廃人だけどモテモテ勇者なオレ参上プラスアルファ

ザノ・夕ナ

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格闘技経験ほぼ皆無なオレの無双バトルゲーム

ゴッドオブバトル

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 オレは、この異世界で出会う実質初めての敵である、目の前の〝アイツ〟に、小指で、ちょっとだけ、を、触れた。敵は、大ダメージを受けた。ウケるオレ。無双できる、と、ほぼ確実パーセントでおもった。
「ニッ」
 オレは笑った。オレは、笑って出した息、これだけでも相手をさらに大ダメージをくらわす。 
「わkzbがkじhがkgんbさがおあっjんjsかkjkふぁかなgkgんjががんkなかjgんじゃっかじゃうぃjっkjふぁにああkふぁじゃhfjふふふえgはっlqlhっjhgkjsjkbsgkjbsgっkっjsk,sbkjgkjsgbjkhkhfshhjskhjvdjsjgjkbhs,kんkbkん、kなsbんkfsrっjkjkyhgjっfgんcっshhんjhdfへひぇjhsっkhjgkhじゃdghだはdかdっjっ」
 相手は、意味不明な言葉をしゃべりだした。
 意味不明な相手の言葉、あれは、隠語なのか? ヤツは、ナニジンなんだ? ……もう、感情が壊れすぎてまともに話せないのか。でも、なんか、元は、ヒトだって、なんか、わかるんだ……あの質感っていうかさ。
「ニッ」
 オレは、延々に笑う。
「pきじぇくぁhんm,hかhjksljkhっかkhjかkjはfhkんmjmsksぉdjgskhsgっs」
「うるせえぞカタマリ!」
 オレは、蹴りを入れた。飛び蹴りだ。
 オレ、続けて回し蹴りも。
 この宇宙ステーションは、元からあったものなのだろうか? ……この奇妙なカタマリごと、転移でもしてきたのか。
 電話らしきものがある。通じるのか。
 オレは、電話っぽいのを使ってみた。通じた。何も電話番号は押してないが、通じた。
「こちら国立宇宙情報局」
「知らねえ場所だなァ」
「……だれだ?」
「スーパー=サトウ・ヒロシ……アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ! オレの女は無限大! ザ・ハーレム王なりィッ!」
「サトウ・ヒロシなんて研究員はいないぞ。ああ、ここはな、隠蔽された宇宙情報局だ。この秘密を知った以上、いまからオマエを抹殺しにいく」
「オマエから教えてきたんじゃねえのかァッ! そもそもここは異世界、オレっていう存在知らないなんて、ここの世界の住人じゃないな?」
「異世界だと?」
 さっきのカタマリがちょっと元気を取り戻した、何だ、なんか盛ってるようだ。肥大してやがる。棒状のナニかが突起しだしたぞ!
「xes!」
「アァッ? 意味わかんねえこと言ってんじゃねえよぉっ」
 オレは、なんか復帰してきたさっきのカタマリに殴りを入れてぶっ飛ばした。
「hjk! opp!」
「アァッ! hjk?」
「……OPPAI!」
「コノヘンタイヤロウゥッ!」
 オレは、さっきのカタマリを殴り飛ばして壁にぶち当て、宇宙へ出した。宇宙で屁出した。
 外にはもっとデカい宇宙ステーションがありやがる。あれ、さっきなかったはずだぞ。そうだ、わかったぞ国立宇宙情報局は、俺が元いた世界の隠蔽された機関だ。そうに違いない。
 オレは、わかった。ホノオが、出せるって。
 オレは、ホノオを出して、さっきのカタマリを焼きつくした。
 オレは、〝もっと高いほうにあってデカい〟の宇宙ステーションへ移動した。
「xessex!」
 まただ、さっき焼いた、アイツに似ている。対面時のキモさ、害虫みてえだ。
「ダマッテロコノヘンタイヤロウゥッ!」
 オレは、大きなホノオを出して、また焼いた。また会ったさっきとは別のカタマリを。同種族だろう、さっきのとな。
 また電話がある。よし、あの電話、使おう。
 オレんちに、かけるんだ。あの電話でさ。まあ、電話機っていうべきか? でもケータイ電話とかって、普通に電話でいいよな? まあそういうのもあんだ、気にしない気にしない。
 カカカカカッ、いいねえ、オレ、寛容になった。でも、オレは、なんにもあきらめてなんかいないぜ! オレは、この世界ですべてを手にしたんだよな。きっとそれだ、もうわかるんだ。おお、神よ……って、神はオレだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ! ヒイロのカミ……ヒーローでゴッド……!
 まだこっち来て蚊には会ってないぜぇ? カニ食ったけどなあ。
「OPPAI!」
 上から天井突き破って、来やがったぞ……まただ……もっともっとデカいやつだ。キモいね。まえいた世界でのオレよりモテないと思うぞ、コイツ。
 オレはよそ見しながら片手でホノオを放ち、さっきのやつを抹殺した。
 オレはオレんちの電話番号を打ち込んだ。
「……もしもし、カアサン? ……」
「あんた……? もしかして、ヒロシなの?」
「ああ、サトウ・ヒロシ。あんたの子どもさ、カアサン」
「なんか元気そうね」
「はは、心配しただろうな」
「帰ってきなさい、あたたかく、歓迎するわよ」
「だが断る」
 オレは電話をきった。
 よし、今度は、ワルの家だ。オレを、いじめた、ワルの家を……。
 まあいいや、あんなザコたち。
 ていうか……さっきの、カタマリが、ワルなのか? ……。
 まあいいや、さっきの国立宇宙情報局、なんかどっか訴えたら阻止できるのか? ……。
 外を見た。さっきのやつらと比べもんになんねえデケえカタマリ、そして、顔の部分が、オレを熱田神宮で喧嘩挑んで倒そうとしてきたやつだ……そうそう、騒音者の……。まあアイツ、もともとデブいしな。しかも丁度中央に愛車のドうるせえエルグランドの黒色がハマってるし。何だアイツ? 芸人か? 体張りすぎだろ? 体張る度胸もないからあんな無粋な音で誤魔化してるのになまじダセえええええええええええええええええええええええええええ。しかもアイツの子どもと嫁まで埋まってやがんの。子ども多すぎだったもんな、うるせえし、ワルガキで犯罪ばっかしやがって……。しかもなんかカタマリの下のほう、短い細い棒が生えてるし。何だアソコ。
 ホノオを放つオレ。が、なんか、さっきのようにはいかない。
 電話が鳴っている。というか、声がする。
「プロフェッサー・レェィトゥンシィよ。機械をのっとって音声をおくっているわ。サトウ・ヒロシくんよね? 地上では、サトウ・ヒロシくんの勇ましい姿がいろんな人に見られている。世界が終わる日、それを阻止して! サトウ・ヒロシくん! あの気持ち悪いのから世界を守ってぇっ! サトウ・ヒロシくんは計算上、無敵よ!」
「……オーケー……この世界を壊そうとする悪をボロボロに壊してやる」
「おっぱぁい……おっぱぁい……じょしこうせいだぁいすき♡」
「アノヘンタイソウオンシャヤロオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」
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