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魔街四天王
「おっパイロン」
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看板を見て知った言葉、パイロンテンプル。
サトウ・ヒロシ、つまり、オレは、パイロンテンプルってところが気になるんだ。
テンプル……どういうことなのだろうか。おっパイロンもだ。気になる。聞いたことあるワードなんだが……。
「ねえ、ムロイ、パイロンテンプルって、なにかな」
「柱神殿。柱のある神殿ってことだろう」
「柱……」
「俺も気になった。その、パイロンテンプルってさ。絶対怪しいぜ、そこ」
「いこうよ」
「ああ、いくか。そもそも、ここらへんは、ビルが多くて、やっぱり、そういう、遺跡のようなところのほうが興奮できるってものだ」
「そうだ、オレも、興奮してる」
「もうか」
「ああもうだ」
「いいな。これも旅行だ。なんか、行き先間違えてたみたいだけどな。でもオーケー、パイロンテンプルで愉しもうな」
「おお、愉しもう!」
「でも、この、魔街……すげえ、怪しいぞ。パイロンテンプルなんて、もっと怪しいのいるだろう。どんなのがいるかの情報もない、だからこれはもっと危険な冒険だ。でもさ、安心する。まえいた世界よりずっと、いいほうにいってくっていうか。ある俳優がさ、すべて結局ウマいこといくんだと、言ったが……俺は、そんなこと、言われても、不安なんだ」
「だよな、オレもそう思うよ。逆にさ、ウマくイけるものなのかよ? ってキレちゃう」
「だよな」
「いいね、エリートムロイのこと、知れて。オレと考え一緒だとビンゴ! っていうかさ」
「元、だ」
「元エリート。でも、すべてが壊れたってのとも違うだろ?」
「どうだか……安心できないね。元いた世界だったらだが」
「確かに、こっちだと、なんか、そういうのもどうにでもなるって、キセキ感じちまうんだ。いいよいいよ、人生の転機きたぞぉ~」
門番みたいのが立つ、ドデカいビルがあるそのビルの横を通過するオレら。
「このビル、さっきあったビルとかよりも高いな、相当」
「すげえ偉いのがいるんじゃねえの」
「貴族か」
「魔街貴族ね~。どんなのなんだろ」
「ヤバそうなやつだろうか」
「だろうな」
数時間後。
「相当歩いたが」
「向かっている方向はあってると思うよ。駅の辺にあった、看板の地図見て確かめてるし」
「なんか、迷ってる感じ、ないか? さっきと同じ場所通過したとか」
「似ている風景ってだけだろ」
「まあ、向かおう、このまま」
「ああ。五本の柱があるみたいだよな」
「ああ、近付いたらわかるところだろう」
確かに。五本も立ってりゃ、目立つよな? 多分。
「よし! いくぞぉーっ! パイロンテンプルぅー!」
「いいスポーツにもなる」
「歩きだけどな」
「いいんだそれでも」
「あの学年で一番速いムロイの言うことだもんなー。説得力半端ねえ!」
「走るか?」
「おお、走る? 女の子たちのおっぱい揺れちゃうよお~? あ~、ヤイバは揺れないか? いいぜ、それでも、全然気にならないから! スキだよ!」
「ふ~ん」と、ヤイバはイった。
「よっしゃァッ! イくぞォゥ!」
オレたちは走った。なんかふざけててテキトーだけど、いいさ。愉しんでるならさ。まあ、ふざけるっていっても、逆走とかさ、向かうところそれるとかはしないよ。
揺れるおっぱい、おお、いいぜ、いい運動だ。
オレは、ジフ画像のおっぱいの揺れでは満足できないんだ。でも、あれ、よくまとめられてるし、人気なんだろうな……オレは、リアルで、おっぱいいい女と付き合いたい。誰か、おっぱいの関係だけでもいいから持たせてくれよって、さ。でも、もうオレは、爆乳っ子を手にした、少なくともふたりも。ムロイのとか入れると、もっとだ。学校でできた子も入れると計算できねえよ! ラッキーだ。おっしゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ! オッパアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアイ! ……そうだ。もっと、大きいおっぱいの子、いるのかな~? プリマ姫とか、すげえデカそうだったけど。あれは普通なのかなぁ? いや、学校で、他の子のもじっくり見たけど、プリマ姫、超おっぱいデカいよ。うっひょひょ~……。
「おっなんか景色変わったぞ」
「もっと荒れてないか? なんか。ビルが減ってきてる」
「あれかな。いいな。ほんとに神殿って感じだ」
「神殿か~。まえいたとこ、神殿らしい神殿はほとんど無縁っていったほうがいい」
「俺もなんだ。確かに、神殿は知ってるさ。見たこともある。でもだ、俺は、神殿は、もっと、こうじゃなくっちゃって思うんだよな、毎回。でもだ、あの、見える神殿は、ガチのだ」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ! 入りたいよおおおおおおおおおおおおおっ! パイロンテンプル! そして走ってる女の子のおっぱいプルプルぅ~! ふぉおおおおおおおおおおおおおおっ!」
「ゴッド、愉しそうだ」
「ああ、愉しいよ。ほんと。こっち来てよかった!」
「オレもだ! アハハ!」
「いい旅だぁ!」
「おおパイロンテンプルすげえぞぉっ! マジイースポットだ!」
