9 / 62
邂逅から始まった愛・恋・仕事
夜、男女間の交わり
しおりを挟む
「ガマンしすぎて汁が出た」
オレは、今、帽子とにらめっこしている。大変変態な笑顔。
オレは、にらめっこで負けそうだ、だって、帽子、しゃぶりつきたいから。
いまは夜だから、帽子がはっきり見えないから、また明るいところでじっくり見てやるよ、虫眼鏡も使ってさ。ちなみにメガネしている女はいまのところこっちの世界であっていない。
「汁って、汗のこと?」と、リンちゃんは言った。
「うん、このまま汗だくサックスもやりたいね。そういえば、汁と汗って漢字似てるね!」
「汗だくサックス?」
「汗だくになってサックスやるの。意味そのまんま」
誰の帽子とにらめっこしてるのかというと、ムロイの連れていた女のひとり。胸がデカいほう。ふたりともデカいがな。その胸がデカいほうは、クレイヴ・ソリッシュ。
「俺はこのふたりを彼女だとはいったが、性的な関係はもっていないよ」
「それはよかった」と、オレはイった。
オレは、帽子とにらめっこする前、急に相手の胸元にある帽子をつかまえた。外に出した。
オレは、この世界では最強なんだと思う、実際さまざまな証拠があってそういっている、問題ない。でも、この相手は、オレより、もっと実は強い存在かもしれない、と、今更だが、気づいた。
つまり、帽子を外に出すのは、問題行為だったのではないのかと思うんだ。
でも、オレは、ムロイより強いんだ。だから、大丈夫だろう。
「ほら見ろよオレのサックス」
オレは出した。
オレはいまドキドキしている。鼓動が早くなった感じだ。こっち来てから口の中が何度もジワァ~ってきて、感動。あの感覚は、まえいた世界でも、あった、ネットで女子高生のいい帽子の画像見たりしたときとかでも。でも不快感はそこにはない。オレはこっちの世界に来てから一度も不思議と不快を感じていないのだ。
オレは思い出した、『移民の唄』を。
オレは確かに移民だ。
「小さいサックスだな」
ムロイはオレのよりも壱拾センチメートル以上長いサックスをボロンと出した。
確かにオレのサックスはサンプルの小さくしたサックスのように小さい。
「きゃああああああああああああああああああああああああああああ!」
女子高生たちはムロイが出すサックスを手で見ない状態にして叫んだ。
こっちでは大きいサックスはウケが悪いのだ。そもそも、オレが元いた世界で大きいサックスのがもてはやされるのかは不明だが、サックスを大きくデキるツールの広告はやたらとよく見かけるし、そういう意味では、洗脳的に大きいサックスがモテるかもだ。
「ほら、誰かオレのサックス吹いてよ」
オレはとりあえず前にいるクレイヴ・ソリッシュの口にサックスの先端を接触させた。
ちなみに、クレイヴ・ソリッシュは、ムロイがただそう呼んでいるだけであり、本名は不明。ホントにそれが本名かもしれないが。
カラドボルグも、ムロイがただそう呼んでいるだけであり、本名は不明。ホントにそれが本名かもしれないが。
オレはノリノリだ。こっち来てからとりあえずノリノリな感じはいつもあった。
オレがまえいた世界では、見えない何かにいつも追われていた、おっかけされていたこともあるが、オレを嫌がらすためのものだ。そして、気を抜いても自殺が待っている的なものもあって、嫌だった。でもこっちにはないよ、もう、自由だ。やった!
ヘッドバンキングしているオレ。
今オレの脳内でながれている音楽は、『移民の唄』。レッド・ゼップリンの楽曲だ。
元いた世界でスターなんてムリムリ。ステージ上がっても頭おかしいやつだとされるとオレは思うんだ。肩書上お笑い芸人でも通らないだろう。でもこっちでは、そんなことはない。かっこいいよ、オレ、スターだ。
ムロイはレッド・ゼップリンのメンバーにいてもおかしくないぐらいにかっこいい。でもこっちでは絶対にオレのほうがかっこいい存在で、イケメン。
オレはレッド・ゼップリン気分でヘッドバンキング。いや、オレはレッド・ゼップリン以上の存在なんだ!
