうやら妖刀とゆうのも納得出来る。まさに人の領域から外れた刀。まさしく化け物級だ。
「危ないな」
ニ本の刀を離して粒子に変換。ウェポンセレクトに登録された。
「第四詠唱」
「お兄様!これ以上はMPが」
(あ、MPレベル10でした。)
『そのアーサー王にも認められし騎士よ その無駄なき弓を我が力として与えたまえ』
【フェイルノート】
魔法陣から現れたのは、アーサー伝説に登場する弓だ。話によると円卓の騎士の1人・トリスタンの弓。「無駄なしの弓」「必中の弓」などと呼ばれ、矢が必ず敵に命中する…みたいだ。
「いくぞ」
俺は弦を思いっきり引いた
「ふ、ふははは!なにをしてきる!矢はどうした!」
自称は笑い転げていた。それはほかの奴らもだ。ゆういつ笑ってないとした、アリスぐらいだ。
「もういい、さっさと負けるがよい」
そう言い放った自称は距離を離して、突進技の為に力を貯める
「…はぁ、第五詠唱」
『その輝けし星に匹敵する大いなる矢 今必殺の一撃で 敵を打て!』
【アストラ】
弦だけを引いていたはずだが、そこに光輝く矢が現れた。
「むっ、だがもう遅い!くらえ!」
自称はこの戦いの中で一番といっていい程強く突進してくる。その速度は常人なら目で捉えることもできないほどだ。
『今ありし場所から願いし場所まで移動せよ』【テレポート】
「おい、今勇者と戦ってる奴、上級魔法を!」
姿が消えた俺を突進技を力技で止めた自称は俺を探す、だがどこにいるかも検討がつかない顔をしていた。
「まさか、あいつ逃げたんじゃね?」
「あの子も可哀想ね」
そんな哀れみなどの声が飛び交うなか、アリスは今までになく声を荒げる
「お兄様はそんな人じゃありません!きっと、どこかに」
この中庭は雨の日は天井がガラスで塞がれるが、晴れてる日は空いてるのだ。そこから太陽の光が入ってきて、魔法のエネルギーにも変換され、校内の明かりにも使われている。
それゆえ、曇りではない限り強い光が入ってくる。この世界の太陽なら尚更だ。
ここで、全員気づいたのだ。中庭の中心になにもない筈の位置に影があるのだから。
【フライ】
上級魔法フライ、一部の物が使える魔法で空を飛ぶので魔力の消費もかなり持っていかれるが俺には関係なかった。
「く、眩しくてちゃんとした位置が見えん」
「…いけ!アストラ!」
矢をはるか上空から自称に向かって放った。
さすが伝説の弓と矢だ。こんなに高いところから放っても、ちっともブレない。真っ直ぐ
自称に向かって…飛んでいった?落ちていった?
「く、だが。高すぎたようだな、この程度簡単によけ…」
矢が落ちてくると予想される…いや、確実にくる位置から離れ自称は勝ち誇ったが次の瞬間、ぶつかる瞬間に矢は軌道を変えた。
「「!?」」
「なに!?」
全員が驚く、矢が曲がったのだから当然驚く。俺が使っているフェイルノートは絶対に当たる弓…狙った物に当たるか弾かれるまで矢を追跡し続ける。
「むっ、無理だ。防げな!」
そして、矢は自称の家宝とか言ってた剣を貫いた。
「…テレポート」
俺は地上に戻り、腰を抜かした自称勇者のケイビリン・シルヴァンを見下ろした。
「これでお前は戦えないな…アリス!」
「え!あっ、お兄様の勝ち!」
気づいたらかなりの観客が増えていた。唖然とする者や、感心する者…なにより俺が注目したのは評価をする者だ。この学院で決闘は珍しくはないらしい。それゆえ、決闘の結果も成績に反映されるらしい。
「お兄様ー!」
アリスは走って飛びついてきた。
「甘えん坊だな、アリスは」
イチャイチャしてる光景がきっと兄妹には見えなかったのだろうか、イラついてるお方もちらほらと。髪の色がまず違うから、勘違いすることも多いのだろう。
「みっ、認めない…認めないぞー!」
「おい自称!落ち着けって」
「我は自称じゃなっ」
直後、急に現れたレベッカさんによって自称は気絶させられた。見事な当身だった。
「シン・ヴィーナス、お疲れ様でした。今回のこともあり、貴方の評価はかなり上がりました」
「こいつと戦っただけでですか?」
「ケイビリン・シルヴァンは、性格があれですが、れっきとした勇者であり、成績上位なので」
「なるほど」
「ここからが、本題です。放課後、理事長室に来てください。理事長からお話があります」
「…とりあえず、お昼食べていいですか?」
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