「マジイースポット! ムロイおまえ評論家になれよ!」と、オレはイった。
オレ、爆笑。
サトウ・ヒロシ、つまり、オレは、パイロンテンプルってところが気になるんだ。
テンプル……どういうことなのだろうか。おっパイロンもだ。気になる。聞いたことあるワードなんだが……。
「ねえ、ムロイ、パイロンテンプルって、なにかな」
「柱神殿。柱のある神殿ってことだろう」
「柱……」
「俺も気になった。その、パイロンテンプルってさ。絶対怪しいぜ、そこ」
「いこうよ」
「ああ、いくか。そもそも、ここらへんは、ビルが多くて、やっぱり、そういう、遺跡のようなところのほうが興奮できるってものだ」
「そうだ、オレも、興奮してる」
「もうか」
「ああもうだ」
「いいな。これも旅行だ。なんか、行き先間違えてたみたいだけどな。でもオーケー、パイロンテンプルで愉しもうな」
「おお、愉しもう!」
「でも、この、魔街……すげえ、怪しいぞ。パイロンテンプルなんて、もっと怪しいのいるだろう。どんなのがいるかの情報もない、だからこれはもっと危険な冒険だ。でもさ、安心する。まえいた世界よりずっと、いいほうにいってくっていうか。ある俳優がさ、すべて結局ウマいこといくんだと、言ったが……俺は、そんなこと、言われても、不安なんだ」
「だよな、オレもそう思うよ。逆にさ、ウマくイけるものなのかよ? ってキレちゃう」
「だよな」
「いいね、エリートムロイのこと、知れて。オレと考え一緒だとビンゴ! っていうかさ」
「元、だ」
「元エリート。でも、すべてが壊れたってのとも違うだろ?」
「どうだか……安心できないね。元いた世界だったらだが」
「確かに、こっちだと、なんか、そういうのもどうにでもなるって、キセキ感じちまうんだ。いいよいいよ、人生の転機きたぞぉ~」
門番みたいのが立つ、ドデカいビルがあるそのビルの横を通過するオレら。
「このビル、さっきあったビルとかよりも高いな、相当」
「すげえ偉いのがいるんじゃねえの」
「貴族か」
「魔街貴族ね~。どんなのなんだろ」
「ヤバそうなやつだろうか」
「だろうな」
数時間後。
「相当歩いたが」
「向かっている方向はあってると思うよ。駅の辺にあった、看板の地図見て確かめてるし」
「なんか、迷ってる感じ、ないか? さっきと同じ場所通過したとか」
「似ている風景ってだけだろ」
「まあ、向かおう、このまま」
「ああ。五本の柱があるみたいだよな」
「ああ、近付いたらわかるところだろう」
確かに。五本も立ってりゃ、目立つよな? 多分。
「よし! いくぞぉーっ! パイロンテンプルぅー!」
「いいスポーツにもなる」
「歩きだけどな」
「いいんだそれでも」
「あの学年で一番速いムロイの言うことだもんなー。説得力半端ねえ!」
「走るか?」
「おお、走る? 女の子たちのおっぱい揺れちゃうよお~? あ~、ヤイバは揺れないか? いいぜ、それでも、全然気にならないから! スキだよ!」
「ふ~ん」と、ヤイバはイった。
「よっしゃァッ! イくぞォゥ!」
オレたちは走った。なんかふざけててテキトーだけど、いいさ。愉しんでるならさ。まあ、ふざけるっていっても、逆走とかさ、向かうところそれるとかはしないよ。
揺れるおっぱい、おお、いいぜ、いい運動だ。
オレは、ジフ画像のおっぱいの揺れでは満足できないんだ。でも、あれ、よくまとめられてるし、人気なんだろうな……オレは、リアルで、おっぱいいい女と付き合いたい。誰か、おっぱいの関係だけでもいいから持たせてくれよって、さ。でも、もうオレは、爆乳っ子を手にした、少なくともふたりも。ムロイのとか入れると、もっとだ。学校でできた子も入れると計算できねえよ! ラッキーだ。おっしゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ! オッパアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアイ! ……そうだ。もっと、大きいおっぱいの子、いるのかな~? プリマ姫とか、すげえデカそうだったけど。あれは普通なのかなぁ? いや、学校で、他の子のもじっくり見たけど、プリマ姫、超おっぱいデカいよ。うっひょひょ~……。
「おっなんか景色変わったぞ」
「もっと荒れてないか? なんか。ビルが減ってきてる」
「あれかな。いいな。ほんとに神殿って感じだ」
「神殿か~。まえいたとこ、神殿らしい神殿はほとんど無縁っていったほうがいい」
「俺もなんだ。確かに、神殿は知ってるさ。見たこともある。でもだ、俺は、神殿は、もっと、こうじゃなくっちゃって思うんだよな、毎回。でもだ、あの、見える神殿は、ガチのだ」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ! 入りたいよおおおおおおおおおおおおおっ! パイロンテンプル! そして走ってる女の子のおっぱいプルプルぅ~! ふぉおおおおおおおおおおおおおおっ!」
「ゴッド、愉しそうだ」
「ああ、愉しいよ。ほんと。こっち来てよかった!」
「オレもだ! アハハ!」
「いい旅だぁ!」
「おおパイロンテンプルすげえぞぉっ! マジイースポットだ!」
「マジイースポット! ムロイおまえ評論家になれよ!」と、オレはイった。
オレ、爆笑。
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