「俺の女になんてことしやがる……すげえやつだ……」
「デンデデデレ、デンデデデレ」
オレは『移民の唄』のメロディーを熱唱、ヘッドバンキング。
「きゃあああああああああああああああああああああああああああ!」
オレ、やっぱりかっこいいと思われている。きっと天才作曲家とも思われている。
そうだ、これから、元いた世界のアートをパクってこっちでスターになろう。もうスターだけどな。
そしてオレ、調子にのって、ムロイの女二人の帽子を寄せ集めてから同時に吸った。
すげえ、オレ、スーパーマンだ。
オレは思い立った。
「おいアワビ見せろよオマエ」
オレはムロイの女二人のアワビを出した。
「きゃあああああああああああああああああああああああああああ!」と、女子高生たちは歓喜。
オレはスター。モテ男。そうだ、だから、こうやって、アワビっていう高級で貴重な品を見せろといってもかっこつくし、色男。
オレは、浮気しても、かっこいい男、大胆ですごいってされるんだ。
「ほらアワビもってた。ヤイバとサヤも同じだった」
オレはオレのサックスをアワビに突っ込んだ。
数秒後。
ケフィアヨーグルトをアワビにぶちまけた。
ああ、いい気持ちだ。
もうオレは決めた。こっちではなんでも好きにやっていくと。
「……たしかに、俺は、佐藤に逆らったら、牢獄にでも入れられるんだろう」
「だからオレには逆らわないと?」
「ああ。まあな」
「なんかゴメンなぁ。ハハハハハハハハハハ」
「いや、いいんだ。俺は……ホモなんだ」
「え?」
「だから、おまえに、よろこんでもらえて嬉しいよ。確かに彼女だとはいったが、それが、いわゆる恋愛関係だとは限らないだろ?」
「ムロイ……いいやつだ、おまえって。ぜひオレの家来になってくれよ」
「ああ、いいぞ。俺の彼女は、俺の心の支えであって、家政婦だ。でも俺はホモ、彼女たちが他の男と結ばれようが、平気だ」
「ムロイ、廃人になったって噂、ホントなんだろ?」
「ああ。ずっとニートだった。ヤバいよ、マジメに」
オレは、今、帽子とにらめっこしている。大変変態な笑顔。
オレは、にらめっこで負けそうだ、だって、帽子、しゃぶりつきたいから。
いまは夜だから、帽子がはっきり見えないから、また明るいところでじっくり見てやるよ、虫眼鏡も使ってさ。ちなみにメガネしている女はいまのところこっちの世界であっていない。
「汁って、汗のこと?」と、リンちゃんは言った。
「うん、このまま汗だくサックスもやりたいね。そういえば、汁と汗って漢字似てるね!」
「汗だくサックス?」
「汗だくになってサックスやるの。意味そのまんま」
誰の帽子とにらめっこしてるのかというと、ムロイの連れていた女のひとり。胸がデカいほう。ふたりともデカいがな。その胸がデカいほうは、クレイヴ・ソリッシュ。
「俺はこのふたりを彼女だとはいったが、性的な関係はもっていないよ」
「それはよかった」と、オレはイった。
オレは、帽子とにらめっこする前、急に相手の胸元にある帽子をつかまえた。外に出した。
オレは、この世界では最強なんだと思う、実際さまざまな証拠があってそういっている、問題ない。でも、この相手は、オレより、もっと実は強い存在かもしれない、と、今更だが、気づいた。
つまり、帽子を外に出すのは、問題行為だったのではないのかと思うんだ。
でも、オレは、ムロイより強いんだ。だから、大丈夫だろう。
「ほら見ろよオレのサックス」
オレは出した。
オレはいまドキドキしている。鼓動が早くなった感じだ。こっち来てから口の中が何度もジワァ~ってきて、感動。あの感覚は、まえいた世界でも、あった、ネットで女子高生のいい帽子の画像見たりしたときとかでも。でも不快感はそこにはない。オレはこっちの世界に来てから一度も不思議と不快を感じていないのだ。
オレは思い出した、『移民の唄』を。
オレは確かに移民だ。
「小さいサックスだな」
ムロイはオレのよりも壱拾センチメートル以上長いサックスをボロンと出した。
確かにオレのサックスはサンプルの小さくしたサックスのように小さい。
「きゃああああああああああああああああああああああああああああ!」
女子高生たちはムロイが出すサックスを手で見ない状態にして叫んだ。
こっちでは大きいサックスはウケが悪いのだ。そもそも、オレが元いた世界で大きいサックスのがもてはやされるのかは不明だが、サックスを大きくデキるツールの広告はやたらとよく見かけるし、そういう意味では、洗脳的に大きいサックスがモテるかもだ。
「ほら、誰かオレのサックス吹いてよ」
オレはとりあえず前にいるクレイヴ・ソリッシュの口にサックスの先端を接触させた。
ちなみに、クレイヴ・ソリッシュは、ムロイがただそう呼んでいるだけであり、本名は不明。ホントにそれが本名かもしれないが。
カラドボルグも、ムロイがただそう呼んでいるだけであり、本名は不明。ホントにそれが本名かもしれないが。
オレはノリノリだ。こっち来てからとりあえずノリノリな感じはいつもあった。
オレがまえいた世界では、見えない何かにいつも追われていた、おっかけされていたこともあるが、オレを嫌がらすためのものだ。そして、気を抜いても自殺が待っている的なものもあって、嫌だった。でもこっちにはないよ、もう、自由だ。やった!
