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妄想彼女の異世界入り

スガワラノ・エンシ

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 ワイ将、鈴木一太。
 レンタルショップでバイトしてるよ。
 世代はロスジェネでもないし謎。何世代かよくわからない世代だ。中年でもない。まあ、家のジジイからは四代目だっていわれてる。
 ワイ将の一人称は、ワイ将。
 身長は壱百五拾八センチメートル。体重は重くもないし軽くもない。
 野球が好きで、その理由は、漫画及びアニメの野球少女に恋したから。その野球少女の影響で野球始めた。野球、うまくなろうと努力した。でもヘタクソで駄目だった。
 親父や弟とも一緒に野球の練習しても、喧嘩して、もう嫌だった。
 ワイ将よりもかっこいい顔して背も高いスーパーマンみたいなのにずっとあこがれていた。特に高校の時なんてさ。
 ワイ将の特徴は、出っ歯だ。でも、これをトレードマークなんていってたら、なんかかなしいよ。
 ワイ将は最近トレードマークをつくった。腰より長い毛だ。腰より上の毛の人はミュージシャンなんかには結構いるが、腰より長いとくると、中々いないんだ。
 今日もレンタルショップでバイトの日。いかないと。
「よぉ、鈴木一太か?」
「おひさしぶりです」
 ワイ将は、ワイ将が中学の時同じ学校で学校で一番か二番に不良の男とバイト中に会った。
「もっと稼げるとこ紹介するけど」
「どこでしょうか……?」
「明日、朝四時ぐらいに、おれの家の前来いよ」
「はい……」
 ワイ将は、とりあえず、がんばっていってみたよ。
「よぉ、きたな。トラック乗れ」
 ワイ将、トラックに乗る。
「あの……」
「まあ、あんなとこよりかは稼げるからさ」
 トラックは目的地に到着したようだ。
「あの……」
「あのすぐ近くある倉庫で着替えてこいよ、ツナギあるからさ」
 ワイ将は、倉庫にいってみようと思った。
 倉庫には散らかった感じでツナギ服があった。
「これ着てみるか……」
 赤色のツナギ服。だぼついている。
 いまは夏だ。暑い。
 ワイ将はツナギ服をノースリーヴにカットしてみた。
 よし、これなら、作業中に袖が邪魔にならない。それにしても、ワイ将、肉体労働は、ちょっと……キツすぎ。
「よぉ、似合ってるぞ、そのツナギ」
「あの……」
「へへへ、ひさしぶりに会ったがおまえおもしろいな。こんなふうに話ししたこともなかったな」
「はい……」
「これさ、おれんちの仕事なんだ。おれんち土方始めてさ」
「へぇ……」
「じゃあ、やるぞ」
(今後ここで、続けてけれるのだろうか……)
「どうした?」
「夜からレンタルショップでバイトなんで」
「まあ早く帰すとかしてやるよ。でも車は用意できねえ。自分で金支払って帰ってくれ」
「はい……」
 たしかに金はてにはいりそうだが……。
 数日後。
 ドリルで穴を掘る仕事が行われる日の事。
「なあ、これでどこまで行けるかやってみようぜ」
「いいんですか?」
「いいさ、ほら、やってみな、おまえが。鈴木一太」
「はい……」
 ワイ将、ドリルで掘って掘って掘ってった。
 当然、下まで掘ったら遠いとことかに近づくんだろうがそれじゃおもしろみがない。ワイ将は横に掘っていった。
 ワイ将、掘り続けて何かに当たった。続けて掘ってみた。すると、上がもう掘られた状態のところに通じていた。
 人骨発見。
 ワイ将、よからぬところに着いた模様。
 一旦戻ってみるワイ将。
「よぉ、どうだったよ」
「なんか、墓……? みたいなところに着きましたよ……」
「なんだよそれ、たのしそうじゃん、行こまい」
「……はい……」
 ワイ将、ついていき、もっと掘っていって……。さっきよりも墓を荒らしてしまう。
 最初に荒らしたのも、案内して引き続いて掘ったのもワイ将。
 ワイ将は、仕事が終わってから、家に帰って風呂も入らずに寝た。早く寝たいぐらい気分が良くなかった。
 ワイ将は墓を荒らしたその日から、祟りっぽいことにあうハメに。
 ワイ将、いま、どこかわからない場所に閉じ込められている。どこまで歩いても抜けれない。
 嫌いだった世界と別れることはできたが、こっちはもっとキツい。
「あの……」
「え?」
 綺麗な声。誰だろうか。
「私はスガワラノ・エンシ」
「スガワラノ・エンシさん? どちら様?」
「私のチチが貴方を祟ったようで……」
「ああ、あの、ごめんなさい!」
「はい、貴方に悪気がないのは見ていてわかるんですが……」
「あの、ここは?」
「ここは、呪いの空間で貴方はいま祟りによって閉じ込められているのです。私のチチの墓を荒らした、呪いです」
「一生このまま? のど乾いたんです……ミルク欲しいよぉ! ママぁ!」
「わかりました。とりあえず、私が、一旦この空間から解放させます」
「またまえいた世界に戻れるの?」
「いいえ、異世界ですが」
「異世界転生!」
「異世界転移、ですね」
「なるほど、死んだわけではないんだ」
 ワイ将、さっきいわれた異世界に到着。
 ワイ将の目の前に、綺麗な女子。
「はい、死んでいませんよ、貴方」
「キミが、スガワラノ・エンシ……ちゃん?」
「はい」
「今後、こっちでどうなるんですか?」
「それは、私にも……でも、一緒に頑張れば見えてきますよ!」
「うん、ワイ将、頑張る、キミとなら」
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