ヘッドバンキングしているオレ。
今オレの脳内でながれている音楽は、『移民の唄』。レッド・ゼップリンの楽曲だ。
元いた世界でスターなんてムリムリ。ステージ上がっても頭おかしいやつだとされるとオレは思うんだ。肩書上お笑い芸人でも通らないだろう。でもこっちでは、そんなことはない。かっこいいよ、オレ、スターだ。
ムロイはレッド・ゼップリンのメンバーにいてもおかしくないぐらいにかっこいい。でもこっちでは絶対にオレのほうがかっこいい存在で、イケメン。
オレはレッド・ゼップリン気分でヘッドバンキング。いや、オレはレッド・ゼップリン以上の存在なんだ!
「俺の女になんてことしやがる……すげえやつだ……」
「デンデデデレ、デンデデデレ」
オレは『移民の唄』のメロディーを熱唱、ヘッドバンキング。
「きゃあああああああああああああああああああああああああああ!」
オレ、やっぱりかっこいいと思われている。きっと天才作曲家とも思われている。
そうだ、これから、元いた世界のアートをパクってこっちでスターになろう。もうスターだけどな。
そしてオレ、調子にのって、ムロイの女二人の帽子を寄せ集めてから同時に吸った。
すげえ、オレ、スーパーマンだ。
オレは思い立った。
「おいアワビ見せろよオマエ」
オレはムロイの女二人のアワビを出した。
「きゃあああああああああああああああああああああああああああ!」と、女子高生たちは歓喜。
オレはスター。モテ男。そうだ、だから、こうやって、アワビっていう高級で貴重な品を見せろといってもかっこつくし、色男。
オレは、浮気しても、かっこいい男、大胆ですごいってされるんだ。
「ほらアワビもってた。ヤイバとサヤも同じだった」
オレはオレのサックスをアワビに突っ込んだ。
数秒後。
ケフィアヨーグルトをアワビにぶちまけた。
ああ、いい気持ちだ。
もうオレは決めた。こっちではなんでも好きにやっていくと。
「……たしかに、俺は、佐藤に逆らったら、牢獄にでも入れられるんだろう」
「だからオレには逆らわないと?」
「ああ。まあな」
「なんかゴメンなぁ。ハハハハハハハハハハ」
「いや、いいんだ。俺は……ホモなんだ」
「え?」
「だから、おまえに、よろこんでもらえて嬉しいよ。確かに彼女だとはいったが、それが、いわゆる恋愛関係だとは限らないだろ?」
「ムロイ……いいやつだ、おまえって。ぜひオレの家来になってくれよ」
「ああ、いいぞ。俺の彼女は、俺の心の支えであって、家政婦だ。でも俺はホモ、彼女たちが他の男と結ばれようが、平気だ」
「ムロイ、廃人になったって噂、ホントなんだろ?」
「ああ。ずっとニートだった。ヤバいよ、マジメに」
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

黒の神官と夜のお世話役
苺野 あん
恋愛
辺境の神殿で雑用係として慎ましく暮らしていたアンジェリアは、王都からやって来る上級神官の夜のお世話役に任命されてしまう。それも黒の神官という異名を持ち、様々な悪い噂に包まれた恐ろしい相手だ。ところが実際に現れたのは、アンジェリアの想像とは違っていて……。※完結しました
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

冷徹義兄の密やかな熱愛
橋本彩里(Ayari)
恋愛
十六歳の時に母が再婚しフローラは侯爵家の一員となったが、ある日、義兄のクリフォードと彼の親友の話を偶然聞いてしまう。
普段から冷徹な義兄に「いい加減我慢の限界だ」と視界に入れるのも疲れるほど嫌われていると知り、これ以上嫌われたくないと家を出ることを決意するのだが、それを知ったクリフォードの態度が急変し……。
※王道ヒーローではありません
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる